気づけば、11月に入りました。
今年も後2か月で終わりですね。
最近は1年が若い頃の半年位に感じます。
今年は、やり残したことはないかな?と
なんとなく忙しくなる季節です。
先日、「属人化」の話を
株式会社武蔵野 小山社長の本で知って、
妙に腑に落ちたお話をします。
組織において「属人化」は不正を起こします。
※「属人化」とは、 企業などにおいて、
ある業務を特定の人が担当し、その人にしか
やり方分からない状態になること。
(実用日本語表現辞典より)
組織間で仕事が上手く進まなくなるときに
あの人しかできない業務が存在し始めて
ブラックボックス化することが多々起きます。
だからこそマニュアル化して
誰でもできるように整備することが
組織として大事なことなのですが、
目先の成果にならない業務なせいもあり
後回しになることが多い業務です。
(また、業務をわかりやすく明確にして
誰もが取り組みやすいものにする人こそ
評価して欲しいのですが、
そうでないのが事実です。
自分が有利な立場で居続けれるように
自分しか分からなくして誰も踏みこませず
隠蔽する人を見逃し続けて、結果その人を
チヤホヤして評価すると言った
頼りないボスが多くいるのも否めません。
また、こういったボスのほとんどは
社員たちに興味がなく、人任せな人なので
ボスがこれが大事なんだと腹をくくらないと
うまくはできないのが前提。)
小山社長は
「不正は組織のよどみの中から発生します。
ひとりの社員に長く同じ仕事をさせるのは、
組織によどみをつくることに等しい。」と言い、
人事異動を繰り返すほど、
人は定着すると言われてます。
他には、こんなことが書かれてました。
同じ部署に長くいると
「自分は仕事ができる」と錯覚する。
職場に派閥ができるのは人事移動がないから。
上司が嫌いでも課長は3年で移動するので
辞めないで我慢できる。
普通の会社は人事異動は仕事が
できない人を動かすが、小山社長は
仕事ができるNO-1の人を移動させる。
なので、人事異動の回数を評価している。
拒否したり、人事異動が少ない人は
評価を下げられているそうです。
読んでて「なるほどな~。」と感心しました。
前職の社長時代の時は、
辞めていく社員たちとは
最後にいろんな話をしていました。
上司、先輩や他の社員には
給料が安いからとか、待遇が低いからとか
もっとストレートに
「社長にはついていけないから」とか
言われていたのでしょうね(苦笑)。
ただ、私と話をする中では
新しい何かに挑戦したいとか言うも
人間関係の苦悩、
あの上司が、あの先輩が嫌だからと
いった話が多かったことも事実。
小山社長も著書で
「条件に納得して入社したのに会社を辞めるのは
人間関係の不満を解決できないから」と
書かれています。
だからコミュニケーション不足はダメだとも。
給料もどうしたら上がるのか?ルールが明確。
先が見えないことも不安だからいけない。
改めてその通りなことばかり書かれていて
なんとも腑に落ちていくのでありました。
と言っても経営者として、
きちんと前提を明確にされていることも納得。
多くの経営者は、
「能力のある人を採用すれば会社はよくなる」
と考えられますが、組織にとって大事なのは
社員の能力ではなく、価値観をそろえること。
言われて素直に実行できる人を評価するのも
本当にその通りです。
今は採用が厳しい時代。
新しい戦力でどうにかしようと思っても
アテにはできない時代です。
となれば、今いるみんなでどうやって行くのか?
「一人当たりの生産力をあげること」
「人材流出を防ぐこと」
小山社長のお話は、まさにこれからの時代に
改めて大切になるお話と思った次第。
まずは私自身は属人化して、
ブラックボックス化していないものはないか?
そのことから自分の足元を、そして周りを
見直していきたいと思います。