俯瞰してみることが大事

11月入っても暖かったですが、
急激に寒くなってきました。
今年は、夏から一気に冬になり
秋がなかったような感じですね。

家の紅葉が季節がわからなくなって
赤くなる前にこっそり
散り始めそうになっています(笑)。
(我が家は家を建てたときに
お祝いでもらった紅葉を
シンボルツリーに植えています。)

さて、今年はライブに行って音楽の秋、
ラクビーを観に行ってスポーツの秋、
移動中は本を読んで読書の秋を満喫しました。

そんな秋満喫の最後は
先日、時間がなく見損ねたので、
仕事の合間にゴッホ展に行ってきました。
芸術の秋ですね。

過去、何点かは観たことありますが、
こんなにゴッホの作品を
観たことがなかったので、
とても有意義な時間でした。

最初に思った率直な感想は、
こんなに惜しげもなく絵の具を使うんだ、
素人の絵とは全然違うな!といった
本当アホみたいな感想でした(笑)。

でも、実際観た絵の厚み?は
とても写真では伝わらない迫力がありました。

その中で2点気に入った絵がありましたので、
帰りにその絵のポストカードを買ったのですが、
当たり前とは言え、
ポストカードの絵はとても薄っぺらく
実際の絵の良さが100分の1も
伝わらないことが逆に衝撃的でした。

その1枚は、「秋の夕暮れ」という絵。
これがメッチャ綺麗な絵で、
思わずうっとり見惚れてしまいした。

でも、ポストカードでは全然、
実物の絵が伝えたいことが伝わらないです。
是非、実物を観て体感してほしいです。
(ちなみに神戸で1月からゴッホ展あります。
関西の方はぜひ、神戸で!)

もう一枚は「サン=レミの療養院の庭」

この絵が凄いのは、至近距離で観たら
何を描いてあるかなんて全く分からないのに
少しづつ離れながら観ていると
急に絵がフォーカスされて一瞬で
絵が浮かび上がってくることです。

普通に実物を観たら
もちろんどんな絵かは分かります。
でも10cmとか20cmくらいの距離で
観たら本当にわからなくなるのです。

そんなことはないだろう?と
思われるかもしれませんが、
実際、普通に絵を見ているときに
全体像がそんなに分からなくなるなんて
あんまりないように思います。

ゴッホのその絵は観ていたら
浮かび上がるような感覚が
とても印象深く残りました。

でもこれってなんか日常と似てますよね。
会社の問題点だったり、
お客さんとの進捗状況だったり、
大切な誰かとの人間関係だったり・・・

あまりにも視野が狭くて
目の前のことしか見えなくて、
どうしていいかわからなくなってしまう。
ちょっと離れたところから全体を見たら
いろんなことに気づけるのに
そういったことはしない。

至近距離で観たら何の絵かはわからなくても
少し離れて観たらどんな絵かわかる。

そんなこと思ったら
日々の生活といった日常の場面でも
素晴らしい絵を見るといった非日常の場面でも
基本となる考え方は、
似ているんだなと感心しました。

組織の中で役職や立ち位置が変わると
見えている景色は少しずつ上になっていき、
一番高いところから全体を見ているのが
社長であり、リーダーになります。

もちろん、位置が変わる毎に
責任や義務は重くなりますが、
権利や意思は得られるように思います。
もちろん、お金もですね。

でも、組織において、上に上がっていき
権利やお金はもらいたいけど
責任や義務は背負いたくない。
そんな人が多い組織こそが、
本当に大変ですね。

役職や肩書を与えることって
権利やお金も増えるけど
責任や義務も増えること。
その同意を最初にとることがポイント。

でないと、組織がうまく運営されないし、
何よりその部下の人たちが可哀そうです。

しんどい仕事はなんでも部下にふってきて
手柄だけはとられるなんて、
たまったもんじゃありませんから。

とは言え、全体が見まわせて、
その良さに気づけること。

人生を楽しむためには、
どんなことでもこれが
まずは大事なのかもしれません。

そんなこと思いながら観たゴッホの絵でした。

さて、次は何を観に行くか?
オススメあったら教えてください!

ポジションの重要性

今朝、旗当番だったので
旗を持って交差点に立っていたのですが、
短パンで行くとかなり寒かったです。

暖かい日が続いていましたが、
そう言えばもう11月なんですよね。
油断しないようにします(笑)。

昨晩あったボクシングの試合。
WBSSバンタム級トーナメント決勝戦。
テレビ観戦していましたが、
熱くなりながら観ていました(笑)。
(高校時代の友人は、
観戦に行ってたようです。羨ましい。)

相手のドネア選手が強豪とは言え、
心のどこかで早いラウンドで井上選手が
KO勝ちするかもと思っていましたが、
とんでもない。
フルラウンドの激戦でした。

若さと勢いに勝る井上選手と
年齢的にも不利?ながらも
キャリアに勝るドネア選手。
素人の私でも凄さを感じる試合でした。

もちろん技術的なことを語れるわけもなく、
専門的な知識もないので
評論家のようなことは何も言えませんが、
観てて、敗戦しましたが
ドネア選手のポジションの取り方に
とても凄いなと思いました。

昔、たぶんターザン山本氏が
「格闘技には格が存在する。
なのでリングでは格が上の選手が中央に立ち、
格が下の選手がそのまわりを
ぐるぐる回って試合が運ばれる。」
といったことを言われてました。

(これは、格さん・・・)

確かにコーナーやロープに追い詰められた時
逃げ場を失って勝敗が決まることが多いです。
ということは中央に立っている方は
相手を追いつめて攻撃もできるし、
ピンチになればどっちでも逃げられるので
圧倒的有利な試合運びができます。

逆転のカウンターもありますから
一概に言い切るのは難しいとしても
有利に試合運びができることには
間違いありません。

もしこれが正しいとすれば、
いかに試合時間の大半を
リングの中央に立っていられるかが
勝率の高い、強い選手だと思うのです。

昨日の試合では追い込まれて
ピンチに立ってもドネア選手は
切り返してリングの中央のポジションを
常に取り返していたように見えました。

例え、追い込まれても
常に好ポジションをとる試合運び。
5階級制覇されるのも納得ですね。

駆け引きが上手いその老獪さは
まるでリック・フレアーのようでした(笑)。
(わかる人だけ笑ってください。)

でもこれって人間関係やビジネスでも同じ。
強い人、結果を出す人は圧倒的に
好ポジションを最初から奪うことが上手。

有利な立ち位置から交渉を進めたほうが
勝率が高いことを知っているから
勝負はいつも最初に決めている気がします。

例えは悪いですが、
車同士の交通事故を起こしたとき、
事実はどっちが悪いかはさておいても
最初に「どこ見て運転しているんや!」と
大声で怒鳴って、さも悪かったのは向こうだと
言い切ってしまったほうが
有利になることが多いのも仕組みは同じ。

有利なポジションをとったほうが
交渉事はうまく運べることを
悪用してるわけです。

私の知り合いで交渉の時に
いつも強引に向こうのペースに持っていき、
向こうの都合がいいように運ぶ人がいました。

その人はしゃべりもうまいし、
人心掌握術にも優れているのですが、
何はさておき交渉時には
いつも相手を一人(少人数)にして
自分は大人数で最初に向かい、
自分の意見を多くの仲間に同意させてから
相手に話してくるのが常でした。

こうなったらもう最初の時点で
勝敗の9割以上は決まっていますよね。

その不利な状況をひっくり返せば
それこそ英雄ですが、
そんなに毎回上手くはいかないので、
やっぱり最初に有利な立ち位置に立つ、
ポジションの重要さを
大事にしたほうがいいわけです。

昨日のボクシングの試合も
もっと単純に楽しんだ方がいいのでしょうが、
性格上いつもいろんなことを
深読みする癖があるので、
いろんなこと思いながら観てました(笑)。

風邪気味で体調がイマイチなんで
お酒でなく、炭酸水を飲みながら・・・・

あっ!
風邪気味やのに今朝、短パンで
旗当番に立つことがアカンのや!
自ら不利なポジションに
立っていることを気づかない
私の風邪は今以上に
ひどくならないでしょうか?

そんなことは今、思う時点で
私はポジションの重要性を
全く理解してないですね(笑)。

未熟な自分を恥じて
早く体調を戻すことを優先します。

自分なりのモノサシを作る。

先日の沖縄 首里城の火災。
驚きました。
3年前に家族で首里城、観に行きましたが、
とても綺麗なお城でした。
沖縄の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

私の住む街には姫路城があります。
なんだかんだ言っても地元の象徴です。
今までそんなこと思ったこともないですが、
もし突然無くなったら寂しく
心に穴が開いたような気になります。

かける言葉もうまく見つかりません。
様々な障害や条件もあるのでしょうが、
1日も早い復興、再建ができたらと
心から願っています。

先日は午前中の空き時間を利用して
正倉院展に行ってきました。
近くでやっているゴッホ展と悩みましたが、
期間が1か月ちょっとしかないことや
ゴッホ展は来年、神戸でもやるので
今回は、正倉院展にしました。

平日なのに70分待ちでしたが、
見ごたえのある内容。
琵琶がとても綺麗でした。

美術館、博物館好きの奥さんの影響で
機会があれば観に行くようになりました。

正直、観ても価値が
分かるわけではないですが(笑)、
本物を見てみる機会を大切にして、
何か感じるものがあればと思っています。

昔、永六輔さんが言ってたお話。
「ある事柄について、
一番良いモノと一番ダメなモノを知っていれば、
その中間が来た時に、それがどのあたりの
レベルのものなのかを判断できるようになる。」

なので、一番良いとされているモノ。
古くから愛されているモノ。
受け継がれているモノ。
そういったモノを見てみることで
自分なりのモノサシを作れるように
心がけています。

ムンクやフェルメール、ゴッホ、ピカソ、
シャガールなどの絵も見たことあります。

何がいいのかはわかりませんでした。
でも、何故この絵は世界中の人から
愛され認められているのか・・・
それを自分なりに感じて観ています。

そういえばプロ野球の歴史を築いた一人、
裏業師の異名をとる故、根本陸夫さんも
同じようなことを言われてました。

根本氏は日本中にシンパがいて
日本中から選手の情報を得ていました。
その情報の原点はリトルリーグの試合を
眺めているおじさんだったりしたそうです。

何十年もリトルリーグの試合を観戦していたら
新しく入ってくる子どもたちの中に
あれ?っと思うような子どもを見かけます。

今まで見たことないような子が
あのチームにいるといった情報は
人を通じて根本シンパの人の耳に届き、
根本氏へその情報が届いていたそうです。

そこで目に留まった選手を見守り続け
大きくなった時にドラフトの候補として
指名するといったエピソード。

この話も何十人、何百人とみてきたから
今まで見たことないような選手に
出逢った時、気づけるこの感覚。


(当時まだ1軍で1本もホームラン
打ったことのなかった柳田選手を上げた
元 中日 井端選手。この見る目、凄い!
映像は5:30~)

人生で後悔しないコツは、
決定は自分の意思ですること。
他人の意思で決めたことは
うまく行かなかったら他人のせいにするから。

そう思ったら良いモノに
触れておく機会は大事にしたいですね。
博物館や美術館の入館料は
1,700円くらいですし・・・(笑)。