リーダーとしての一貫性

みなさん、
ボスとリーダーの違いってご存じですか?

似たような意味で使われがちですけど
立ち位置が全然違っています。

親分子分の図で説明したら
子分達に守られて後に立っているのがボスで
子分達を従え先頭に立っているのがリーダー。

ボスは「やれ」って言うけど
リーダーは「やろう」って言う。

どっちがいいか悪いかの議論でなく
親分はどっちのタイプなのかは
自覚してくれた方が子分は助かりますよね。


(これぞ、リーダーってイメージ)

矢面に立ってくれるリーダーの方が
後ろに隠れがちなボスよりも
チームは機能しやすいでしょうし
子分もついていきやすいでしょうが、
その分、権限は与えてくれるのなら
ボスであっても問題ないわけです。

ただ困るのは時と場合によって
ボスとリーダーのキャラを使い分ける親分。
これは本当に面倒くさい。
子分はどうしていいかわからなくなります。

失敗の責任を押し付けるボスであっても
終始一貫そのキャラであれば
どうやっていいかはこっちも判断できます。

ええ格好したいときなのでしょうか、
陰では責任を押し付けてくるのに
人前では失敗を率先して処理してくれるような
理解あるリーダー的にふるまわれると
これが本当にタチが悪い(苦笑)。

なので、どっちがいいかの議論より
方向性や意思については
一貫性のある親分であってほしいのが本音。

一貫性があるかないかで
自分の親分のタイプは
ボスなのかリーダーなのか
わかるのかもしれません。

(ルーズベルト大統領の言葉を借りれば
いつも何をしてるかわからない、
仕事が隠れている親分はボスタイプで、
何をしているかすぐわかるといった、
仕事内容がオープンな親分はリーダータイプ。
これは判断しやすい目安です)

「一貫性」と言う言葉を
「頑固」や「変化しないこと」の意味と
ごっちゃにしてしまうと見誤るので
注意が必要だとも併せて思います。

成熟した組織であれば
ボスはアリだと思いますが、
まだ成長段階の組織であるのなら
親分はリーダーでなければいけない。

「いつまでも社長がやってたら
部下が成長しない」と言われがちですが
リーダーがまず成功体験をさせてやらねば
部下が成長するわけはありません。

成長していく過程では
ボスとしてではなく
リーダーとしての一貫性の有無が
組織の発展には大事なんだと
改めて気づいたのでありました。