関係が長続きするコツ

以前からモヤモヤ思ってたことが
自分なりに整理されて明確になる機会が
1年に何回かあるのですが、
先日、そんな機会がありました。

それは、夫婦関係であれ友人関係であれ
どんな人間関係だったとしても
相手に敬意が持てると言うか
尊敬できないと長続きしないってこと。

と言うことは、相手からも同じく
自分のことを尊敬してもらえないと
関係は長くは続かない。

仕事でなら利害関係が優先されそうですが
それでも尊敬しあえる部分がないと
やっぱり長続きはしないもの。
所詮、それはお金の関係でしかないですから。

でも、尊敬しあえるって
どういうことを指すのだろう?
高いハードルを求めあうのなら
それはそれでピント外れな違った話。

相手を尊敬できるってことは
実はそんなおおげさなことじゃない。

いつも笑顔で前向きだよなとか
あのひたむきさはマネができないとか

もっと簡単に言えば
優しいよなとか
労ってくれるよなとか
じっくり話を聞いてくれるよなとか
ゴルフが上手いよなとか
ピアノが弾けるよなとか

何でもいいから
良いところが一つでもあればよい。
そういうことだと思います。

尊敬の気持ちが相手にあれば
良いところが見つけられるけど
尊敬の気持ちがなかったら
どうやっても見つからないので(笑)。

そんなこと気づいたときに
確かに妻にしろ友人にしろ
スゴイなって思えることがありました。

世間的にみたら、金や名声に比例して
立ち位置は上になるけど
そんな人が尊敬できるかっていったら
確かに金や名声と比例していないもの。

万人に好かれたいわけでもないし
万人に認められようなんて厳しい話。
でも好きな相手とは
長いこと付き合いたいのは本音。

それならば相手から見て
ひとつでも私のいいところは
見つけてもらえるようには
気をつけて生きたいなと改めて思いました。

50歳になったからこそ
利害関係や損得関係のない友人の存在が
人生において大切だと思い始めています。

「前例がないからやってみよう」

「前例がないからやめておこう。」
そういうアイデア・キラーの言葉がある。

当時テレビ東京にいた川勝 久さんの言葉。

成果が出なくなってきたときは
それまでとやり方を変えないと
成果が変わることはないのに
変化しようとしたら抵抗する人や
反対する人が出てくるのが世の常。

結果、何も変わらず成果も出ず、
ほとんどが衰退していく。

だけどその抵抗や反対した人は
我 関せずと言わんばかりに
誰かを責めて自分は悪くないと
主張することもしばしば・・・。

「合理性の罠」という言葉もある。

合理的に考えれば考えるほど
新規事業の投資より既存事業への投資を
優先すべきという結論になりがちという話。

既存事業がうまくいかなくなったのは
大半がそのモデルが衰退し始めていったから。
だけど変わらないことに執着する。

そして結果的にそのほとんどが
変化できずに衰退していくことが多い。
でも変わることを拒む人が大半なのが世の常。

川勝さんはその後、こうも言われてます。

「前例は破るためにある。」
「前例がないからやってみよう。」
そういう新しい発想を持った
管理職になってほしい。

リーダーもそういった管理職の出現を
望んでいることをよく聞きます。

それならばこうした管理職の人が
新しいことに挑戦できるようにも
いつまでも自分の思い通りのことにしか
YESと言わないリーダーには
なってはいけないことが前提とすれば

リーダーが変わらなければ
結局、組織は変わらないっていうお話に
なっていくのも世の常だったりする訳です。

「ちょっと自分の金と時間を使わなきゃいかんのやないけ?」

鮎川誠さんの追悼企画された音楽雑誌
ギターマガジンを読んでいたら
改めていろんな言葉が胸に刺さりました。

私は高校2年の時に
来日したことがきっかけで17歳から
ローリングストーンズが好きになり、

19歳の予備校生時代に
たまたま読んだ雑誌 宝島に
日本の古いロックが特集されていて
それがきっかけで鮎川誠さん世代の
日本のロッククラシックを知りました。

当時は神戸三宮の予備校に行ってたので
三ノ宮にあるCDレンタルや
元町の高架下でCDを漁り
勉強そっちのけでひたすら
音楽ばかり聴いてました(笑)。
(19歳の俺、勉強しろ!)

その世代の音楽を聴いてると
どうやら私の好きなロックやソウル、R&Bは
ブルースとやらを経て生まれたみたいで、

それならばブルースをちゃんと通過しないと
ロックとか分からないのかな?と思い
ブルースを聴きだしたのですが、

奥が深すぎた泥沼な世界で
未だに卒業できず、先祖返りをしたまま
50歳になってしまいました・・・。

こう言うと頭が固く融通が利かない考えと
マウントとられて言われましたが、
何事も基本やルーツを理解しないままでは
なかなか応用が出来ないのも事実。

いきなりオリジナルづくりは困難すぎ。
模倣やパクリを経ていかないと
新しいアイデアは生まれないもの。

ましてや極めたいと思うのなら
避けては通れないと思いますので、
当時、19歳の私はルーツを追うことを
避けずに生きようと決めたのです。
(だ・か・ら 19歳の俺、勉強しろ!)

今の時代は容易く情報が手に入り、
辞書も教科書も参考書を使わずとも
答えらしきものだけは
なんとなく分かるようになりました。

ただ何事もそんなに容易くわかったような
気になるものだけでは生きれないのも事実。

無駄なことは避けたほうがいいとしても
汗をかくことまで否定することは
先で大きな落とし穴がないものかと
思ってる時点で時代遅れなんでしょうか。

でもそんな若い頃に思った思いを
本の中で鮎川さんが表現してくれていました。

趣味の世界とは言え、
もやもやしていた想いを
言葉にしてくれていたので
とても胸に刺さったのです。

古臭い考えと笑う人もいるでしょうが、
自分の答は自分の中にしかないとすれば
共感してくれる人もいるのかなと思い
今回、記事にしてみました。

鮎川さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後に鮎川さんの言葉を紹介しておきます。

「・・・それから、誰にせよ
電気ギター持ってバンド作ってやるのなら、
ブルースを拝んどかなきゃいかんのやないけ?
ちゅうのはあるよね。

ちょっと自分の金と時間を
使わなきゃいかんのやないけ?っちゅうのが。

お金を払ってレコードを買う、
自分の大切な時間を少しブルースに割く。
楽してテープを人に吹き込んでもらったり、
楽してブルース聴くんじゃなくて、
自分の時間を少しはブルースに
捧げんと甘かろうぜ!
ちゅう気持ちはありますね。」

鮎川誠  1993年インタビュー
ギターマガジン2023年5月号より抜粋

漫画の主人公

WBCも日本が有終の美を飾り、
優勝して無事終了しました。

若い選手が多く、みんな好意的で
とても素晴らしかったですが、
やっぱり大谷選手の存在感は
目を見張るものがありました。

改めて気づいたのですが、
最近の若い人達っていろんなジャンルに
漫画の主人公みたいな人が数多くいますね。

野球の大谷翔平さん
将棋の藤井聡太さん
フィギュアスケートの羽生結弦さん、
ボクシングの井上尚弥さん・・・

他にもバスケの八村塁さんや
テニスの大阪なおみさん、
ゴルフの渋野日向子さん など

もっと他にもいらっしゃるのでしょうが
ざっとみただけでも
世界を舞台に活躍されている
若い人が本当、多いですね。

何を見ていても応援しがいがあり、
今まで興味がなかったことの面白さを
教えてくれるので有難い気すらします。

我々の世代の若い頃なら
野茂選手やイチロー選手がいたし
機会がなかったわけではないですが、
ジャンルが偏っていたのも事実。

今の時代は様々なジャンルに広がっていて
たくさんの刺激があるのが羨ましい。

これからもどんどん新しい人に
出て来て欲しいと思います。

自分も老け込まずに
刺激を受けていこうと改めて決意。

ただ寝る時間が年々早くなっていき
刺激を受ける前に
寝てしまわないように気をつけます(笑)。