先日のとある雑談でのこと。
社長になってしばらく経ったある方から
「社長としてこれから社員に
どんなことに気をつけたらいいのか?
どんなことにしてやればいいのか?
又どんなことをしないようにしたらいいのか?
どう思われますか?」と尋ねられました。
勿論、社長の人としてのキャラもあれば、
会社の規模や社員さんの人数等もあるので
万人に共通して言えないかもしれません。
なので、確か福沢諭吉さんの
「学問のすすめ」に書いてあった話を
例え話でしてみました。
それは
「姑が戒めとすべき鑑は、
遠くにあるのではない。
自分が嫁だった頃にある。」って話。
要は、姑が息子のお嫁さんと
うまく付き合っていきたいのなら
昔、自分がお嫁に来てから
姑にされて嬉しかったことを
息子のお嫁さんにしてあげればいいし、
ケンカしたり、イジメたいなら
昔、自分がお嫁に来てから
姑にされて嫌だったことを
息子のお嫁さんにしてあげたらいい。
それと似ていると思いますとお話したら
笑いながら納得してくださいました。
要は、自分が新人の頃や若かった頃に
社長や上司にされて嬉しかったことを
してあげたら頑張ってくれるし、
言われて嫌だったことを言ったり、
やられて傷ついたことをしたら
スタッフのみんなは辞めていくだけです。
今の若い子はすぐ辞めるって言われますが、
育てるってことを昔の言い伝えの如く、
獅子が我が子を谷に落とすことのように
「自分で考えさせないと成長しない。」
と言って、何の指導も手助けもなく
本人に任せっきりにしていませんか?
それは多分、みんな辞めますよ(苦笑)。
そもそも若い社員に
成功例を見せてあげるわけでもなく
成功体験もさせてやらないのに
若い子が育たたないと言うのは
どれだけ無責任な発言か?
まずはつきっきりで教えてあげて
何回も成功パターンを体験させてあげること。
それをやらないのに成長だけ望むのは
やっぱり厳しいと思います。
即戦力が入社してくれるなんて
実際は奇跡に近いわけですし、
誰の力も借りずに成果を出す
奇跡の即戦力は悲しいかな
もっと条件のいい大手に行くのが現実。
そして何よりの話、
我が子を谷に落とすと言われている
獅子(ライオン)は実際、我が子が
谷に落ちたら助けにいくそうですから(笑)。
甘やかすことがいいとは思いませんが、
自分が手本を見せてあげないうちは
なかなか人は育たないものです。
親の如く、手をかけて育ててくれたからこそ
その人が将来、自分を助けてくれる人に
なってくれるのではないでしょうか?
そこまで恩がなかったら
先でお金次第になるのも仕方ないのが
本音ともいろんな人を見て思います。