誰もが知る詩なので、
改めて紹介するのも何ですが、
宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」は
今でも年に何度か読む機会を作り、
読むほどにいろんなことを思います。
分かりやすく読みやすく書くと
以下のような形になります。
「雨にも負けず」 宮沢賢治
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだを持ち
欲は無く
決して瞋からず
何時も静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を自分を勘定に入れずに
良く見聞きし判り
そして忘れず
野原の松の林の影の
小さな萱葺きの小屋に居て
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を背負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくても良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はオロオロ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
誉められもせず
苦にもされず
そういう者に
私はなりたい
やりたいことを我慢して
謙虚に生きることがいいことだとか
奉仕の精神がいいことだと
誰かに押し付ける気もありませんが、
成功するとか
金持ちになるとかと言うよりかは
やりたいこと、やらなければいけないことに
チャレンジはちゃんとしてきた人生を送り、
挑戦したことで悔いを残さず
最後は納得して穏やかに過ごせる人生に
年々、憧れている自分がいますね。
とは言え、欲深く煩悩にまみれた
まだまだ修行中の身ですが(苦笑)、
この理想と現実のギャップを知る気づきとして
この詩は今でも繰り返し触れる機会の一つ。
詩でも 曲でも 映画でも 本でも
いつでも自分を再認識できるものに
出逢いたいと心がけています。
本日は11月15日、
子どもにとっての節目の日である七五三。
そんな日だからか、こんなことを思いました。