「自分の負けを認めること」

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年が明けて読んでた本に載っていた話。

40数年前、「エースをねらえ!」
という漫画がありました。

今となってはもう時代にそぐわない
表現になるスポ根漫画のはしりで、
テニス選手の成長を描いた物語。

少女漫画だったこともあり、
今まで読んだことはなかったのですが
その中でなんとも印象的な
名言があったのでご紹介します。

ケガで本領を発揮できなった相手側陣営から
再戦を迫られた「お蝶夫人」こと
竜崎麗香さんはこう言って切り捨てました。

「みんな、ベストの状態で
試合をできることなんてないのよ。
それでもその状態でベストを尽くすものなのよ。
自分がベストな状態ではなかったと
言い訳する人、そういう人達には
テニスに対する敬意と集中力がないのよ。

審判の判定が不利だと不服を言い、
やれ暑い、やれ寒いと天候さえ
自分に不利であるかのように語って、
自分の負けを認めないのよ。

対戦相手の勝利を讃えることが
できないような人には勝負をする資格はない。」

「・・・・・・・・・・。」

部外者の私ですら
ぐうの音もでませんでした(笑)。

人間って勝手なものです。

うまくいったら全部、自分の手柄。
うまくいったのは自分がよかったから。

でもうまくいかなかったのは…
相手に断られたのは…
他社に契約をとられた理由は・・・

景気が悪いから、
商品が悪いから、
会社が悪いから、
社長が悪いから、
〇〇さんが協力してくれなかったから、
向こうの方が安かったから・・・・

うまくいかないことは
いつも誰かや何かのせいにして
自分は悪くないと言い訳し続けて
反省もしないし、相手を尊重もしない。

そして自分には落ち度がないと言い張り
臭いものに蓋をして
自分の負けを認めないことが多々あります。

だからと言って誰かを
攻撃していいわけはありませんし、
他人を陥れてもいけないです。

でも、できなかったときは
どうしてできなかったか見つめ直し
自分自身に問い続けることを放棄しては
結局は成長も何もないわけです。

うまくいかなかったときに
自分の負けを認めること。

自分にとっても周りにとっても
おれはとても大事なことだと思います。

2022年の今年は
自分の負けを認めることを
目標にしていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

問題解決や理解のヒントは関係なさそうなところにもある。

今年も残り1週間を切りました。
いい事も悪い事もあった一年でしたが
実りのある40代最後の一年でした。

来年、50歳。
老けこむにはまだまだ早いので
一層、飛躍ある一年にしたいと思っています。

今年最後のお話は
「問題解決や理解のヒントは
関係なさそうなところにもある」って話。

先日、こんな話をネットで見かけました。

授業では数学の問題が解けるのに
テストでは点が取れない友人が担任の先生から
「文章能力検定」とアドバイスされました。

「文章能力検定?」
数学なのに国語?なんで?と思いましたが
勉強して3級合格したら
数学の点があがってきたそうです。

要は、この友人は公式などは分かっていても
そもそも問題文を正しく読めていなかったから
答を間違っていた模様。

それを見ぬいた担任の先生凄いって話ですが
こういったことって実は他でも
よくある話な気がしています。

例えば、営業マンとしてスキルを高めたいと
様々な営業関係の本を読み漁ったとします。

たくさんの本を読んでいくと
結局は書いてあること、言いたいことは
ほとんど、どの本も似ていることに気づき
なんとなくわかったような気になるのですが
かといって実績に繋がらないことがしばしば。

なのでまた他の人が書いた
営業の本を読み漁り出すのですが
おなじことの繰り返しで
理解が深まらないことが多々ありました。

でも、あるときに妙に腑に落ちて頭の中で
いろんなことが繋がるときがありました。
その時の話に似ているんですよね。

ちなみに私が繋がったのは
営業とは関係ないと思われるような本に
書いてあったエピソードやメモ書きした理論が
頭の中に残っていたときでした。

心理学や統計学の本でもありましたし、
芸能人やスポーツ選手の話でもありました。
エッセイや名言集、漫画でもあったな・・・。

傍目には全然関係ないと
思っていることをフィルターにして
別問題と思っているものを眺めてみた時、
見えたことのない景色が見えたり
感じたことのない衝撃を受けたり
気づいたことのないヒントを貰ったことが
今までに何回もあった話を
思い出したのでありました。

営業マンのスキルは営業関係の本からしか
学べないと思い込んでるけど

根本的な人間の考え方を知ったり、
家計調査のデータを調べてみたり、
統計や確率の話を聞いてみたり、
落合博満のバッティングの話を読んだり、
田中角栄の本を読んだり、
寄席で古典落語を聞いてみたり、
ライブで大好きな歌を大声で一緒に歌ったり、
美術館でゴッホの絵を眺めてみた時に

今まで頭の中で整理されていなかった
無関係にも思える仕事の話が一瞬で繋がり
「あれ?もしかしてこうしたらいいかも。」
そんなヒントに気づいて
いろんなことから学べることに
気づくことがあったりするわけです。

数学の点数を上げるためには
公式を覚えたり過去問を解くことも大事だけど
国語の成績をあげることで
数学の点数もあがることも知っておくだけで
全然、成長が変わっていくわけなんですよね。

と言うことは営業の成績をあげるためには
応酬話法だのヒアリングだの
技術を上げることや
知識を増やすことも大事だけれども
いろんなジャンルのいろんなことに
触れていく機会も大事にしないといけない。

お客さんとのことばかり大事にせず
社内の雑用も怠らず協力しあえないとダメだし、
協力業者さんとも丁寧に付き合えないとダメ。

何よりお客さんの家族を幸せにしたいなら
自分の家族を幸せにできていないと
結局は誰も幸せにできないわけです。

直結した分かりやすい箇所からだけでは
人間は大きく成長できないし
学べないことに気づけることが、
成長する一歩目だとしたら
やっぱりやらなければいけないことは
全て丁寧に取り組まないといけないですね。

今年一年ありがとうございました。
来年も成長できるように
日々努力していきたいと思います。

来年も宜しくお願いします。

「回り道に宝物がある。」

今年最後の買い漁りと目論んで
仕事の本を買いに本屋に行きました。

音楽コーナーも覗いたところ
ギタリストcharさんの本
「ロックとギターをめぐる冒険」を発見。

面白そうなので思わず購入して
買った仕事の本を読む前に読破しました(笑)。

松任谷由実さんとの対談が
掲載されていたのですがこれが面白かった。
その中に興味深い箇所があったのでご紹介。

(チャー)「でも、ストーンズもビートルズも
ひと晩に何ステージもこなして鍛えられたんだ。
それに耐えられなければやめるか、
楽しみながら進化するかのどちらかなんだよ。
いまはyoutubeの時代だから
比較的すぐに結果が出るけれど。」

(ユーミン)「回り道に宝物があるのにね、
といつも思います。」

(チャー)「さすが、姉御(笑)。
何かにぶつかって立ち止まる。
そこで、10代の少女yumingと
少年charはセンスを拾ったんだろうね。」

ムムム・・・・。
読んでて思わず唸ってしまいました(笑)。

これを説教と取るか、真実と取るかは
人それぞれでいいのですが、
私は後者と思っています。

私は浪人して大学に行かせてもらいました。
disってくる人も当時いましたが(苦笑)、
1年間、遠回りしたおかげで
かけがいのない仲間に出逢えたので
結果オーライと思っています。

期待されるも全然売れない営業マンでした。
情けない思いをいっぱいしてきましたが、
そのおかげで今の人生があります。
何故売れないか、なぜ売れるかの説明は
めちゃくちゃ上手に説明できます(笑)。

「近道は楽だけど、回り道に宝物がある。」

だからこそ人生は楽しいわけだし、
そうでないとやってられませんから♪

なかなか含蓄のある
素晴らしい言葉に出会えた機会でした。

信頼は悩みを共感することで生まれる。

12月になりました。
今年ももうわずか。
いい一年であったと思えるように
残り数日を大事に過ごしていきます。

「人が信頼しあえるのは
お互いの悩みを共感したとき。」

先日、そんな話を聞きました。
言われてみたら妙に納得します。

何か楽しいことがあるから一緒にいる人より
これといって何もないけど一緒に入れる人の方が
実は一緒にいて幸せな相手って話に似てます。

楽しさを共有するから仲良くなるのではなく
悩みに共感しあえたから仲良くなった。

自分の人生を振り返ったら確かにそうですね。

楽しいだけの関係は結局長続きしてないし、
うわべだけの関係って気がしますが、
悩みを共感したり一緒に頑張った仲間は
何年経っても大切な関係だったりします。

新人時代の上司が酔っぱらったら
「苦労は共に、心は一つ。」と
よく絡んで言っていました。

当時は、面倒くさいなと思ってましたが
歳をとるとなんか妙に沁みてきます。

結局のところ、言葉がどうこうでなく
絡まれるのが嫌だっただけでしたね(笑)。

住宅営業マン時代を振り返ったら
確かに私はよく共感していましたね。

提案も商品もいいものだったことは前提。
でもそれだけじゃ売れないのが販売の世界。

(いいものさえ作ったさえ売れるのなら
世の中の真面目な会社はみんな成功します。
いいもの作っても伝えきれなかったら
買ってもらえないのが販売の世界。
だからみんな苦しむわけです。)

家づくりをすると決心したことを称える。
家族間で一番弱者の味方になって話を聴く。
臭いものに蓋をしない。
無理強いしない。
娘は本当に可愛いとただ熱く語る・・・・。

そして、相手の悩みをはっきりさせて
共感して一緒に悩んで
その人の答を見つけていました。

(時にはその答えを手伝えるのは
私では無理なので笑顔で
サヨナラしたこともいっぱいあります。

時間の無駄とは思ってません。
その代わり1~2回の打ち合わせで
方向性は決めさせてもらってました。)

親友って一緒に悩んだり
励まし合ったりした仲間だったよなって
想い出したらどんな人間関係も同じって
ふと気づいたときがあったのがきっかけ。

もちろん、仕事だけでなく
家庭でも友人でもどんな世界でも
一緒に悩めることが人間関係には
一番大事なのかもしれませんね。

「いい会社」の見極め方

言われてみたら当たり前の話なんですが、
今更ながら腹に落ちたお話。

従業員募集をしてもなかなか集まらず
採用活動に苦戦している会社も多い現在。

中途採用の対象者にも年齢が近く
これからの新卒採用の対象になるZ世代
(1996年~2012年生まれ)が
何を募集する判断基準にしているのか?
そのデータを読んでいました。

我々X世代のおっさんたちなら若い頃、
会社概要から実績や業務内容、社訓、
何より社長の考え方などを
まずは調べて重視していましたが、
今の若い世代は違うようです。

今なら「お客様の声やネットの書き込み?」
などとも思いましたが、
それ以上に重要視しているものがある模様。

それは従業員による「評価」や
「オンラインレビュー」だそうです。

確かに会社概要でいろんなことは知れますが、
実際あるリアルな声で、
これ以上に説得力あるものはないですね。

例えば、採用だけでなく
自分が顧客の立場だったとしても
「実際、働いている人の声」って
とても参考になると思うわけです。

過去に何度となく書かれていたのに
軽く読み過ごしていた自分が
恥ずかしくもなるのですが(苦笑)、
10年位前に読んだ本にも
最近読んだ本にも同じようなことが
書いてあったことに気づきました。

「その会社のことが知りたければ
働いている人に話を聞いてみたらいい。」と。

昔からも「会社訪問」などで働いている
母校のOBから話も聞けましたが
そもそも直接、話を詳しく聞くなんて
そんなことできない、難しいと思ってました。
でも、ネットが普及した今なら気軽に知れます。

ましてや今の時代は自ら動かずとも
企業からも発信してくれている時代。

最近、業績を伸ばした会社や
拡大している会社のHPを見たら
「従業員さんの声」がきちんと掲載されてて
やることはきちんとやられているんだなと
改めて感心したわけです。

勤める会社を選ぶ際にも
購入する会社を決める際にも
「いい会社かどうか」を見極めれるヒントは
知っておいた方がいいのも事実。

これだけで正解が分かるのではないのですが
やっぱり自分なりの「いい会社の基準」は
決めておいた方がいい。

大好きで勝手に師事してる
一橋大学院教授 楠木建さんの言葉を借りたら
「自分自身によい会社の基準がなければ
周囲の反応を自己の基準と
すり替えてしまう。」のが
どこの若者にも見られる傾向とのこと。

まぁこれは若者に限らず、
私と同世代の人間達にも言えること。

情報が溢れて安易に収集できる時代。
その分、振り回されそうになるのも事実。
だからこそ自分なりの基準を作ることが
今まで以上に意味のある時代です。

算数やクイズなどは答が一つの世界ですが、
人生や価値観は答が複数あるわけです。

そしてその答は各々の胸の中にあるのなら
やっぱり自分なりの基準は
しっかり作っておきたいものですね。

「段取り八分、仕事二分」

優秀な人と言うか
成果をきちんと出す人って
共通して時間的にゆとりがある人が
多いように思います。

忙しいはずなのに時間の融通がきいて
突然の来客やアポイントにも対応できる。

その理由は何か?と聞いたら
「やらないことは何かはっきり決めているから」
と聞いて妙に納得しました。

成果が思うように出ない8割の人は
「何をやるべきか」ばかりに目がいって
仕事に追われているものですが、
成果が出ている2割の人は
「何をやらないか」を決めて
やるべきことに全力を尽くしている。

能力の差や経験の差も大事ですが
そもそものスタート時点で
結果を出す人と出せない人って
決まっているのかもしれません。

(ちなみに組織の一員なのに
自分勝手に「やらないことを決める人」は

①誰がやってもいい、全員共通の仕事
例えば、掃除とか備品補給とかを
一切やらなくていいと勘違いをする。

②こんな雑用は自分の仕事じゃないと
それを部下や庶務の人に押し付けて
みんなを残業させて自分は定時に帰る。

この2点を犯しがちなので要注意(笑)。
ちなみに一部の社員のそんな思い違いを
許す社長はもっと要注意。)

私はなにかにつけ要領が悪く、
結果が出ない営業マンでした。
自分で言うのも何ですが
比較的お客様にも可愛がられるも
最後に選んでもらえない
善戦マンに過ぎませんでした。

30歳前にある研修で教えてもらった考え。
今まで考えたことのない角度からの
その言葉を聞いて、ハッとしました。

「例えば10人お客様がいてくれても
買ってくれるのは1~2人。
売れない営業マンは10人の中から
買ってくれる2人を必死に探すけど、
売れる営業マンは10人の中から
買ってくれない8人をまず排除します。
で、残った2人に10人分の時間と労力を
全力で使って契約を取っています。」

結果的には2つの契約をとるので
同じことなんですが、
スタートが全然違う。

今まで思ったことのないその考え方。
「取りようによっては
これってお客様に失礼なのでは?」

そんな葛藤もありましたが、
「このまま負け犬で終わりたくない。」

なので、開き直って
最初からやり方を変えてみたら
そこから少しづつ成果が出始めました。

営業のアドバイスをしてても
クロージング直前のタイミング、
しかもガチガチに競合した状況で
どうやったら契約できますか?と
9回裏サヨナラ逆転ホームランの打ち方を
教えてきてと言われてきますが、
そんな難しいこと教えられません(笑)。

営業にそんな特効薬や必殺技はないです。
仮にあるとすれば「値引き」だけです。

値引きしてでもとるのならいいですが、
値引きせずに契約したいなら
もっと前の段階で決めておかないと
いけないことがあるわけです。

大事なのは最初にどう始めるか?
最初にこだわったほうが
最後にこだわるより成果は出やすいので。

(この考え方が商売は大事と思っています。
なので私は今の会社を作るときに
社名を「ハジメガカンジン」にしました。)

何事も取り組む前に
何事も始める前に
ゴールはおのずと決めるものならば
やっぱり最初にどうするかを決めておくことが
大事なことを再確認します。

「段取り八分、仕事二分」
昔の人はいいことを言われてますね。

「夢は2つ言うな。1個にしとけ。」

ブルーハーツを初めて聞いたのは中3の時。
あれから34年経った今でも聴いてます。

15歳だった子どもの頃に聴いても
49歳になった大人の今に聴いても
受け取り方は変わっていても
聴き続けることができることに驚きます。

いつの時代に聴いても、何歳で聴いても
いいものはいいのでしょうね。

そういえば小学生の頃に読んで
腹抱えて笑ってた「こち亀」の漫画本も
今、読んでも笑うもんな・・・。

Youtubeを見てたら
貼り付けたこの動画をよく見ます。
甲本ヒロト氏の飾らない言葉。

「始めた瞬間に夢は叶っている。」

『色んな人の話を聞いてると
「お前の夢は何だ?」って言うと
「バンドやってお金持ちになりたい。」とか
「バンドやって有名になりたい。」とか
2つ言うの。
1個にしとけ。』

「夢は手段でなくて、目的なんだよ。」

この歳になっても欲張ってたくさん求めて
生きてることに気づかされます(苦笑)。

中3の時から49歳の今になっても
いつも何かを気づかせてくれる人。

甲本ヒロト氏と真島昌利氏の言葉と歌詞。
我が人生のとても大事な道標の一つです。

星と星をつないで星座ができるように・・・

様々な情報を収集して調査し、
どんな性格の人がこういったブログを読むのか
かなり結果がはっきりわかったと
公表されたジャーナリストがいました。

その方はこんな風に言われていました。

「あなたは他者から好かれたい。
称賛されたいと思っているが、
自分自身に対しては批判的になりがちだ。

いくつかの性格的な弱点もあるものの、
たいていはそれをうまく補っている。
あなたのなかには、じゅうぶんに
活用されていない大きな力が眠っている。
外面的にはしっかりとした
社会人を演じているが

内心では不安になったり
自信をなくしたりしやすい。

ときには、自分が正しい決断を下したか、
正しいことをしたか深刻に悩むこともある。
ある程度の変化や彩りは好ましいと思っており
規則や制限に囲まれていると不満を感じる。
また自分の頭で物を考えられると自負しており
じゅうぶんな証拠がなければ
人の言うことを鵜呑みにしない。

しかし、人に自分をあまりさらけ出すのは

賢明ではないと気づいている。
外向的で愛想よく
社交的にふるまうこともあるが

内向的で心配性で
引っ込み事案にあるときもある。
時々、かなり非現実的な野心を抱いたりする。」

これを読んで
当たっているような気になりませんか?
自分の事を言われている気になりませんか?

読んでて確かに自分のことかも?と
思った私がいたのですが、

これはファオラー効果と言われる
「ほぼ誰にでも当てはまりそうな
あいまいなことを言われると、
それを信じてしまう傾向」だそうです。

この話は「思考のトラップ」という
ディヴィッドマクレイニーさんの本から
抜粋したエピソードなんですが
読んで思わず声を出して笑ってしまいました。

自分のことを話題にされると
人は簡単に乗せられるのだそうです。

曖昧なことでも自分に向けられていると思うと
その曖昧さを打ち消すために
その情報と自分を一致させるものを
なんとか見つけ出そうとするのが人間。

ましてやそうであって欲しいことには
なんとかそのパターンを探し始める。

星と星をつないで星座ができるように
点と点をつないで正当化していく。
確かにそうかもしれないなと納得しました。

こういった状況に一番陥りがちな時は
おそらく自分の心が弱っている時、
人生に迷っているときだと思います。

どうやって防ぐかは
弱っている時ほど判断が難しいので
日頃から気をつけておくことが大事。

そのアドバイスや方向は
心が弱る前から傍にいた人の意見なのか?
心が弱ってから登場した人の意見なのか?

そのことで自分が前向きになれることなのか?
自分が前向きになれるかどうかはどうでもよく
相手の金儲けになるかどうかでないのか?

日頃からこの背景に気づいておかないと
弱った時につけこまれてしまうのが
人生の落とし穴な気がします。

これだけネットで簡単に情報が得られる時代。
確かにそれまでの人間関係は否定できません。

しかし、傍にいて真剣で心配であるが故、
耳の痛い指摘やアドバイスをしてくる
親や親友、パートナーの意見より
耳障りのいい励ましばかりくれる
ネットの声の方ばかり信じるのも
いかがなものかと思うときも多々あります。

とすれば、やはりどれだけ日頃から
そういったことに注意し、
よい関係性で周りの人の居続けるかが大事。

困った時の特効薬や必殺技は無くて
日頃の積み重ねが自分の人生を豊かにする、
ありきたりな言葉ですが
ここに真実があるような気がしました。

楽しい毎日を過ごしていくためには・・・

ずいぶん昔の話ですが
テレビ番組でマツコ・デラックスさんが
「仕事以外に生きる価値って何があるの?」
って話をされていました。

この番組は、働きたくないって考えている
若者達との対談番組だったので
このような表現になってたのですが、
「生きる価値ってどれだけ人の役にたつか。
誰かの役にたちたいから仕事を頑張ってる。」
ってニュアンスのことを
言われていた記憶があります。

自分にとって生きている価値って何?と
当時は考えたこともあったので
この台詞を聞いたときに妙に腑に落ちました。

自分が誰かの役に立つことで
自分で自分の存在を認められる。
モヤモヤしてた気持ちが形づいた気になって
色んなこと気づいた気になりました。

その後、暫くしてからこの話を
奥さんにしたことがあるのですが、
その時に同意してくれてるようで
何か納得してない感じがしました。

少し気になったのですが、
まぁ、考え方は人それぞれなんで
それ以上深くも受け止めてませんでした。

で先日、ひすいこたろうさんの本の中で
矢野惣一さんと言う方の
「男性と女性の幸せは違う」話を読んで
この時のことを思い出したのでありました。

男性は「誰かの役に立っている」
「尊敬されている」っていう
自分に対する自信から幸せを生み出すようです。

確かに私もマツコさんも男性ですから
そう感じることは不思議ではありません。

しかし、女性は違っていていて
「大切にされている」「愛されている」
という実感から幸せを生み出すようです。

なので、男性は仕事にウエイトを置き
女性は恋愛にウエイトを置くことが多い。

このように話を聞くと
あの時の奥さんの反応も納得できました。

男性はパートナーを
大切にすることで信じてもらい、
信じてもらうことで自信を持つ。

自信を持つから誰かの役に立てて、
誰かの役に立てるから幸せになる。

自分が幸せになれるから
またパートナーを大切にできる。

大切にすることでまた信じてもらい
信じてもらうことで自信を持つ・・・・・

これの繰り返しが、
生きる価値を生むんだな。
そんなことを思ったわけです。

「信じてもらう」って大事ですね。

若い頃、反抗期で反発した時や
悪いことして学校に親を呼び出された時も
私の母親はいつも私に
「お母ちゃんはアンタのこと信じてるよ。」
と言い続けていました。

この言葉がいつも自分にとって
度を越さないブレーキになっていました。

大人になり随分経ちましたが
未だに感謝する気持ちが日毎大きくなります。

自分もまずは信じてもらえる人でありたい。
そして相手のこともまずは信じること。

そして、そうやって日々過ごしていくことが
自分自身でも毎日を意味ある楽しいものに
していく秘訣なのかもしれませんね。

私がノンフィクションを読む理由

私はノンフィクションの本が大好きです。
仕事柄、ビジネス本や新書はもちろん
時には背伸びして哲学の本なども
わかったふりして読んでますが(笑)、
プライベートではノンフィクション系を
ジャンル問わず読み漁っています。


「アイデアとは脳が疲れるまで考えた後、
考えることを放棄して
音楽や映画などで感情を刺激した後に
予想外のタイミングで生まれてくるもの」と
ジェームスWヤングの本を読んで知ってから

私にとっての感情を刺激するものは
気づけば、音楽であり、落語であり、
ノンフィクションの本と分かりました。

ノンフィクションを読んでる中で
実際にあったエピソードに触れた時に
頭の中でモヤモヤでしていたことが
一瞬で骨格が浮かび形づくことが多いこと、
そのことに気づいた瞬間から
気づけば一層、本を読むようになりました。

オススメの本はいろいろありますが
先日読んだ本はとても面白かったので書きます。

その本のタイトルは「嫌われた監督」
鈴木忠平さんが書かれた元中日監督、
落合博満さんの監督時代の8年間を書いた本。

もともと落合さんは気になる存在でしたが
書店で見かけた瞬間から
「たぶんこの本、面白い。」と思い購入。

長年思ってた事の個人的な伏線回収?もあり
最後は小説のような面白さも感じつつ
五百頁弱の本ですが一気に読んでしまいました。

(ネタバレもあるので読まれたい方は、
先に読んでもらった方がいいかもしれません。)

以前のブログに書いたことがあるのですが
速球を打つためにはスイングを早く、
小さくする人が大半の中、
実績残したほど、ゆっくり振ると答える事実。
落合さんも御多分に漏れず、
スイングが大きくゆっくり振れと言われます。

「一流ってのはシンプル。」

「オレ流とは堂々たる模倣のこと。」

「スクープをものにするのは疑い深い奴だけ。」

今回も私の感情を刺激するフレーズに
たくさん出会えたのでありました。

(ちなみに詳しくは書きませんが
なぜ荒木選手と井端選手をコンバートしたのか
この理由が私は一番、刺激をもらった話。
さっそく参考にしています(笑)。)

また今回一番知れてよかったことがあります。

今まで、落合博満と言う人は
どうして嫌われてもいいと言えるのか?
どうしてあんなに人から誤解されても
気にせずにあんなに強くいれるのか?
図太いだけでは説明できない思いを
持っていたのですが、この本を読んで
それが何かが少し分かった気がします。

人生を豊かなものにするには
「理解者」に出逢えるかどうか?

落合さんはその理解者に出逢えたから
あそこまで他のことに構わず
自分を通せたのだと思います。

私の人生を振り返ってみました。
多分、私も理解者に出逢えています。

ということは後は私自身が頑張るだけ、
それで私に人生はよりよきものになると
今更ながら気づいたのでありました。

「頑張れ、俺。」