自由であればあるほど不自由になってしまう矛盾。

先日、本屋で見かけて面白そうだったので
購入して読んだ廣田周作さんの本に
こんな話が載ってて妙に納得しました。

マッチングアプリが普及した現在は
出会いやすい時代になったからこそ
恋愛が難しくなり、
長期的なパートナーをなかなか持つことが
できないことを悩む若者が増えたそうです。

マッチングアプリを使えば、
簡単に出会えてしまうために
逆に1人に決められなくなっている模様。

昔、住宅営業をしている時
たくさんの会社を見すぎて
結果迷って決め手が出せずに
買えなくなってしまった人や
たくさんの土地を検討しすぎて
結果、決めるタイミングを
見失ってしまった人を思いだしました。

比較検討することは全然いいのですが、
「自分はどんな希望を叶えたいのか?」
「自分は何を第一に考えているのか?」
その辺りを明確にせず曖昧にしたまま
なんとなく比べ始めてしまって
結局決め手がないまま動けなくなるものです。

昔で言えば「お見合い」などを
有無を言わさずまとめてしまう
ちょっと強引な親戚の叔母さんや
時には父のように兄のように
説教じみても方向性を出してくれる
人生の先輩がいて
その人に合った内容で
選択肢を絞ってくれたりしましたが
今の時代はこんな人は嫌われるし(笑)、

何よりノープランの状況、興味ない状況から
簡単に情報が仕入れられる時代になったので
迷ってしまうスタートを無意識に切ってしまう
そんな人が多い時代な気はします。

昔のやり方押し付けるのは
褒められたことでもないのでしょうが、
でも良い面もあったのも事実。

選択肢が多いことはいいことでもあるけれど
決断する際にはきちんとステップを踏んで
検討していかないと難しくなるのも事実。

この辺りを今の時代の若い人たちに
説教じみず伝えられないかと日々考えている
お節介な初老になりつつあります(笑)。

最初に書いたマッチングアプリも
ユーザーが長期間使ってくれた方が儲かるので
(慈善事業ではなく商売ですから)
次々と飽きさせないように
魅力がありそうに見える新しい候補を
次々と出逢わせようとしてくるから
これまたタチが悪い(笑)。

真剣であればあるほど迷宮入りしそう。

こういった背景も冷ややかに知りつつ
マッチングアプリをスタートすることも
本当は大事なコツなんだと独り言・・・・。