伏線回収

20代の頃に見て面白かった映画
「ショーシャンクの空に」を
20数年ぶりに観ました。

最後に伏線回収される映画は大好きで
久しぶりにみて爽快な気持ちになりました。

映画を観終わった後にふと思ったのは
日頃の小さなことの積み重ねって
人生の伏線回収かもしれないなってこと。

毎日少しずつ覚えていったり
少しずつ運動していったり
少しずつ誰かに配慮していくことって
どこかで大きな意味に繋がることがあります。

まぁ、人生は映画ではないので
そううまく何でも先でハッピーエンドに
繋がっていくわけでもないのが(笑)

よほどラッキーでもなければ
勝手にハッピーエンドになることは
そうないのも人生なわけです。

少なくとも自分の周りにいる
大切だと思っている人には
敬意と配慮は心がけておきたいですね。

お金やメリットがあるうちはいいですが
逆にそれしかない相手とは
人はいつかは離れていくんだなと
思ったことが多いのが
私の人生と言う映画の脚本です。

ちなみに営業とか販売でもそうですよね。

良い提案をしてくれるなといった期待感や
かゆいところに手が届く配慮、
こまめに気遣ってくれる情報提供など

最後の決断の時に
伏線回収されるような展開ができてないと
価格勝負と言いやすい言い訳による
価格が高いから負けましたみたいな
結末が続いてしまうわけですから・・・。

小さなことの積み重ねを
疎かにしないように気をつけたいですね。

「祝婚歌」

「祝婚歌」 吉野弘

二人が睦まじくいるためには
愚かであるほうがいい
立派すぎないほうがいい

立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして  なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

先日、会話の中で出てきた
吉野弘さんの祝婚歌。
そう言えばそんな詩があったなと
久しぶりに読み返し見てみたら
改めて、とても素晴らしい内容でした。

夫婦はもちろんのこと
友人であれ、親子であれ、師弟であれ、
上司部下であれ、人間関係は全て
こういう形であれたら幸せですね。

そんなこと思った秋の日です。

「許す」ということ

「許す」ということについて
男女の考え方の違いを先日、知りました。

男性の「許す」ということは
コップにたまった水を全て捨てることに近く
女性の「許す」ということは
コップのフチを上げて容量を増やすことに近い。

過去にあった嫌な出来事を
男性はリセットしてゼロになったと思い、
女性は受け入れる皿を大きくしてやり過ごす。

聞いててちょっと笑ったのですが
これって男女に限らず
人間関係ではよくあることで、
特にイジメにこれと同じことが
起きてるんじゃないかなと思います。

イジメが公になったとき
話し合いや仲裁をして解決したと思っても
イジメた方は謝ったら全てが
リセットされると都合よく思いがち。

イジメられた方は1回謝られたくらいで
解決したなんて思うわけもありません。

我慢する容量を泣く泣く増やすことで
一旦、解決したような空気を
仲裁者に有無を言わさず抑え込まれ
黙らされただけって感じがしてると思います。

これって全然解決なんかしてないですよね。

傷つけてきた方は
コップの中の水が無くなったと思わず
前と同じだけ残り続けていることを
本当に理解して以後も接していないと
何にも変わらないし、

関係性にメリットが一つも残らなければ
目の前からみんな去ってしまうことを
覚悟しておかないと人間関係って
望むようなものにはならないと思います。

もし、何かの機会で
コップの水が溢れてしまった時は
どれだけ謝っても
どれだけニンジンをちらつかせても
もう二度と関係性は元には戻らない。

イジメのような関係性もですが
日常での男女の関係性がそういうことなら
誰にでもありえる話なので
この道理だけは肝に銘じておきたいですね。

自分以外全員女性(妻、娘2人)が
家族の私の場合は特に(笑)。

「道」

昨日のお話。
暦が10月になり
今年ももう3ヶ月だななんて思っていたら
アントニオ猪木さんの訃報が入ってきました。

ずっと入院されていて
体調もすぐれないことも知ってはいましたが、
実際亡くなられたと聞くと驚きました。

猪木さんは子どもの頃からのスターでした。
実際、拝見したことも何度もあります。

常識では考えられない視点や行動力。
圧倒的カリスマ性とスター性。
浮世離れした天然さ(笑)を含めても
目が離せない心のアイドルの一人でした。

今、振り返っても
引退式の時に語った「道」と言う詩。

元ネタは哲学者 清沢哲夫さんの詩
「此の道を行けば
どうなるのかと危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
ふみ出せばその一足が道となる
その一足が道である
わからなくても歩いて行け
行けば わかるよ」なのですが、
猪木さんの言葉「道」に
凄い元気と理屈抜きの勇気を
ずっともらっていたような気もします。

改めてご冥福をお祈りするともに
これからも猪木さんの素晴らしさは
せめて私は次の世代・・・
娘2人には伝えていこうと思います(笑)。

引退式の最後の言葉を改めて読みました。
本当、いい事言われてますね。
昨晩はそんなことを思いながら
献杯しておきました。

最後に引退式の言葉 転載させておきます。
猪木さん、ありがとうございました。

「最後に私から皆様に
メッセージを贈りたいと思います。

人は歩みをとめたときに
そして挑戦を諦めたときに
年老いて行くのだと思います。

この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わずいけよ
行けばわかるさ
ありがとう!」