産まれてきてくれてありがとう!

今日、関東は積雪らしいですね。
交通渋滞など起こりそうです。
みなさん気をつけてくださいね。

最近、報道されている小4児童虐待の事件。
お父さんの異常さ。
お母さんの無関心さ。
児童相談所のマズイ対応など
事実がわかればわかるほど
亡くなった児童がかわいそうで堪りません。

(こういったケースに限りませんが、
大変な事件に巻き込まれそうになったとき
どうも事を大きくせずに解決しようと
する人が多いですが、
その考えが困難を産むと思っています。
私は警察に介入してもらうなり、
周りの人に助けを求めて、事を大げさにして
鎮火するほうを選ぶスタンスです。)

私も2人の娘がいます。
そりゃ、言うこと聞かなくて
怒ることも多々ありますが、
基本は可愛くて仕方ないわけで、
虐待することが本当理解できません。

一説には親に虐待された人が
大人になった時に
我が子に虐待してしまうことが
多いとも聞きます。

自分が我が子を愛せるのも
自分が子どもの頃に愛されたからなら
私も両親に感謝しないといけないですね。

そんなニュースを毎日見て
いろんなことを思う日々の中、
次女の志保(小2)が学校の宿題で
自分が産まれたときのことなどを
親に取材してまとめるために
私と奥さんに話が聞きたいと言ってきました。

コーヒーやお茶を入れて
食卓に私達夫婦が並びで座り、向かいに次女。
それを横で眺めるオブザーバー(笑)のように
小4の長女 智美が座り、取材が始まりました。

最初の質問が
「母ちゃんのお腹の中にいるときは
どんなことを思ってましたか?」でした。

楽しげな顔で質問してくる次女。
それを興味津々で聞いている長女。
打って変わって真顔の父ちゃんと母ちゃん。

少し間を空けて私はこんな話をしました。

「志保が母ちゃんのお腹に来てくれたとき、
母ちゃんは盲腸になったんや。

そのとき、母ちゃんは
志保がお腹にいるって知らなかったから
レントゲン受けて手術をした。
それは12月の慌しい年末の時期やった。
それから退院してから志保が母ちゃんの
お腹にいることがわかったんや。

実はお腹の中に赤ちゃんがいるときに
レントゲン取ったら悪影響があるから
取ってはいけなかった。
しかも調べたらレントゲンを取ったら
一番ダメな時期にしてしまってたんや。

レントゲンの影響で
志保が健康で産まれてこれるかわからない。
もしかしたら障害があるかもしれない、
もしかしたら流産するかもしれない。
そんなことがわかって、
父ちゃんと母ちゃんはこのまま産んでいいのか
ものすごく悩んだんや。
智美も産まれて初めてのお正月休みやったけど
どこにもいかず、どうしようかって
ずっと父ちゃんと母ちゃん相談してた。

志保、産まれてきてくれることを
悩んだりして、ごめんな。
情けないけどそれくらい
父ちゃんと母ちゃんは悩んだんや。

で、お正月休み明けに病院に検診にいった。
先生に父ちゃん、聞いたんや。
『先生、このまま産んでも大丈夫なんですか?
正直なアドバイスをしてください。』って。

そのとき先生がこんなこと言ってくれた。
『確かにこういったケースでは、
産まないという選択をされる方もいます。
また、流産されるケースも多くあるんです。
でも、この子は元気にお腹の中で育って
産まれてこようとしています。
お父さん、お母さん
産まれてこようとしているこの子のことを
信じてやってもらえませんか?』って。

父ちゃん、ハンマーで頭殴られたくらいの
衝撃があったんや。

ほんまやな、
産まれてこようとしている志保のことを
父ちゃんと母ちゃんが信じてやらなかったから
誰が信じてやるんやろ?って。

その瞬間に父ちゃんと母ちゃんは
志保を産むって決めたんや。
病院の駐車場からじいちゃんやばあちゃんに
電話したことも覚えてる。

それから7ヶ月経った夏の暑い日に
志保は元気に産まれてきてくれたんや。

出産に立ち会って志保が産まれてきたとき
父ちゃんは志保が泣くより先に泣いたで。
まぁ、智美が産まれたときも
父ちゃん、智美より
先に泣いたけどな(苦笑)。」

そんな話をしました。
話してたらそのときのこと思いだして
夫婦でホロッって涙してたら、
話を聞いてた志保が大粒の涙をこぼして
泣くのをこらえて聞いてました。

その隣で智美がこらえきれず、
大声で泣いてました。

で、4人でひとしきり泣いて、
智美、志保に
産まれてきてくれてありがとうなって
御礼を言ってからも取材は続行!

そこからはあーでもない、
こーでもないといった楽しい思い出話をして
大笑いしたのでありました。


(随分、昔の写真になりましたが
志保らしい写真です(笑)♪)

この話はもう少し大きくなってから
してあげようと思っていましたが、
これもお話しするいい機会だったと思い、
今回、話をしました。

よく奥さんと話すのですが、
娘達が産まれたから
我々は親になれたんじゃなくて、
娘達が産まれてきてくれたから
我々は親にならせてもらったと思っています。

大変なこともいっぱいありますが、
楽しいことも幸せもいっぱい与えてくれます。
ならせてもらえた親という役割を
存分に味わせてくれることに感謝します。

Thank you for coming into our live.
私達の人生に来てくれてありがとう!

そんなことを改めて思わせてくれた
そんなお話でした。

追伸

今日、2月9日は個人的に節目の日です。
14年前の今日、仕事中に体調を崩し
しばらく動けなくなりました。
2ケ月間の療養を経て、
完全復帰まで1年以上かかりました。

あのときはいろんなことを思いましたが、
今となってはよかったと思えます。

あのときがあったからこそ
出逢えた縁もありますし、
気づけたこともあります。

なによりこのときを機に禁煙しました。
1日2箱~3箱のヘビースモーカーでしたが、
きっぱり止めれました。

いいことと悪いことは表裏一体です。
過ぎた後、どんなことでも
それがいい機会であったと思えるような
人生を過ごしていきたいと思っています。