量稽古

最近、仕事をするなかで
量稽古の必要性を感じることが多いです。

量稽古というと今の時代、
「長時間労働を推奨しているのか?」
みたいニュアンスで取られたりするので
話しづらいのですが、
あえて話してみたく書くことにしました。

成果や実績は
「質」×「量」の結果といった
ニュアンスでよく言われます。

とはいっても「質」そのものが
「量」を増すことで上がることは
練習の必要性からみてもわかります。

ランチェスターの法則でも
量の重要性は書かれているわけですが、
かといってやみくもに
やってみたからいいものではありません。

少なからず、基本
(挨拶や相手を敬う姿勢、常識、
基本的知識など)が身についてこその
スタートなわけですが、
そこからはがむしゃらにやってみること
そして、それをやってみた先に
初めて「気づき」が生まれてくるのでは
ないでしょうか?

落合博満 元中日監督が
それをとても上手に言われていました。

「プロ野球選手には、何も考えず
バットを振る時期が必要だ。
140試合バットを振れる体力がついて
初めて考えて振れるようになる。」

「なるほどな~。」と唸ったわけです。

営業コンサルタントの藤本篤志さんは
これまでの経験の中から
「一人前の営業になるには1万時間以上必要」
と言われています。

1日4時間の営業量×250日×10年=1万時間。

今の時代、こういった負荷がかかることを
言ってはいけない風潮になりました。
捉え方が変わり、誤解を招くことも多いです。

でも、こうした考えも
決して間違ってるとも思えない部分もあります。

成長には負荷はつきものなわけですが、
見えているある一部分だけで
なにかしらの負荷をかけたときに
なんでもかんでも、やれブラックだなんだと
言われてしまうことってとても怖いです。

逆にチャレンジするきっかけが
少なくなってきた風潮に
もったいないように思っています。

成長できるチャンスが少なくなって
かわいそうともいえるかもしれません。

「強制はダメだけど自発的ならいいのか?」
と言う部分も捉えようでは、
どっちの価値感になるかわかりませんから
軽はずみは発言は気をつけないといけません。

運がよくて成果を出した人もいますが、
そんな人でも努力はしたからの成果なわけで、

そう思えば、
誤解を恐れずに言わせてもらうと
「人生において、成長において、
いつかの瞬間には量稽古は必要である。」
と思うのです。

それを誤解無く受け止めて欲しい。

20代30代といった
これからの若い世代の皆さんにも
たとえ説教じみていたとしても
きちんと伝えていきたいと思っています。

なので、そのことを説教じみずに
伝えらられるように今、
私もそのことの量稽古中です・・(笑)。

親しき仲にも礼儀あり

ネットを見ててある記事を読みました。

その記事は、
さわぐちけいすけさんという方が書いた
「夫婦が仲がいい秘訣」のマンガの紹介。

私は初めて知ったのですが、
このマンガ、有名なんですかね?
読んでて、妙に納得したので紹介がてら
記事を書きたくなりました。

さわぐちさんが書かれている内容は、
夫婦が仲がいい秘訣はいろいろありますが、
一例でいうなら「妻は他人である。」
ということを絶対に忘れないといった話。

友達でも恋人でも言えますが、
永く関わる特別な他人だからこそ
礼節を重んじ丁寧に接した方がいい。

そんなことが書かれてありました。

言われたら当たり前のことなんですが、
これってうまくいかなかった人間関係で
すべてに共通する話で
意外とできていない事が多いですよね?

夫婦間で旦那さんが奥さんに
「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ?」
みたいなこと言ったらダメですよね?
(個人的には、主人がこの台詞を言ったら、
奥さんが「私と仕事、どっちが大事なの?」
って台詞を言ったら
その関係はもうダメだと思ってます。)

親子間で親が子供に
「子どもが反論するな!
俺の言うとおりにしたらいいんだ!」
みたいなこと言ったらダメですよね?

学校で先生が生徒に
「お前たちは俺の言うことを聞いてたら
いいんだ!」みたいなこと言ったら
ダメですよね?

会社で社長や営業部が他の部の人間に
「俺たちがお前らを食わしてやっている。
黙って言われたことやってろ!」
みたいなこと言ったらダメですよね?

こういった言葉の裏には
相手に対する敬意が
全く感じられないんですよね。

そりゃ、うまくいかないはずです。

そもそも
家族であれ、
学校であれ、
会社であれ、
組織の中では
誰もが誰かに助けられているわけで
そこを勘違いした人が
いつも誰かを傷つけて、
いつもうまくいかなくなります。

そして、誰かを傷つけてきた
加害者側の人間が、
相手に正論で反撃されたとき
急に被害者側になったりするので
もう収拾がつかなくなります。

でも、これって本当よくある話です。

相手が誰であれ
うまく関係を続けたいのなら
「親しき仲にも礼儀あり。」
ということをいつも
心がけておかないといけないですね。

以前にも書いたことありますが、
親しい仲だからこそ
「ありがとう。」と「ごめんね。」が
綺麗に言えないといけないわけです。

今度の5月10日で
奥さんと結婚して10年になります。

「ごめんね。」と謝るほど
今、悪いことしてないので(笑)、
「ありがとう!」と言っておきます。

どの住宅ローンがいいのでしょうか?④

予想外にシリーズ化してしまいました(笑)。
今回で最後になります。

住宅ローンを借りる際に
知っておいて欲しい3つのポイント
3つ目は
「建築会社を決めて事前審査をすること。」

どこかの建築会社に言ったら
行くや否や、もっともらしいこと言われ
「ローンが借入できるか
まずは事前審査をしてみましょう。」

どこの会社で建てるか
いつ建てるのか
どんな家を建てるのか
何も決まっていないのに
審査までする必要はありません。

家づくりを具体的に始める前に
「自分が住宅ローンを借入できるかどうか
知ってみたい」と思われるのは
もっともなことです。

しかし、おおよそのことは
①年収②自己資金③勤続年数④共働きかどうか
そして今の時代、より確実に判断するなら
⑤過去のローンの返済実績
(返済延滞の有無やローン事故の有無等。
今はかなり厳しい。)
がわかれば、ほぼジャッジはできます。

それなのに、どうして
建築会社は事前審査を出したがるのか?
それは、
①自分の会社で建築できる返済能力を
持ってるかどうか値踏みしたい。
②心理的に事前審査を出すと囲みこみができて
自分の会社で契約してもらえる
流れになりやすい。
おそらく、この2点に過ぎないのではないでしょうか?

お客様の為を思って・・・といいながら
実は営業マンは自分のためにしているときが多く、
疑問に感じることが多いのです。

もちろん、事前審査を早くして
借りれるか否かを調べないといけない方もいます。

しかし、そういった方は
無理な予算で検討を強いられるときが多く
「本当に今してもいいのか?」
「返済出来ても、生活は無理なくできるのか?」
そういったことを先に
きちんと確認しないといけません。

借入できるから家づくりを
していいというものでもないわけです。
無理な借入は辞めてほしいです。

大切なのは
「いくら借りれるか?」ではなく、
「いくら無理なく返せるか?」なのです。

最近はそういった人生設計から
家づくりの計画をきちんと立てること、
「ライフプラン」に基づいて
家づくりを進めるアドバイスを
してくれる工務店が多くなってきたので
事前審査よりまずは「ライフプラン」を
されることをオススメします。

しかし、ライフプランは
金融機関、保険屋、住宅会社が主にしますが
みんな目的は違います。

最終的に保険の見直しに入って
返済例を抑える流れが多いです。

今まで月4万円の保険代金を支払ってた人は
保険屋さんは同保証内容分を2.5万円に抑えて
1.5万円分別の保険に加入させ、
得したとして言ってたりします。
でも、支払負担額は変わってません。

高額な家を売ってる住宅会社は
その浮いた1.5万円分を住宅ローンに回して
月々の返済額に補填に回し、
結局は総額を500万円上げる提案をしがちです。

本当を言えば、同内容で保険費を抑えて
その分、貯金に回してもらう提案が
一番のアドバイスと思うのですが、
実際、そんなことばかりではないわけです。

ですから過去に
保険屋さんライフプランを
してもらったからと言って、
家づくりにおいては、
もうしなくていいといったわけでもないのです。
面倒くさがらず、されることをオススメします。

ライフプランをされたとき
相手がどこに落としどころを持ってくるか
そのあたりもきちんと見定めて欲しい所ですね。

相手の本音が透けて見えます。
営業マン本人のためなのか
お客様のためのかははっきりわかるでしょう。

事前審査は何回出しても
借入に大きく影響はないとは言われますが、
ローンの審査では個人情報を閲覧します。
この閲覧結果は、
○○年○月○日▲▲銀行がしたとずっと残ります。

要は、知らないところで「傷」が残るのです。

昔は余りにも、短期間に
たくさんの金融機関で審査していることが
わかっただけで審査に指摘、確認が増えました。
はねられた人もいました。

以前にも書きましたが、
金融機関は時代により判断する基準を変えてきます。
建てるのはまだ先だからといって
無造作にその傷を残す事はいいようには思えないです。

他の建築会社が出した審査結果は
そのまま使わせてくれないことも多々ありました。
(これは金融機関側ではなく、建築会社さんが
使わせてくれないのです(苦笑)。)

審査結果も金融機関によって
判断基準は違うので
借入する気のない金融機関の合格には
意味がなかったりしますのでご注意を。

なので、ローンを借入する際に
具体的に動くのなら建築会社を決めてからが
大事と思います。

「確実」を知りたいからしている事前審査が
「曖昧」なままの意見でしかなく、
それでは意味がありませんから。

実は、土地探しにおいても同じだったりします。
これはまた、機会をみて書きたいと思います。

4回に渡り、なおかつ長い記事となりましたが
あなたが住宅ローンを借りようとされているのなら

①損得勘定ではなくリスク回避で選ぶこと
②借入は看板だけで決めず窓口でも決めること
③建築会社を決めて事前審査をすること

この3点を知った上で検討してくださいね。

金利などの条件などが大事なのはもちろんですが、
そういったこと以外でも
大事なことがあるんだなと思ってもらえたら幸いです。

どの住宅ローンがいいのでしょうか?③

引き続き前回、前々回の記事の続きです。

「住宅ローンを借りる際に知っておいてほしい
3つのポイント」の2つ目です。

2つ目は、
「借入は看板だけで決めず窓口でも決めること」

ネットを見れば簡単に条件は比較できます。
正直、思うのはどこで借りても
変動型や固定型の違いがなければ
結果、それほど大差がないのも事実です。

昔は皆様の属性や勤務先、建築会社によって
ローンの条件が変わることはありました。

組合がある会社にお勤めなら
「ろうきん」が条件がいい時代もありました。

長期間の固定ローンの商品が
各金融機関ともほぼなくて
10年固定が最長くらいの時代に
「UFJ銀行(当時)」が20年固定型の商品を
出していた時期もありました。

「某金融機関と提携しているので
弊社で建築なら金利優遇幅が大きいです。」と
言う大手メーカーもありましたが、
実際は私が営業してた工務店などで建てても
条件が一緒なことも多かったです。

フラット35の前身のような住宅金融公庫は、
当時、建物代には使えても
土地代では使えなかったので
今のフラットのように土地代分と一緒には
借りれませんでした。

ただ、土地代にも使える固定型商品
今のフラットに近い商品で
「しんきんGOOD住まいリング」とかも
ありました。今もあるのかな?

ただ、フラット同様、窓口業務が主で
実入りが少ないこの商品。
信用金庫なら本当はどこもOKなのに
「めんどくさい、儲からない」
そのせいか窓口で「貸しません。」と
断られたことは何十回もありました。

そしてその金融機関の本部に乗り込んで
融資をつけたことも何十回もありました。
なので私は担当者には
嫌われてたでしょうね(笑)。

でも、営業マンはお客様の味方になるのが
当たり前だと思います。

今はそんなに偏ったこともない時代なので
どこの金融機関でも安心して
借りやすくはなっているのです。

ただ、住宅ローンというのは
特殊と言うか
経験を積まないとなかなか難しいものです。

窓口で何件かに携わったからといって
慣れて提案できるほど簡単ではないです。

住宅会社の営業マンのほうが
金融機関の窓口の人より
何かと経験して詳しかったりするのも事実。

それにA銀行の担当者に相談すれば
A銀行の商品しかアドバイスしてくれませんが、
営業マンはどこの金融機関で
借りられても結果構わないので
A銀行とB銀行とC信用金庫でいいものを
教えてくれることもポイントです。

最近はどこでも「ローンセンター」を作り
専門の担当者をいてくれますが、
そのローンセンターの担当者でも
経験の浅い人がいたりして
何回も何回も提出書類を言ってきたり
記名押印の書類をお願いされたりして
うんざりすることもあります。

その点、本当にしっかりした担当者なら
そんな煩わしさもなく最低限の回数で終るので
手続きが本当にスムーズです。

各金融機関の商品に金利差がほぼないのなら
きちんとした担当者にしてもらったほうが
ローンも問題なく進みます。

平日に休みにくいお仕事をされている方は
特に思います。

金融機関側の都合で
何度も足を運んでもらうことによって
その持って行き場のない怒りが
建築会社に来ることもあり、
困ったことは結構ありましたね(苦笑)。

金融機関によっては
事前審査という最初のお伺いをたてて
OKをもらってから
特に何も変わってないのに
本審査ではねられることも
ゼロではないから怖いものです。

10年以上前、某有名な金融機関の担当者に
とんでもない目に合わされて
家が完成してからも引渡できず
4ヶ月以上引きずり回され、
金融機関の不手際なのに
私が近隣の家に何回も謝罪にいき
最後に土下座までして
なんとか融資が実行になったこともありました。

仲介をした不動産業者さん以外は
特に手を差しのばしてくれる人もなく、
辞表を胸のポケットに毎日入れて
きちんとケリをつけれたら辞めてやる!と
胸に思いつつ仕事をしていたのは
今ではいい思い出ですね(笑)。
頑張れ! 昔の俺♪

ちなみにその担当者は
謝罪や説明の場に
1回も出てきませんでしたが・・・。

実際、給与振込みしている金融機関で
借入されたい方も多いでしょうが、
前回のFB紹介記事でも書いたような
フラット35を使うときに土地代金分は
貸してくれないところも多々あるので
窓口での対応も実は大事になるのです。
(私が仕事してた姫路では
知る限り4つの金融機関だけでした。)

慎重な方、真面目な方ほど
看板より窓口で決められたほうが
安心なのも事実ですから。

「金利が安けりゃそれでいいんだ。」と
言われる方には、全然参考にならないかな?
でも、ローンは損得だけではないと
思っているので
金利・条件だけではないなとは、
22年営業してたらしみじみ思います。

今はその差があまりない時代なので特に。

なので、建築される会社の営業マンに
その地域でしっかりした窓口のいる
金融機関はどこか?を聞いて、
お任せするのが
一番いい方法ではないでしょうか?

こんな感じでまとめてみました。
2つ目も熱く語ってしまいました(笑)。
すみません。
次回に3つ目のお話を書きますね。

どの住宅ローンがいいのでしょうか?②

前回の記事の続きです。

家を建てられるとき、
ほとんどの方が住宅ローンを借入されます。
どれにしようか調べてみても
結局は金利などの条件面しか
わからないことが多いものです。

「○○銀行は金利優遇幅が大きい。」
「○○ホームで家を建て場合は
通常よりも大きく優遇してくれる。」
窓口やネットで大きく書かれていますが
私の経験上、実はそれほど大きな差は
同エリアであれば、ありませんでした。

現時点ではそうであっても
数年先では大きく変わることも多く
目先だけでは判断されないように
お伝えしてきました。

手続き上のことや
心構えも踏まえた視点で
「住宅ローンを借りる際に知っておいて欲しい
3つのポイント」をお話させて頂きます。

1つ目は
「損得勘定ではなくリスク回避で選ぶこと」

月々の返済計画を比較すると
安く感じるからか
変動金利を借入させる方が多いのですが、
まず計画は、固定金利で試算して下さい。

試算して、無理なく支払えるのなら
是非そのまま固定金利で建築してください。

もし、無理そうかなと思われるのなら
安易に変動金利で決めずに
今一度、じっくり考え直して下さい。

完全変動型ではないにしろ
3年固定型でローンを借りたものの
4年目で計画を変えたら
結果、支払総額が減っているどころか
当初より増えてしまうようなことも
実際は多くある話です。
こうなったら笑うに笑えません。

固定金利は借入期間は金利は変わりません。
景気がよくなっても
環境が変わっても・・・。
固定金利のリスクは金融機関側です。

変動金利は景気がよくなれば上がります。
景気がよくならなくても
上がる可能性もありますから、
結局どうなるか分からないのです。
変動金利のリスクは借りられる
皆様のほうにあるのです。

変動金利の場合、
10年以上先でもどんなことをしてでも
金融機関側は返済額を
上げれる機会を持っています。

できればそういったリスクは
借入される皆様には
無いようにしてほしいのです。

固定金利の商品は
金融機関によっては無いこともあります。
(「どうして無いのか」不思議ですよね?
その理由は誰がリスクを背負うのか?
といった視点で考えてみてください。)

今の時代なら一般的な金融機関なら
フラット35Sといった
固定金利の商品があるので
まずはそちらで比較検討されては
いかがでしょうか?

変動金利の商品と比較しても
今ならそれほど大きな金利差はないはずです。

でも、大きな金利差がないのなら
どうして固定金利を
薦めてくれないのでしょうか?

どうして、
その建築会社の担当者は、
その金融機関の窓口は、
「ローンの試算を変動金利でしかしてくれない」
のでしょうか?

ここに見極めのポイントがあるのです。

誤解しないでください。
変動金利がダメで固定金利がいいと
いいたいのではありません。

試算したら変動金利のほうがいい人もいます。
(借入額や返済期間、土地の有無などで)

要は
変動金利の場合と固定金利の場合の
シュミレーションの比較・説明を
してくれないことが問題なわけです。

双方のメリット、デメリットを
比較して教えてくれないから問題なのです。

変動金利の例しか教えてくれない場合。
住宅会社の担当者の場合は
目先の支払額を安く感じさせたい、
高額な会社ほど総額ではなく
支払で安く感じさせたい企みがほとんどです。

金融機関の窓口の場合は
フラット35Sという商品は性質上、
窓口になった金融機関は儲けが少ないのです。
変動金利などの自社商品なら
儲けも大きく、担当者の成績に反映します。

その背景に
家を建てて頂くお客様のことよりも
ローンを実際支払われるお客様のことよりも
メリット、デメリットも言わず
自分の都合だけを優先している理由だからこそ
「本当にそれでいいのでしょうか?」
と思うわけです。

お客様にリスクを説明しないまま
そのリスクをお客様に背負わされる事も
「それがビジネスなんだよ。
綺麗事は言うな!」と言われたら
そうなのかもしれません。

建築会社は
「性能のいい家を建てたらいい、
住みやすい家を建てたさえいいのだ。」と
思われるのなら
会社選びには必要ないかもしれません。

でも、だからこそ
自己防衛のためにも
こういった考え方だけは
具体的に家づくりを始める前に
知っておいてほしいと思うのです。

皆様が買われる人生一番大きな買い物は
住宅でも土地でもなくて、
住宅ローンなんだという事実を知って頂く事が
家づくりにおいては
実は重要なことなんだと知って頂くことが
建築会社の営業マンの
一番最初の仕事でなければいけないのです。

さて、一つ目で長く語りすぎました(笑)。
残りの二つは、次回に書きたいと思います。
すみません。

またよかったら、続きも読んでください。

どの住宅ローンがいいのでしょうか?①

4月なのに25℃超えの夏日が続いています。
おそらく数日すれば、
気温も例年通りに戻るでしょう。

気温の変化に体がついていかず
体調を崩しがちなので、
みなさまご注意ください。

さて、今回は住宅ローンのお話をします。
22年間、住宅会社の営業マンとして
たくさんのご家族の家づくりに携わってきました。

一説には世の中には、
4800種類の住宅ローンがあると言われています。
実際に借入れされるのはもちろん、
その中の1種類なわけですから
どれが一番いいのか悩まれますよね。

私が22年間、住宅ローンに係わってきて
アドバイスさせて頂いてきたポイントのお話を
させて頂きますね。

まず住宅ローンは金利以外に
時代によって条件などが大きく変わります。

私がこの仕事を始めた平成8年頃は
住宅金融公庫、年金公庫といった公的融資が
多かったように思います。

ただ当時の融資額は、
建物土地総額の80%まで
20%の自己資金が無ければ
家は建てられませんでした。

土地建物代金が3000万円なら
代金の20%の600万円と
諸費用額約200万円の
合計800万円の自己資金が必要だったのです。

今となっては、
なかなか厳しい条件ですね。

やがて、こうした条件は厳しいので、
100%を融資可能といった時代も来ました。
ただ、勤続年数は3年以上でないと
貸さないといった条件になりました。

また、時代が変わり
勤続年数は3年ではなく、
1年でいいといった時代に変わりました。

今では1年未満でも
できなくもなくなったりしています。
(ただ、借りれるけれど危険な側面もあるので
慎重な判断は必要です。)

他には、道路の権利関係の問題などで
全国のどこかで事件がおきると
全ての金融機関がそのことに関して
厳しくなったりすることもありました。

今では個人情報に関してかなり厳しい時代です。

要は過去の何らかのローンで
返済が滞ったころがあったり
(1年に2回あったら厳しいです)、
未納などがあれば、まず審査は撥ねられます。

要は過去にローンできちんと
してくれなかった人は危険だと
貸し手は厳しくジャッジする時代なのです。
当たり前かもしれませんが、
簡単に特例はなかったりします。

例えば、なんらかの問題があっても
借入する際に必要な保証料を多く払えば
貸してくれる金融機関もあるかもしれませんが、
返済計画に無理がないかは
冷静な判断はいるでしょう。

ただ、一般的に金融機関は
「貸してナンボ」の商売なので
担当者がどこまで親身なアドバイスを
くれるかはわかりません。

(ちなみに簡単に担当者の見極めが
できる方法があるとすれば、
「ローンの試算を変動金利でしかしてくれない」時は
かなり要注意と思います。
金融機関の担当者も営業マンも。

詳しくは次回に書きます。)

ローンはビジネスです。
基本は
「相手が薦めてくる方法で
検討するのではなく、
相手が渋る方法で検討するのがいい。」
と思います。

相手が薦めてくるのは相手にメリットが
相手が渋るのはこっちにメリットがあることは
通常、駆け引きでは当たり前なわけです。

なので、私は
金融機関の方が薦めてこない方法で
ローンづけのお手伝いをすることが多かった。

なので、金融機関の人には
嫌われてたかもしれませんね(笑)。

でも、お客様のメリットになることをするのが
私たち営業マンの存在価値なわけです。
なのに、このやり方なら手間がかからないから、
面倒くさくないからと
それだけの理由で薦めてくる営業マンには
いつも疑問符がつきました。
でも、そんな営業マンが多いのもこれまた事実。

なので、住宅ローンに関しての
大切なポイントはあらかじめ知っておいてもらい、
その上で信頼できる営業マン、
家づくりのパートナーをまず見つけてくださいと
初めてお話しする際にはお話してきました。

次回は
「住宅ローンを借りる際に知っておいてほしい
3つのポイント」を書きたいと思います。
それを知った上で、家づくりを
具体的に始めてください。

これから家づくりをお考えの方は
参考にして頂ければ幸いです。

江戸時代のマーケティング

昔からマーケティングは
言い方が違うだけで存在していて、
大事なものだったんだなってわかったお話。

先日、東京に行っていた際に
電車の乗り継ぎで南千住駅に
初めて行きました。

どこに行っても事前にリサーチして
何か面白いものがあったら
10分でも時間を作って見に行きます。

今回は南千住駅から歩いて
3分くらいのところに
プロレスの神様 カールゴッチのお墓が
あると聞いて見に行こうとしたら、
駅を出たら正面に松尾芭蕉の像が・・・。

「奥の細道」のスタートは
南千住だったようです。

写真で芭蕉の向こうに見えるお寺に
ゴッチさんのお墓がありました。

でもこのお寺の墓地
そんなに大きくないのですが、
たくさんの見どころがありました。

吉田松陰のお墓や
鼠小僧のお墓、
昭和の大事件 吉展ちゃん誘拐事件の
吉展ちゃんの地蔵尊(お墓もあるようです)が
ありました。

そしてそこには
1774年杉田玄白らが作った
日本初の解剖書訳本「解体新書」を作る
きっかけとなった場所であるので
戦災を機に、解体新書の絵扉をかたどった
浮堀青銅板も展示されていました。

もう30mくらいの中で見どころ満載で
とても貴重な時間を過ごせました。

で、夜に家に帰ってから
奥さんが娘たちのために2年間買い続けた
マンガ日本史の杉田玄白を取り出し
読んでみたのですが、
もうこれがメチャメチャ面白かったです。

その中には興味深い話が載っていました。
(すみません、ここからが本題です。)

解体新書の元になった西洋医学書
ターヘル・アナトミアと
それまでの医学の常識であった
五臓六腑説はあまりにも
かけ離れていたこと、

翻訳作業がかなりの苦労で
なかなか進まなかったこと、

解体新書の翻訳者として
前野良沢は載っていないこと、

それは、2人の考え方の違いであり、
生き様の違いであったことなど
本当に興味深い話が多いのですが、

一番面白かったのは
当時、アルファベットを載せただけで
発売禁止処分になるような鎖国の時代、
杉田玄白は「解体新書」を出す前に
簡単なパンフレットを配って
幕府の様子を確認。

結果、幕府からのおとがめはなく、
パンフレットは大好評だったので
「解体新書」を出版したようです。

これって今で言うマーケティングですよね?
江戸時代にもそんな概念があったのかと
思うと、とても興味深いわけです。

そういえば、
こんな風にマーケティングの概念で
同じく、江戸時代に鰻屋さんから
「どうやったら鰻が売れるか?」と
相談された平賀源内。

「土用の丑の日に鰻を食べたら体にいい」と
今で言う宣伝コピーを出したら
平成の今でも言われるくらい
広まった話と似てたりするなとか思ってたら
杉田玄白と平賀源内は大親友だったと聞いて
スゴイな~と感心しました。

ちなみに解体新書の図版は
平賀源内の弟子が描いた話もありました。

マーケティングというと
難しい話のようにも思うのですが、
根っこはシンプルなものかもしれません。

いつの時代も素晴らしい発想があります。
いつの時代も意味のあるご縁があります。

私の人生も大なり小なり
意味があるとすれば、
それをきちんと形付けることが
人生の大きなテーマなのかもしれませんね。

1ヶ月遅れのプレゼント

今年は桜が咲くのが早かったので
姫路城で4月7日に開催された
毎年恒例の観桜会も
桜がやや散っていたみたいです。
しかも、気温が下がっていました。

先週末の土曜日は
そんな肌寒い夜でしたが、
私にとってはとても暖かく、
とても嬉しい
忘れられない日になりました。

昨年末で今までしてきた仕事に
一区切りをつけて、
3月7日から新しく再スタートとして、
会社を設立しました。

なので、本当はその2日後の3月9日に
奥さんがお祝いで御飯に
連れて行ってくれる予定でした。

しかし、まさかの3月7日の朝に
病院でA型インフルエンザといった宣告!
スタートしていきなり躓きました(笑)。
5日間の療養を経て、改めて
新しいスタートを切ったのです。

そんなこともあり、
1ヶ月後になりましたが、
先週の土曜日、奥さんがお祝いで
イタリアンを食べに連れて行ってくれました。

娘達は朝から奥さん実家へ行ったので
2人でバスに乗り駅前へ。
お店についてまずは
スパークリングワインで乾杯!

たわいもない話をしつつ
「美味しい。」なんて言いながら
食事をしていました。

コース料理の3品目を食べ終わったくらいに
洒落たそのお店に似つかわぬ音楽が
食事していた2階の個室みたいな空間に
鳴り響きました。

「ん?」と思っていると階段から
新卒で最初に就職した岡山での
ハウスメーカー時代の同期たちが登場!

サプライズでわざわざ岡山から
姫路にお祝いで来てくれたのでした。
なぜか仮装でしたが(笑)。

来てくれた5人は
浜田省吾、オバQ、キレンジャー、マジシャン、猪木。
浜省から順に登場してきて大笑いしました。

彼たちは忙しい中なのに、
普段つながりのない私の他の友人たちにも
あの手この手で手を回してくれ、

その友人達からのたくさんの電報と
この日の為に作ってくれた大量のTシャツと
なぜかたくさんのカレー関係商品を
プレゼントしてもらいました(笑)。
(カレー関係商品はキレンジャーから)

嬉しくて、楽しくて、
なんとも言えない幸せな気分になりました。

それから、これまでの裏話も
たくさん聞いて大笑いしてしまいました。

そもそもこの企画は当初3月9日開催予定。
私が3月7日にインフルエンザになり
店延期、友人達も日程調整、電報ストップなど
かなりの手間をかけさせました。

全く知らない私はそのとき寝込んでましたけど
本当に申し訳なかったです。

勝負弱い私ですね。

しかし、インフルエンザにかかったとき
いつもなら「仕方ないよ。」って感じの
奥さんなのに、珍しく
「どうにかならないか?」っぽかったことや

岡山の友人達にグループLINE送っても
やけにみんなそっけなかったり、
(ばれないように細心の注意で
別グループLINEで連絡とっていた模様)

昨日の奥さんのお店での行動がおかしかったり、

お店の隅になんであんな荷物があるんだろう?

とかいろんな謎がありましたが、
どんどん頭の中で繋がっていきました。
浜省が登場した時点で(笑)。

この日のことは
奥さんの両親や娘2人も知っていたようで
何より娘2人が全く、私に話さなかったことに
ビックリしつつ、ちょっと感心しました。
(娘2人は今日から小4と小2)

そして食事が終わり、
たくさんの荷物もあるので家まで送ってもらい
彼たちは颯爽と岡山へ帰っていきました。

本当に昔の友人ってありがたいですね。
そんな友人たちがいてくれること、
心から感謝します!

期待もありますが、
不安も心配もたくさんあります。

でも、たくさんに人に応援してもらえて、
幸せな人生ですね。
本当にみなさん、ありがとうございました!

がんばります!!!

「江夏の21球」で貢献度を考える

プロ野球のペナントレースが開幕しました。
今年もたくさんのドラマが産まれるのでしょう。
今年は1回くらいは観戦しに球場まで
足を運びたいと思います。

日本のプロ野球は80年以上の歴史があります。
王さんの日本シリーズサヨナラ3ランや
昭和60年阪神のバックスクリーン3連発、
イチローの210本安打など
ドラマはたくさんありますが、
日本シリーズでの江夏投手のピッチングで
とてもドラマチックな試合があります。

後に、山際淳司さんに
「江夏の21球」としてノンフィクション小説で
書かれてとても有名になった試合。

日本シリーズ7戦目
広島3勝、近鉄3勝で迎えた最終試合。

4対3広島優勢で迎えた9回裏近鉄の攻撃。
当時、広島の抑えだった江夏投手は
ノーアウト満塁といった絶体絶命から
抑えきり広島が優勝した試合。

とても有名な話なので
知ってる人は多いとは思います。

この9回裏のドラマには
たくさんの裏話があります。

1アウトをとったときのこと。

抑えの江夏投手と心中する気でいつつも
万が一、延長戦になったときに備え
ブルペンへ次の投手の準備を指示した
広島 古葉監督。

その様子を見て
「俺と心中する気じゃなかったのか?
最後に俺を信用しないのか?」と憤り、
もうやる気をなくしかけた江夏投手。

その江夏投手の顔を見て、
緊張の糸が切れかかるのに気づいた際、
マウンドまで近寄り
「気にするな、オマエが辞めるなら
俺も辞めるから。」と
連続試合出場継続中なのに
そう言って守備に戻った衣笠選手。

結果、8回日本シリーズに
監督として出場するも8回敗退した
悲運の闘将、近鉄 西本監督。

西本監督が一番、日本一に近づいたこの試合。
勝負でスクイズのサインを出したものの
江夏投手に外され失敗し、
広島が日本一を決めたこの試合は
プロ野球史上、3指に入る試合と言われています。

熱い思いの衣笠選手もスゴイ。
あの場面でスクイズで1点を取りにきた
西本監督もスゴイ。
心情はどうであれ、最悪の事態にも備えた
古葉監督の決意もスゴイ。

そして、カーブの握りのまま
投げる瞬間にスクイズに気づき、
外角高めへ外してスクイズを見破った
江夏投手もとてもスゴイのです。

こうして、このドラマを振り替えると
江夏投手を筆頭に
ものすごい駆け引き、ドラマがあります。

こうして、このドラマは
後世、語り継がれていくのですが、
こんな感じでスポットライトを浴びることが
ないままでしたが、
個人的に、実は水沼捕手が一番スゴイと思うのです。

走ってくるランナーが見えたとき、
江夏投手を信頼し、外すために
とっさに立ち上がったこと。

「水沼なら受けてくれる。」と
江夏投手が信頼していたこと。

全然、スポットライトを浴びてないですが、
地味ですけど、このドラマでは水沼捕手が
実は一番の貢献度のある
ヒーローのような気がするのです。

地味だったり、
裏方だったりして目立たず
最大の貢献をしても
どうしてもチーム内では
活躍がわかってもらえにくい人がいます。

華がある人のほうが目立ちますから、
仕方ない部分もあります。

でも、監督や社長、リーダー達は
そういった人の貢献を見落とさず、
一言でいいからきちんと労ってあげてほしい。

そんなチームはいつまでも続くように思います。

お金の評価も嬉しいでしょうけど、
言葉の評価、態度の評価なくしては
結局は満足できないわけで、
そのことを大事にする
リーダーでいるかどうかは、
いつもチェックしていかないといけないですね。

真のリーダーであるのなら・・・。

ならば、友よ

3月末から暖かいこともあり
いつもより桜の満開が1週間ほど早いですね。

金曜日、郵便局行くついでに
姫路城の前を通ったらとても綺麗でした。
姫路城を見に来るには、
1年で一番いい時期かと思います。

旅行で来られてた外国人の方が
とても興奮して喜ばれてました。

先週、遠方にいる親友が法事で
姫路へ帰ってくるらしく
偶然、前日のやりとりで知ったので
急遽2人で御飯を食べに行きました。

彼は10年以上前に
新しい区切りをつける意味もあり、
遠く中国へ渡りました。

途中、携帯電話が壊れて変わったこともあり
数年間、疎遠になってた時期もありましたが、
随分前にPCメールでやり取りしたことが
1回だけあったことを思い出してから
再度、連絡がとれるようになりました。

過酷なまでに働き続けている様を知り、
日本に帰ってきて欲しかったこともあったので、
中国にいる彼の所まで
「日本に帰っておいで。」と一言伝えたくて
逢いに行ったこともありました。

彼には20数年前、私が岡山で
サラリーマンをしてたときに
仕事でボロボロになったときがあり、
電話で相談してたら
数日後、大阪から深夜、車を飛ばして、
励ましに来てくれたことがありました。

本当にありがたかったな。
あのときの「借り」を
彼にはどうしても返したかったのです。

1年半くらい前かな?
10年いた中国から彼は
日本に帰ってきたのです。
今は日本で家族4人暮らしています。

中国での日々が多忙だったこともあり、
私はしばらくゆっくりしたほうがいいと
帰ってきたときに言いました。

今回も「まだゆっくりしたら?」と言うと
彼は「ゆっくりするのはまだ20年早いわ。
死ぬ直前にゆっくりするわ。」と笑ってました。

その台詞を聞いて
彼が中国に旅立つときにプレゼントした
野狐禅ってミュージシャンのアルバムに
収録された「ならば、友よ」って
曲の歌詞が頭の中をよぎりました。

この曲こそ彼に贈ったエールでした。

その歌詞のサビはこんな歌詞です。

そうよな。
彼が中国に旅立つとき、
お互いの夢を語るのはもっともっと先の人生で
語り合おうと言ってました。

まさにこの通りで
ゆっくりするのは、
まだまだ先でいいんですよね。

自分が昔、伝えた言葉を
彼なりにずっと胸に
止めていてくれたんだなと思うと
実はちょっと涙がでそうになるくらい
感激して嬉しかったです。

そのとき、かなり呑んだ理由は、
そんな言い訳にしています(笑)。
ハハハハハハハ。

彼と友人になって27年。
そんな友人がいること、心から感謝します。