問題解決や理解のヒントは関係なさそうなところにもある。

今年も残り1週間を切りました。
いい事も悪い事もあった一年でしたが
実りのある40代最後の一年でした。

来年、50歳。
老けこむにはまだまだ早いので
一層、飛躍ある一年にしたいと思っています。

今年最後のお話は
「問題解決や理解のヒントは
関係なさそうなところにもある」って話。

先日、こんな話をネットで見かけました。

授業では数学の問題が解けるのに
テストでは点が取れない友人が担任の先生から
「文章能力検定」とアドバイスされました。

「文章能力検定?」
数学なのに国語?なんで?と思いましたが
勉強して3級合格したら
数学の点があがってきたそうです。

要は、この友人は公式などは分かっていても
そもそも問題文を正しく読めていなかったから
答を間違っていた模様。

それを見ぬいた担任の先生凄いって話ですが
こういったことって実は他でも
よくある話な気がしています。

例えば、営業マンとしてスキルを高めたいと
様々な営業関係の本を読み漁ったとします。

たくさんの本を読んでいくと
結局は書いてあること、言いたいことは
ほとんど、どの本も似ていることに気づき
なんとなくわかったような気になるのですが
かといって実績に繋がらないことがしばしば。

なのでまた他の人が書いた
営業の本を読み漁り出すのですが
おなじことの繰り返しで
理解が深まらないことが多々ありました。

でも、あるときに妙に腑に落ちて頭の中で
いろんなことが繋がるときがありました。
その時の話に似ているんですよね。

ちなみに私が繋がったのは
営業とは関係ないと思われるような本に
書いてあったエピソードやメモ書きした理論が
頭の中に残っていたときでした。

心理学や統計学の本でもありましたし、
芸能人やスポーツ選手の話でもありました。
エッセイや名言集、漫画でもあったな・・・。

傍目には全然関係ないと
思っていることをフィルターにして
別問題と思っているものを眺めてみた時、
見えたことのない景色が見えたり
感じたことのない衝撃を受けたり
気づいたことのないヒントを貰ったことが
今までに何回もあった話を
思い出したのでありました。

営業マンのスキルは営業関係の本からしか
学べないと思い込んでるけど

根本的な人間の考え方を知ったり、
家計調査のデータを調べてみたり、
統計や確率の話を聞いてみたり、
落合博満のバッティングの話を読んだり、
田中角栄の本を読んだり、
寄席で古典落語を聞いてみたり、
ライブで大好きな歌を大声で一緒に歌ったり、
美術館でゴッホの絵を眺めてみた時に

今まで頭の中で整理されていなかった
無関係にも思える仕事の話が一瞬で繋がり
「あれ?もしかしてこうしたらいいかも。」
そんなヒントに気づいて
いろんなことから学べることに
気づくことがあったりするわけです。

数学の点数を上げるためには
公式を覚えたり過去問を解くことも大事だけど
国語の成績をあげることで
数学の点数もあがることも知っておくだけで
全然、成長が変わっていくわけなんですよね。

と言うことは営業の成績をあげるためには
応酬話法だのヒアリングだの
技術を上げることや
知識を増やすことも大事だけれども
いろんなジャンルのいろんなことに
触れていく機会も大事にしないといけない。

お客さんとのことばかり大事にせず
社内の雑用も怠らず協力しあえないとダメだし、
協力業者さんとも丁寧に付き合えないとダメ。

何よりお客さんの家族を幸せにしたいなら
自分の家族を幸せにできていないと
結局は誰も幸せにできないわけです。

直結した分かりやすい箇所からだけでは
人間は大きく成長できないし
学べないことに気づけることが、
成長する一歩目だとしたら
やっぱりやらなければいけないことは
全て丁寧に取り組まないといけないですね。

今年一年ありがとうございました。
来年も成長できるように
日々努力していきたいと思います。

来年も宜しくお願いします。

「回り道に宝物がある。」

今年最後の買い漁りと目論んで
仕事の本を買いに本屋に行きました。

音楽コーナーも覗いたところ
ギタリストcharさんの本
「ロックとギターをめぐる冒険」を発見。

面白そうなので思わず購入して
買った仕事の本を読む前に読破しました(笑)。

松任谷由実さんとの対談が
掲載されていたのですがこれが面白かった。
その中に興味深い箇所があったのでご紹介。

(チャー)「でも、ストーンズもビートルズも
ひと晩に何ステージもこなして鍛えられたんだ。
それに耐えられなければやめるか、
楽しみながら進化するかのどちらかなんだよ。
いまはyoutubeの時代だから
比較的すぐに結果が出るけれど。」

(ユーミン)「回り道に宝物があるのにね、
といつも思います。」

(チャー)「さすが、姉御(笑)。
何かにぶつかって立ち止まる。
そこで、10代の少女yumingと
少年charはセンスを拾ったんだろうね。」

ムムム・・・・。
読んでて思わず唸ってしまいました(笑)。

これを説教と取るか、真実と取るかは
人それぞれでいいのですが、
私は後者と思っています。

私は浪人して大学に行かせてもらいました。
disってくる人も当時いましたが(苦笑)、
1年間、遠回りしたおかげで
かけがいのない仲間に出逢えたので
結果オーライと思っています。

期待されるも全然売れない営業マンでした。
情けない思いをいっぱいしてきましたが、
そのおかげで今の人生があります。
何故売れないか、なぜ売れるかの説明は
めちゃくちゃ上手に説明できます(笑)。

「近道は楽だけど、回り道に宝物がある。」

だからこそ人生は楽しいわけだし、
そうでないとやってられませんから♪

なかなか含蓄のある
素晴らしい言葉に出会えた機会でした。

信頼は悩みを共感することで生まれる。

12月になりました。
今年ももうわずか。
いい一年であったと思えるように
残り数日を大事に過ごしていきます。

「人が信頼しあえるのは
お互いの悩みを共感したとき。」

先日、そんな話を聞きました。
言われてみたら妙に納得します。

何か楽しいことがあるから一緒にいる人より
これといって何もないけど一緒に入れる人の方が
実は一緒にいて幸せな相手って話に似てます。

楽しさを共有するから仲良くなるのではなく
悩みに共感しあえたから仲良くなった。

自分の人生を振り返ったら確かにそうですね。

楽しいだけの関係は結局長続きしてないし、
うわべだけの関係って気がしますが、
悩みを共感したり一緒に頑張った仲間は
何年経っても大切な関係だったりします。

新人時代の上司が酔っぱらったら
「苦労は共に、心は一つ。」と
よく絡んで言っていました。

当時は、面倒くさいなと思ってましたが
歳をとるとなんか妙に沁みてきます。

結局のところ、言葉がどうこうでなく
絡まれるのが嫌だっただけでしたね(笑)。

住宅営業マン時代を振り返ったら
確かに私はよく共感していましたね。

提案も商品もいいものだったことは前提。
でもそれだけじゃ売れないのが販売の世界。

(いいものさえ作ったさえ売れるのなら
世の中の真面目な会社はみんな成功します。
いいもの作っても伝えきれなかったら
買ってもらえないのが販売の世界。
だからみんな苦しむわけです。)

家づくりをすると決心したことを称える。
家族間で一番弱者の味方になって話を聴く。
臭いものに蓋をしない。
無理強いしない。
娘は本当に可愛いとただ熱く語る・・・・。

そして、相手の悩みをはっきりさせて
共感して一緒に悩んで
その人の答を見つけていました。

(時にはその答えを手伝えるのは
私では無理なので笑顔で
サヨナラしたこともいっぱいあります。

時間の無駄とは思ってません。
その代わり1~2回の打ち合わせで
方向性は決めさせてもらってました。)

親友って一緒に悩んだり
励まし合ったりした仲間だったよなって
想い出したらどんな人間関係も同じって
ふと気づいたときがあったのがきっかけ。

もちろん、仕事だけでなく
家庭でも友人でもどんな世界でも
一緒に悩めることが人間関係には
一番大事なのかもしれませんね。