どの住宅ローンがいいのでしょうか?④

予想外にシリーズ化してしまいました(笑)。
今回で最後になります。

住宅ローンを借りる際に
知っておいて欲しい3つのポイント
3つ目は
「建築会社を決めて事前審査をすること。」

どこかの建築会社に言ったら
行くや否や、もっともらしいこと言われ
「ローンが借入できるか
まずは事前審査をしてみましょう。」

どこの会社で建てるか
いつ建てるのか
どんな家を建てるのか
何も決まっていないのに
審査までする必要はありません。

家づくりを具体的に始める前に
「自分が住宅ローンを借入できるかどうか
知ってみたい」と思われるのは
もっともなことです。

しかし、おおよそのことは
①年収②自己資金③勤続年数④共働きかどうか
そして今の時代、より確実に判断するなら
⑤過去のローンの返済実績
(返済延滞の有無やローン事故の有無等。
今はかなり厳しい。)
がわかれば、ほぼジャッジはできます。

それなのに、どうして
建築会社は事前審査を出したがるのか?
それは、
①自分の会社で建築できる返済能力を
持ってるかどうか値踏みしたい。
②心理的に事前審査を出すと囲みこみができて
自分の会社で契約してもらえる
流れになりやすい。
おそらく、この2点に過ぎないのではないでしょうか?

お客様の為を思って・・・といいながら
実は営業マンは自分のためにしているときが多く、
疑問に感じることが多いのです。

もちろん、事前審査を早くして
借りれるか否かを調べないといけない方もいます。

しかし、そういった方は
無理な予算で検討を強いられるときが多く
「本当に今してもいいのか?」
「返済出来ても、生活は無理なくできるのか?」
そういったことを先に
きちんと確認しないといけません。

借入できるから家づくりを
していいというものでもないわけです。
無理な借入は辞めてほしいです。

大切なのは
「いくら借りれるか?」ではなく、
「いくら無理なく返せるか?」なのです。

最近はそういった人生設計から
家づくりの計画をきちんと立てること、
「ライフプラン」に基づいて
家づくりを進めるアドバイスを
してくれる工務店が多くなってきたので
事前審査よりまずは「ライフプラン」を
されることをオススメします。

しかし、ライフプランは
金融機関、保険屋、住宅会社が主にしますが
みんな目的は違います。

最終的に保険の見直しに入って
返済例を抑える流れが多いです。

今まで月4万円の保険代金を支払ってた人は
保険屋さんは同保証内容分を2.5万円に抑えて
1.5万円分別の保険に加入させ、
得したとして言ってたりします。
でも、支払負担額は変わってません。

高額な家を売ってる住宅会社は
その浮いた1.5万円分を住宅ローンに回して
月々の返済額に補填に回し、
結局は総額を500万円上げる提案をしがちです。

本当を言えば、同内容で保険費を抑えて
その分、貯金に回してもらう提案が
一番のアドバイスと思うのですが、
実際、そんなことばかりではないわけです。

ですから過去に
保険屋さんライフプランを
してもらったからと言って、
家づくりにおいては、
もうしなくていいといったわけでもないのです。
面倒くさがらず、されることをオススメします。

ライフプランをされたとき
相手がどこに落としどころを持ってくるか
そのあたりもきちんと見定めて欲しい所ですね。

相手の本音が透けて見えます。
営業マン本人のためなのか
お客様のためのかははっきりわかるでしょう。

事前審査は何回出しても
借入に大きく影響はないとは言われますが、
ローンの審査では個人情報を閲覧します。
この閲覧結果は、
○○年○月○日▲▲銀行がしたとずっと残ります。

要は、知らないところで「傷」が残るのです。

昔は余りにも、短期間に
たくさんの金融機関で審査していることが
わかっただけで審査に指摘、確認が増えました。
はねられた人もいました。

以前にも書きましたが、
金融機関は時代により判断する基準を変えてきます。
建てるのはまだ先だからといって
無造作にその傷を残す事はいいようには思えないです。

他の建築会社が出した審査結果は
そのまま使わせてくれないことも多々ありました。
(これは金融機関側ではなく、建築会社さんが
使わせてくれないのです(苦笑)。)

審査結果も金融機関によって
判断基準は違うので
借入する気のない金融機関の合格には
意味がなかったりしますのでご注意を。

なので、ローンを借入する際に
具体的に動くのなら建築会社を決めてからが
大事と思います。

「確実」を知りたいからしている事前審査が
「曖昧」なままの意見でしかなく、
それでは意味がありませんから。

実は、土地探しにおいても同じだったりします。
これはまた、機会をみて書きたいと思います。

4回に渡り、なおかつ長い記事となりましたが
あなたが住宅ローンを借りようとされているのなら

①損得勘定ではなくリスク回避で選ぶこと
②借入は看板だけで決めず窓口でも決めること
③建築会社を決めて事前審査をすること

この3点を知った上で検討してくださいね。

金利などの条件などが大事なのはもちろんですが、
そういったこと以外でも
大事なことがあるんだなと思ってもらえたら幸いです。