更新がしばらく滞りました。
梅雨入りしてジメジメした中ですが
元気にやっていきたいと思います。
先日、新宿に行きました。
人混みをかきわけ歩いていましたが、
新宿にくると私はいつも忌野清志郎さん
(以下キヨシロー)の声が
聞こえてくるような気がしています。
亡くなられてもうすぐ10年?
あの特徴的な声は
好き嫌いが分かれるようですが、
私は大好き派。
そして、センス、才能の塊と思ってます。
新宿でなぜか聞こえてくる
キヨシローが歌う声はいつも
「いい事ばかりはありゃしない。」を
歌っています。
ご存知の方はいらっしゃいますか?
この曲は、人生の悲哀というか
誰もが感じたことのある気持ちを歌いつつ
サビでは みもふたもないフレーズ(笑)。
でも、それが何ともいえない響きとなって
いつも何かが胸に突き刺さる名曲です。
歌詞はこんな感じ。
RCサクセション
「いい事ばかりはありゃしない」
作詞 忌野清志郎
いい事ばかりはありゃしない
きのうは白バイにつかまった
月光仮面が来ないのと
あの娘が電話かけてきた
金が欲しくて働いて 眠るだけ
いい事ばかりで笑ってりゃ
ウラメ ウラメで泣きっ面
かわいそうに あの娘にも会えないし
手紙を書くような柄じゃない
金が欲しくて働いて 眠るだけ
昔に比べりゃ金も入るし
ちょっとは幸せそうに見えるのさ
だけど忘れた頃にヘマをして
ついてないぜ 苦笑い
金が欲しくて働いて 眠るだけ
新宿駅のベンチでウトウト
吉祥寺あたりでゲロ吐いて
すっかり酔いも醒めちまった
涙ぐんでもはじまらねえ
金が欲しくて働いて 眠るだけ
最終電車でこの街に着いた
背中丸めて帰り道
何も変わっちゃいない事に気がついて
坂の途中で立ち止まる
金が欲しくて働いて 眠るだけ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
サビの「金が欲しくて働いて 眠るだけ」
そんな言い方はイヤだ!と思いつつ
それは事実だったりするわけです(笑)。
とか言いつつもキヨシローは他で
「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」
とか歌ってたりもします。
「どっちやねん!」と
ツッコむ人もいるでしょうが、
どっちも正解ってのが答えだったりします(笑)。
言ってることが曲によってバラバラですが、
答えは一つじゃないから悩むのであって、
答えはいくつもあると受け止めれたら
なにかが変わるような気もしています。
キヨシローや相棒のチャボさんの書く詞は、
いつも自分なりの生きてる意味を
問われてることが多く、
それであるがゆえ高校3年生のとき、
初めてレコードからCDで再発された時に
昔のアルバムをすべて購入した時から
今でも聞き続けているのだと思います。
ブルーハーツのヒロト&マーシーの詞も
同じですね。
何回聴いても毎回、何かが刺さってくるのです。
久々に新宿駅を出て
西口バスターミナル周辺を歩いていたら、
目の前に20年前によく研修で
来ていたビルを見かけました。
20年前は東京の研修会場はいつも新宿。
新幹線は のぞみ がまだなく ひかり。
品川駅に新幹線が泊まるのはずいぶん先の話。
始発に乗って3時間半で東京駅着。
中央線に飛び乗り、新宿駅で下車して全力疾走。
10時スタートの研修会場につくのは
いつも2分前といったギリギリ状態(笑)。
お金もなかったので
前泊もなければ、もちろん日帰り。
終わったらダッシュで東京駅に行き、
ビールを飲みながら
あーだこーだと話しつつ姫路へ。
いつもバタバタしてましたが、
なんかいい思い出です。
ちなみにこのときの経験が元で、
今でも始発で出張、日帰りが平気なのは
この時代の賜物かもしれません(笑)。
そんなキヨシローの声が聞こえてくる中、
そのビルを眺めながら
「何も変わっちゃいない事に気がついて
坂の途中で立ち止まる」のではなく、
「何かは少しずつ変わってきた事に気がついて
想い出のビルの前で空を見上げてる」
ことがなんだかとても嬉しくて、
一人で感謝したのでありました。
そんなことを思える
思い出の場所があるのは幸せですね。
そんなこと思った梅雨入り前の
蒸し暑い日のことでした。