終業式も終わり、娘達は夏休みになりました。
40日ほどの長期休暇でうらやましい限り。
とはいえ親は何かと大変ですが(笑)、
娘達にとって楽しい夏休みになりますように。
先日、ネットで見たのですが、
石垣島のラーメン店が「日本人お断り」
といった貼り紙をして営業されている
ニュースがありました。
マナー違反に困っているお店側の主張も
あったかと思ったら
お店の対応自体も悪かったといった
お客さん側の反論もあり泥試合な展開。
立ち位置によって
お互いの様々な意見もあるでしょうが、
私は「お客さんはもちろんのこと
お店側にも相手を選ぶ権利がある。
嫌なら行かなければいいことで
お店でそれで潰れるのなら仕方ない。」
と思っています。
そもそもの言葉の意味自体が
一般的な認識と違うようですが、
三波春夫さんが言って有名になった言葉
「お客様は神様です」
この言葉の受け手側の勘違いが
話をややこしくさせているような気がします。
本来、ビジネスは売り手と買い手は対等。
買い手は売り手を選べますが、
売り手も買い手を選べます。
買いたくなければ買わなくていいし、
売りたくなければ売らなくていい。
もし、買い手を選んで売れなくなって
商売ができなくなってもそれは覚悟の上。
買い手は嫌なら文句を言うのでなく、
その店に二度と行かなければいい。
ただ、それだけのような気がします。
「お客様は神様です」といった言葉を
都合よく解釈した相手に下僕のごとく
責められてボロボロになったことも
若い頃ありました。
そんな時に知った言葉。
「もし、お客様が本当に神様なら
例えば、こっちがミスしても
許してくれるはず。
なのに、こっちが約束通りしても
なんだかんだ言ってくる人もいる。
だからそんな人たちって
お客様は神様でなく、
お客様は殿様なんだよ。」
そう思ったらなんか心の中が
整理できたような気もしました。
営業は下僕になるのではなく、
あくまで対等で行うものなんだと
自分も殿様になったような気になって
仕事をしたらいいと教えてもらった時から
負け犬状態だった自分を脱却して
少しづつ成果も出せる営業マンに
なっていけた若かりし頃を思い出しました。
その代わり、下僕を望んでくる人からは
嫌われましたけど、心は健康になりました。
何より、いいお客様に可愛がられて
受注も増えていったのも覚えています。
ただ覚悟は、いりました(笑)。
お客様を断るなんていいのかな?
不安でいっぱいでしたが、
やってみて初めて感じること
初めて見える景色がありました。
そして、天然で売れている営業マンって
お客様は誰でもいいのではなく、
お客様を無意識に選り好みしている傾向が
あることにも気づくことができました。
(これが天然でできる人は
営業の天才だと思っています。)
なので、今回の石垣島のラーメン屋さんの話も
お店を生意気だと嫌うお客様がいれば
行かなければいいし、
マナー違反のお客様を嫌うお店ならば
来店をお断りすればいいのです。
それで、お店が儲かるか潰れるかは
誰の責任でもなくお店が選んだ結果。
そもそも10年経って
お店が残る確率は5%なのが厳しい現実。
お店はかなり覚悟をして商売を始めているので
反面、お客様はシビアに相手を選んでもOK
それこそがビジネスの
前提なのではないでしょうか?
店員の態度が悪かったり
店員が未熟でいらだったとしても
偉そうな態度で文句を言ってくる人って
たまにお見掛けしますが
そんな人、みなさん好意を持ちますか?
嫌なら二度と行かなくてもいい以前に
その場で帰ればいいだけのこと。
本当、ただそれだけのような気がします。
そもそも過度なクレームや
横柄な態度をとる人は、
目の前のことに怒っているのではなく、
持っていき場のない人生の怒りの
八つ当たりをしているだけで、
その八つ当たりができる機会を
店員の態度やネットの記事に見つけた時に
スイッチが入っているだけだと思います。
気に入ったら付き合う。
嫌なら断る。
シンプルがいいですね。
そんなかっこいい大人になりたいものです。