「多くを問う者は多くを学ぶ」

昨年に日本ハム監督に就任された
ビッグボスこと新庄剛志さんが
キャンプで提供されるいろいろな話題を
テレビや雑誌で見かけるたびに
この言葉を思い出します。

「多くを問う者は多くを学ぶ」
(意味)何事も疑問を持って追及することが
その人の知識を豊かにする【イギリスの諺】。

私は「いい成績を残すのはアマチュアの世界、
お客さんを集めてナンボがプロの世界」と
思ってますので、新庄監督支持者です。

いくら優勝しても不人気で儲からなければ
還元できないのが現実な話。

昔は、球団の経営が赤字でも
企業の宣伝広告費と考えたら・・・って
感じだったでしょうが、
ここまで選手の年俸が高騰すれば
ドライなビジネス感は否めないと思います。

とは言え話題性だけではいけないので、
戦力アップも監督の大事な仕事。

そのなかで新庄監督が球団OBとか関係なく、
また野球以外の様々なスポーツ選手を招いて
コーチしてもらっているのは
とても素晴らしいな、
柔軟な考え方だなって感心するわけです。

十種競技の武井壮さんや
ハンマー投げの室伏広治さんのお話は
他競技とは言えいろんな気づきがありそう。

名捕手だった元中日の谷繁さんといった
他球団大物OBの話なんかもちろんのこと
一番、いいなと持ったのは盗塁王5回の
元阪神、赤星憲広さんの盗塁講義を
野手ではなく投手が聞いたってお話。

普通は「どうやったら盗塁ができるか」
そんな盗塁する技術論を野手にするのが
多いようにも思いますが、
赤星さんには野手から見て
「どんな投手が盗塁しにくいか」っていう
視点での話を投手にしたのは
とても気づきが多い時間だったと思います。

指導ってどんな世界でもやっていたら
最後は講師の自慢話に終わりがちで
内容も一方的な技術論になることが多い。

でも商売や恋愛など、要するに人間関係は
一方通行ではダメで、相手があってこその世界。

そこで謙虚に違う角度で物を見たり、
何より相手の目線で考えることは
大きな成長のきっかけになるでしょうね。

実際、新庄監督が1年後に
どんな成績をだしてるかはわかりません。
でも、5年後10年後と言った
大きな視野で考えたらすごくいい経験を
選手たちはしているのではないでしょうか?

30年以上、セはタイガース、
パはホークスファンの私ですが、
来年は日ハムも注目したいと思います。