現場を知るということ。

最終的に 人の上に立つ人ほど
下積みから経験しないといけないと
思っている私の考えは古臭いのでしょうか?

第一線を経験するというか
やっぱりお客さんとの最前線に立ったり
現場の事実を知らないと
ピント外れになりかねないと思っています。

島原隆志さんの本を読んでて
そのことを改めて感じた瞬間がありました。

「それから私は、
自分が売りたい商品は
メーカーさんに行ったり
実際に食べたりするようになった。

揖保乃糸は、生産農家に
朝4時から見学に行ったよ。

粉を練って、うどんくらいの太さから
どんどん細くしていくんだ。
おばあさんが寒い中、
コツコツとその作業をしているのを見たら、
揖保乃糸を安く売れなくなったよ。

価値が分かったからね。
商品に惚れるとはこのことだ。」

商品に惚れろ、商品に自信を持て。

確かに正論だし、言うのは容易いけど
本当に惚れるって言うことは
現場で見ないとわからないのが事実。

跡を継いだ2代目が売上を落としたり、
従業員が去っていくことの大半は
傷つかずに育てられてきたケースや
挫折を避けてきたケースで
圧倒的に起きていると思っています。

それはお客さんに気持ちや
スタッフの気持ちよりも
自分のやりたいことだけを優先するから
やっぱりついてはいけないものです。

概ね、聞く耳は持っていないし
関係者より部外者の意見ばかりに
耳を傾けがちだし・・・・。

時代や価値観が変わってきたので
今の時代に修行や
丁稚奉公までは肯定しませんが、

結果的に人の上に立つ人であればあるほど
若いうちに第一線で働いたり
現場をたくさん見て
知っておかないといけないですね。

余談ですが、揖保乃糸は私の地元の名産品。
とても美味しい素麵です。
機会あれば是非皆さん食べてください。
ちょっと高いけど値段以上の旨さです(笑)。