楽しい毎日を過ごしていくためには・・・

ずいぶん昔の話ですが
テレビ番組でマツコ・デラックスさんが
「仕事以外に生きる価値って何があるの?」
って話をされていました。

この番組は、働きたくないって考えている
若者達との対談番組だったので
このような表現になってたのですが、
「生きる価値ってどれだけ人の役にたつか。
誰かの役にたちたいから仕事を頑張ってる。」
ってニュアンスのことを
言われていた記憶があります。

自分にとって生きている価値って何?と
当時は考えたこともあったので
この台詞を聞いたときに妙に腑に落ちました。

自分が誰かの役に立つことで
自分で自分の存在を認められる。
モヤモヤしてた気持ちが形づいた気になって
色んなこと気づいた気になりました。

その後、暫くしてからこの話を
奥さんにしたことがあるのですが、
その時に同意してくれてるようで
何か納得してない感じがしました。

少し気になったのですが、
まぁ、考え方は人それぞれなんで
それ以上深くも受け止めてませんでした。

で先日、ひすいこたろうさんの本の中で
矢野惣一さんと言う方の
「男性と女性の幸せは違う」話を読んで
この時のことを思い出したのでありました。

男性は「誰かの役に立っている」
「尊敬されている」っていう
自分に対する自信から幸せを生み出すようです。

確かに私もマツコさんも男性ですから
そう感じることは不思議ではありません。

しかし、女性は違っていていて
「大切にされている」「愛されている」
という実感から幸せを生み出すようです。

なので、男性は仕事にウエイトを置き
女性は恋愛にウエイトを置くことが多い。

このように話を聞くと
あの時の奥さんの反応も納得できました。

男性はパートナーを
大切にすることで信じてもらい、
信じてもらうことで自信を持つ。

自信を持つから誰かの役に立てて、
誰かの役に立てるから幸せになる。

自分が幸せになれるから
またパートナーを大切にできる。

大切にすることでまた信じてもらい
信じてもらうことで自信を持つ・・・・・

これの繰り返しが、
生きる価値を生むんだな。
そんなことを思ったわけです。

「信じてもらう」って大事ですね。

若い頃、反抗期で反発した時や
悪いことして学校に親を呼び出された時も
私の母親はいつも私に
「お母ちゃんはアンタのこと信じてるよ。」
と言い続けていました。

この言葉がいつも自分にとって
度を越さないブレーキになっていました。

大人になり随分経ちましたが
未だに感謝する気持ちが日毎大きくなります。

自分もまずは信じてもらえる人でありたい。
そして相手のこともまずは信じること。

そして、そうやって日々過ごしていくことが
自分自身でも毎日を意味ある楽しいものに
していく秘訣なのかもしれませんね。

私がノンフィクションを読む理由

私はノンフィクションの本が大好きです。
仕事柄、ビジネス本や新書はもちろん
時には背伸びして哲学の本なども
わかったふりして読んでますが(笑)、
プライベートではノンフィクション系を
ジャンル問わず読み漁っています。


「アイデアとは脳が疲れるまで考えた後、
考えることを放棄して
音楽や映画などで感情を刺激した後に
予想外のタイミングで生まれてくるもの」と
ジェームスWヤングの本を読んで知ってから

私にとっての感情を刺激するものは
気づけば、音楽であり、落語であり、
ノンフィクションの本と分かりました。

ノンフィクションを読んでる中で
実際にあったエピソードに触れた時に
頭の中でモヤモヤでしていたことが
一瞬で骨格が浮かび形づくことが多いこと、
そのことに気づいた瞬間から
気づけば一層、本を読むようになりました。

オススメの本はいろいろありますが
先日読んだ本はとても面白かったので書きます。

その本のタイトルは「嫌われた監督」
鈴木忠平さんが書かれた元中日監督、
落合博満さんの監督時代の8年間を書いた本。

もともと落合さんは気になる存在でしたが
書店で見かけた瞬間から
「たぶんこの本、面白い。」と思い購入。

長年思ってた事の個人的な伏線回収?もあり
最後は小説のような面白さも感じつつ
五百頁弱の本ですが一気に読んでしまいました。

(ネタバレもあるので読まれたい方は、
先に読んでもらった方がいいかもしれません。)

以前のブログに書いたことがあるのですが
速球を打つためにはスイングを早く、
小さくする人が大半の中、
実績残したほど、ゆっくり振ると答える事実。
落合さんも御多分に漏れず、
スイングが大きくゆっくり振れと言われます。

「一流ってのはシンプル。」

「オレ流とは堂々たる模倣のこと。」

「スクープをものにするのは疑い深い奴だけ。」

今回も私の感情を刺激するフレーズに
たくさん出会えたのでありました。

(ちなみに詳しくは書きませんが
なぜ荒木選手と井端選手をコンバートしたのか
この理由が私は一番、刺激をもらった話。
さっそく参考にしています(笑)。)

また今回一番知れてよかったことがあります。

今まで、落合博満と言う人は
どうして嫌われてもいいと言えるのか?
どうしてあんなに人から誤解されても
気にせずにあんなに強くいれるのか?
図太いだけでは説明できない思いを
持っていたのですが、この本を読んで
それが何かが少し分かった気がします。

人生を豊かなものにするには
「理解者」に出逢えるかどうか?

落合さんはその理解者に出逢えたから
あそこまで他のことに構わず
自分を通せたのだと思います。

私の人生を振り返ってみました。
多分、私も理解者に出逢えています。

ということは後は私自身が頑張るだけ、
それで私に人生はよりよきものになると
今更ながら気づいたのでありました。

「頑張れ、俺。」

「完璧さ」よりも「納期を守ること」が先。

「パーキンソンの法則」ってご存じですか?
その一つに「仕事量は完成のために
与えられた時間を全て満たすまで膨張する。」
と言うものがあります。

これって日常でもよくありますよね。

忙しい時に比べてお客様の数や
販売量、仕事量が半分になったのに
帰宅時間も遅く、残業時間も変わらない。
本当ならばその分、早く家に帰れて
きちんと休めていないといけないのに
そううまくいかないことが多い。

たまにそういった人にこのことを指摘すると
「さぼってると言いたいんですか?」と
逆ギレしてこられたり、
「以前に比べたら難しいお客さんが
多いんです。」と正当化するばかり(苦笑)。

客観的に見たら
それは「言い訳」ってわかるのですが
当事者になるとなかなか理解してもらえない。

こっちも責めたいわけではなく、
忙しい時は頑張ってもらうこともあるけど
ゆとりあるときはゆっくりもしてほしい。
メリハリをつけて欲しいから言うのですが
どうもうまくいかなかったりします。

こうしてうまくいかないときは
組織に問題があるといった観点で
見直しを進めていくわけですが、

私は組織の見直しと並行して
受け手側の考え方や価値観も
冷静に見直していかないと結局は
うまくいかないなと思っています。

成果の出ない人、評価されない人って
依頼者にとっては
「完璧さ」よりも
「納期をきちんと守ること」の方が
重要なことだと理解できていないことが
共通してるように感じます。

1週間でできることも
なまじっか時間があるので先延ばしにしがち。

忙しい時には早く仕上げていたことも
やる時間があるので長く時間をかけたほうが
いいのではと思う事が多いわけです。

クオリティが高い方がいいのは当たり前で
もちろんわかってはいますが、
一定のクオリティ以上であれば
OKな人が大半なのも事実。

20時間かけてSランクのものを作るよりも
30分でAランクを作る方を
ほとんどお客様が望まれているのが大多数。

職人の世界、芸術の世界は
「完璧さ重視」ですが
販売の世界、日常の世界では
「納期厳守」で
早くしてもらえることの方が評価されて
喜んでもらえることが
多いのではないでしょうか?

商売人が芸術家や職人だと勘違いして
失敗してしまう罠とも言えますね。

まぁ、偉そうに言ってますが、
自分もそういう時がありますので(苦笑)
言いながら自分も気をつけていきたいです。

どうしたらいいのかと自問自答したら
今までのやり方では間違っていて、
このままでは解決できないと認めること、
そんな風に思っています。

例えば、会話で相手ができていないことを
「こうしたらいいんじゃないですか?」と
アドバイスすることがありますが、
上手くいかない人、変われない人は
「それはできているんです。」と
みんな口癖のように同じことを言われます。

自分は間違っていない。
上手くいかなくなってきているけど
変わる気はない。
このままでは解決できないと認めない。
その一言で全てがわかります。

ただ、この台詞が出た時は要注意。
客観視できるような言葉がけや
問いかけ方を色々変えてみますが
なかなか伝わらないことが多い。

こうしたらいいということは分かっても
それをどう伝えるかは本当難しい。

何を言うかでなくてどう言うか?
いつ言うか?
誰が言うか?

今も修行中の森下です・・・・。

「速い球でなく速く見える球が大事」

「速い球でなく速く見える球。
これがプロの投手の生命線だ。」
元 中日ドラゴンズ 山本昌投手


(サウスポーのイラストが無かったです…)

これってものすごい奥が深い言葉。
どの世界にも通じる至言と思います。

旨い料理さえ作れば流行ると思っている料理人。
いいものさえ作れば売れると思っている商売人。
速い球さえ投げれたら勝てると思っている投手。

技術は凄いのに結果が出せなかった人。
どこにその原因があったのでしょうか?

背が低く、男前でもなく、
汗臭いだけでフェロモンが出る毛穴は無し。
人より少しは足が速かったですが
球が小さくなるほど絶望的な球技のセンス…

生まれもっての才能はなかった私からすれば
その才能は羨ましい限りですが(笑)、
活かしきれなかった人も多いわけです。

決して速い球が投げれたわけでもない
山本昌さんが219勝も勝てたというのは
ある意味、人生の面白さがあって
聞いててすごく元気がもらえます。

おそらく何事も見た目だけで
ある程度は分かります。
ただ傍目には見えない、
分からない部分に秘密は隠されている。

工夫というか、順番と言うか・・・・。

球が速いことが有利なことは分かってる。
でも、それは速いことが大事なのではなく
速く見せれていること、
速く感じさせれていることが
大事なんだとわかったときに
見えなかったものが見えてきます。

そう言えば元オリックスの星野伸之投手は
176勝しましたが、直球の球速は120km台。
高校生程の球速なのに清原選手からは
「星野さんのストレートは早かった。」とか
言われていました。

要は自分の遅い球を早く見せるために
より遅い球を磨いていった。

「160kmの速球を投げることがわかってて
3球ほど続けたらプロなら打てるけど
90kmのカーブの後に130kmの球を投げたら
速く感じて打てないよ。」
そんな話を若い頃、現役プロ野球選手と
ご飯を食べている時に聞いて
とても興味深かったこと思い出しました。

やっぱり工夫というか順番が大事ですね。

真向勝負が潔くてカッコいいという価値観。
わからなくもないですが
それしか正解がないのなら
それこそ私は一体、何回
生まれ直さなければいけないのか(笑)。

人生は一度きりなので
私なりに工夫と順番は
考えていきたいと思います。

そんな人生球速125kmの男の独り言・・・・・。

フィードバックしてもらえる人になる

先日、ある人のお話を読んで
自分なりに改めて思ったこと。

その人は親しい友人から
「君の言ってることが正しいから
みんな従っているんじゃなくて
まともに相手にしたら
付き合うのがしんどい相手だから
周りは遠慮しているだけだよ。」と言われ、
ハッとして自分の発言や態度を見直したそう。

そう見直せたその人も偉いですが、
言いにくいことをちゃんと言ってくれる
そんな知り合いがいるのは貴重です。

そう言えば若い頃に
プライドが高く、つき合い辛い人の事を
「アイツが凄いから
周りは持ち上げてるんじゃなくて、
チヤホヤしておかないと
不機嫌になられて面倒臭いよな。」って
昔、言っていたこと思い出しました(笑)。

どうしても自己評価って高くなりがちですが、
そもそも評価は他人がしてくれるものであって
自分がすることじゃない。
(なので自己評価って言葉は矛盾してますね)

50歳前になった今、よく思います。
歳をとってくると他人の話に聞く耳が持てず、
意見や助言が素直に受け入れられなくなりがち。

自分はもちろん、周りもそんな感じで、
耳の痛い話ほど聞こうとしなかったり
何なら逆ギレして誤魔化そうとします(笑)。

若いときに気づけたら一番いいけど
歳をとってからでも気づけた方がいいわけで。

でも、どうやったら気づけるのか…。

自分なりに思ったのは、
「いつも謙虚な態度を心がけておくこと」と
「誰かにフィードバックしてもらえる機会は
定期的に作っておいて、言ってもらえた助言は
真摯に受け止めること」ではないでしょうか?

親しいこともあり、私には言葉を選ばず、
ズケズケと意見を言ってくれる友人がいます。
話してたら腹が立つときもありますが(笑)、
定期的にあって話がしたくなります。

私にとって貴重な友人なんだとふと思いました。

そういえば逢いたくなったので
先日、久しぶりに逢いました。

マウントをとってこようとしたり、
上から目線や説教口調はしんどいですが、
彼は笑いながらフラットな言葉遣いで
遠慮なく色々言ってきたのでありました。

これはこれで心地よかったのは
私にとっては素直で客観的に見直せる
有意義な時間だったからでしょうね。
ありがたいです。

これから年々ジジィになっていきますが(笑)、
客観的に自分が見れるように
気をつけていきたいと思っています。