何気に「商売」って言葉の意味を調べてみたら
①利益を上げる目的で物を売り買いすること
②生活の基盤になっている仕事、職業
と書いてありました(デジタル大辞泉より)。
何故調べたかというと
売り手側、作り手側に立った時と
買い手側に立った時に感じる
なんか微妙にズレた感覚に
今更、疑問を持ったのがきっかけ。
作り手側の時は、熱い思いもこだわりもあり
「いいモノ」作ろうって思うのは
当たり前だと思います。
でも、買い手側から見た時に重いというか
何か押しつけられているようで
嫌な気になる時が多々あります。
この時って売り手側、作り手側の人たちが
自分達の商品やサービスに
惚れ込みすぎると言うか
自分達だけが正しいんだと思い込みすぎて
お客さんが見えなくなってしまってる時に
起こっているんじゃないのかな?
昔ならさておき、今どき
腕さえよければ愛想や気遣いなんていらないと
勘違いされている職人さんや
安くて旨かったら流行るんだと思っている
飲食店の人なんかまさにそうですよね。
(今どき150円も出したら美味しい珈琲が
コンビニで気軽に買える時代に
何故わざわざ足を運び600円も出して
喫茶店に珈琲を飲みに行っているのか?
そんな人たちは珈琲も美味しいだけど、
お店の空気感が好きで(店員さんも)
それを味わいたいから
お店に行っていると思っています。)
こんな話をすると
「じゃあ性格がよくても腕の悪い医者に
オマエは手術してもらうのか?」と
自分を正当化するためにか
飛躍するにも程がある意見を言ってこられて
ビックリすることもありますが(笑)、
買い手側に立つと自己満足でなく
こっちのことを思ってくれていないと
いいモノでもなんか嫌な気分になりますね。
(ちなみに私は手術するなら
性格よくて腕もいいお医者さんに
お世話になろうと思っています(笑)。)
「趣味」なら各々の勝手でいいのですが
「商売」ならお客様からお金を頂いて
利益をあげていく為なら尚更、
自分たちが売りたいものじゃなくて
お客さんが欲しいものを売らないといけないと
改めて思ったのであります。
もちろん大事にする順番の
1番目は「お客様」ですが、
それは2番目に「正しい商品」であることと
ワンセットでないといけないことは
言うまでもありません。
でないとお客様に喜んでもらえないし、
売り手側も儲けて食べていけないですから。
ただ「正しい商品」になればなるほど
価格を下げていくことは難しくなるので
そこのバランスをどう取っていくのかが
いつの時代も「商売」のキモだと思うわけです。