「あべこべに群れるから無力」

とある本を読んでいたら
ルポライター竹中労さんのこんな言葉が
紹介されていました。

不意を突かれつつも
妙に納得、胸に沁みたのでご紹介。

「人は無力だから群れるのではない。
あべこべに群れるから無力なのだ。」
(竹中労)

この竹中さんの考えは、
昔聞いてぐうの音もでなかった言葉、
「努力しても成果がでないのは
間違ったやり方でやっているから」に
とてもニュアンスが似ていると思いました。

我慢したり苦労したりすることを
努力だと勘違いしていた私。

それって成果がでなくても
これだけ辛い思いをしているんだから
自分は頑張っているでしょ?
仕方がないでしょう?と

やってる最中から言い訳がましく
自分を正当化していただけの
カッコ悪い自分を鏡に映して
気づかされた時を思い出しました。

努力って行為は、
ガムシャラに何かしたらいいのではなく、
自分なりにこうやったいいかなと考え
やりながらどうやったらうまくいくのかと
試行錯誤していくことが大事。

ノープランでただやってみても
なかなかうまく行かないし成果はでない。
あべこべにやっても仕方がない。
そして結局うまくいかないことの繰り返し。

きちんと考えて行動に移し
そこで修正しながら成果を出せるように
色々とやり続けていくことが大事ですよね。

改めて自分に「喝」を入れてもらった
そんな気づきの言葉でした。

「言葉の意味をちゃんと知っておく大事さ」

先週はコロナワクチン3回目の副反応で
家でダウンしていました。

2回目迄は大したことなかったのですが
今回は翌日の夕方になってから平熱が
1時間程の間に38.5℃まで上がりグッタリ。

世間も少しづつ落ち着いてきてますし、
穏やかな日々に戻ること期待しています。

先日の会話でふと思ったこと。

ある2人が会話してるのを
横で聞いていたのですが、
意見が食い違った感じの平行線のまま。

お互いが「合意」しようと思っているけど
お互いが「同意」させようとしている様子。

会話の間に入りよくよく話を聞いてたら
その確認しあっている言葉の意味を
お互いが違う意味で認識していたので
お互いが納得できないのが分かり、
そこを指摘させてもらったら
折り合いがついたのでありました。

でも、お互いが言葉の意味が異なり
分かり合えたようで分かり合えないこと
身近にも本当たくさんあると思います。

先述の「合意」と「同意」の違いもありがち。
「合意」とは
対等な立場の相手と意思を一致させること。
「同意」とは
こっちの意見を相手に受け入れてもらうこと。
似ているようで違いますね。

これは契約行為で例えるとわかりやすい。

<契約>とは同等の立場同士の
「合意」でないといけないのに
お客の立場を利用して
買い手が法外な値引き要求してきたり、
希少品だからと高圧的な態度で
売り手が強引に売りつけてきたりして
「同意」を一方的に押し付けてくると
気分いい取引にはならないですよね。

合意をしようと思っている売り手と
同意をさせようと思っている買い手が
お互い契約と言う行為をしようとしたら
おそらくその商談は
平行線になるのではないでしょうか?

初対面の人同士集まり
急遽、野球チームを作って
すぐ試合をしてもゲームが成立するのは
認識しているルールが同じだからです。

とすれば日常会話や
コミュニケーションも同じです。

親子間の認識のズレ
社長と社員間の方向性のズレ
夫婦間の価値観のズレ

ジュネレーションギャップや年齢差、
立ち位置の違いもあるでしょうが
もしかしたら言葉の意味をお互いが
違う意味で捉えていることはありませんか?

当事者になるとわかりにくいですが
傍目に見たらすぐ分かったりします。

岡目八目、気をつけたいです。

丁寧さが仇になる。

「丁寧さが仇となる。」

かといって無礼でいい訳ではありませんし、
馴れ馴れしさがいい訳でも
タメ口がいい訳でもありません。

商売には敬意や配慮、丁寧さは必要です。

でも、お客様と話すとき
特に初対面の人と話すとき
丁寧すぎるとうまくいかないことは
多々あると思っています。

例えば、真面目で一生懸命、
誠心誠意対応してるのに
あまり成果のでない営業マン。

傍で見てて何でだろう?と思う反面、
なんか売れない理由もわからなくない。

そんな時によく
「あれ?丁寧さが仇になってる?」って
思う時があるのです。


数ある会社の商品の中から
自分の商品を選んでもらおうとしたとき
比較される以上は言葉は悪いですが
「勝てるリング」で勝負しないと
なかなか結果は出せられないのが現実。

結果が残せる営業マンって
自分が勝てるリングがどこか気づいてるし、
いかにしてそのリングにあげることを
なにより重視しているところはあります。

そして何より困るのがそもそも
お客様がリングにあがってくれないこと。
そんなケースは始まりすらしない訳です。

丁寧であるばかりに
リングにあがってもらえないケースが
結構あるのでは?と問うてみたい。

例えばお電話をかけた際に
「〇〇様、お忙しいところすみません。」
と丁寧に言ってませんか?

「お世話になります。」と
最初に言っていませんか?

もちろん礼儀ですし、言った方がいいです。

でも、真面目な人ほど こう言うと
襟を正して営業に来ました、
満を持して売り込みにきました感がして
言われた方はまずは身構えてしまいます。

「この人は売り込みに来たんだ」と警戒し
拒絶する準備を整える機会を
わざわざ与えてしまってないでしょうか?

売り込み臭をプンプンさせて
売り込みにきたので断って下さいと
暗にメッセージしてないでしょうか?

丁寧であるばかり、
リングに上がらせることに
まず失敗しているケースは多くないですか?

見た目、いいかげんそうな営業マンなのに
やたら進捗が上手な人っています。
そんな人いたらやっかみ半分で
「アイツは口が上手いから」とか
「アイツは人たらしだから」とか言って
成果に蓋をして過程を非難しがちですが、

おそらくこの人はこの人なりに考えて
どうやったらまず自分の話を
聞いてもらえる場が作れるのか、
自分のリングにあがってもらえるのかを
身に着けているからだと思います。

この場合、見習う事はあっても
非難することなんか全然ないわけです。

大事なのは自分なりの方法を
ちゃんと見つけて身に着けてますか?って話。

「どうしたらいいのか教えてください。」
真面目な人ほどそう聞いてこられますが
これは自分で気づいて
見つけるしかないと思っています。

20代の男性と
30代の女性ならやり方は多分違います。
新人とベテランでも違うでしょう。
一概にこうやったらいいって
ひとつの方法ではないわけです。

自分のキャラクターや得意技、
使える武器や背景、環境などで
大きく変わるのならやっぱり
自分なりの方法を見つけるしかありません。

丁寧さは基本、大きな武器になります。
でも伝え方次第では大きなハンデになります。

そこを否定せず受け入れて考え直すことが
自分が大きく変わる秘訣だと思うわけです。
(真面目な人は石頭なので
変化することにブレーキ踏みがち。
そこから否定しない覚悟も必要ですが)

私が営業マンならまずは
こんな風に伝えていくかもしれません。

(お忙しいところすみませんとか言わず)
「自分なりの営業スタイルを
勝てる商談ステップを作っていきたい方いれば
そんなお手伝いもしていますので
いかがでしょうか?
お困りの方いたら私にお声がけ下さい。」

こんな感じですかね(笑)。