引退 おつかれさまでした。

涼しくなってきたと思ったら
この2日間は夏に逆戻りしたような暑さ。
本当、体調を崩しそうになります。
お腹出して寝ない様に気をつけます(笑)。

全国のいろんな街を行ってて
ふと気づいたのですが、
姫路という街は規模の割に
ラーメン屋が少ないように感じます。

その代わり、大衆中華料理店は
比べたらたくさんあるように思います。
姫路は旨いラーメン屋どこ?というより
旨い大衆中華はどこ?って感じがします。

私が作る料理は、ほとんどベースが中華。
それくらい嗜好が中華に偏ってるせいか
大衆中華料理が大好き。

そんな私なので、
好きな大衆中華料理店が多いのですが、
その中で五指に入る名店が
来月で40年の歴史を閉じると友人から聞き
先日、行ってきました。

歳とったせいか、なかなか
ボリュームのあるランチは食べないのですが、
もう最後と思ったら食べておきたくなり
ラーメンチャーハン餃子セットを食べました。

旨かったですが、夜ご飯の時間が来ても
お腹がすかなくて困りました(笑)。

歳を重ねて、50歳目前ともなれば
そんなお気に入りの店や
思い入れのある店が閉店していくのも
仕方ないのですが、
とはいっても寂しい気持ちになります。

このお店の想い出の原点は34年前。
当時、中1だった私は家から自転車で
15分くらいの場所にある塾に通ってました。

今思えばその塾は、
当時はまだサラリーマン?だった先生が
副業のような形で始めた塾。
塾としては始まってすぐといった時期でした。

中学入学時はそこそこ勉強もできましたが、
卒業あたりには程よく
真ん中より上くらいにおさまり、

高校時代は今思えば、
落ちこぼれでしかないのに
全く自覚もない無邪気に大学進学を希望し、

浪人を経て大学に合格したとき、
その報告が届いた高校の職員室に
驚嘆の声が上がったと言えば
どれだけ優秀だったかは
わかってもらえると思います。(笑)。

まぁ、中1の頃は
まだ勉強もよくできてたわけです。

そんな中1の夏休み明けのこと。
2学期早々あった実力テストで
確か学年で初めて100点をとったのが
何を隠そう私だったわけです。
(今、思えば中2の図形の証明で
躓かなければ今頃、どうなってたのか?
たぶんあんまり変わってないか・・・)

親も喜んでくれましたが、
何よりその塾の先生が
メチャクチャ喜んでくれたんよな・・・。

報告した日の夜の授業は、
いつもより少し早めに授業が終わり
10人くらいの生徒全員で
マクドナルドで買ってきたハンバーガーで
祝勝会みたいな会を開いてもらいました。

で、別の日に先生がこっそりお祝い?で
ご飯に連れて行ってくれたのですが
それが、この来月で閉店になる
大衆中華屋さんだったのです。

子どもにとっては学校でも塾でも
先生に褒めてもらえることは、
とても大きなことだったんだなと
今、親になり娘を見てて気づいたのですが、
やっぱり私も嬉しかったんでしょうね。

そんな想い出も加味してることもあり、
なんか寂しい気持ちになったりするのです。

開店、設立しても10年目を迎えられる
お店や会社は5%と言われます。

そう思ったら40年もつづいたことは
とても素晴らしい事ですね。
おつかれさまでした。

ここの親父さんは、聞いたところ
有名店の大勝軒の名物親父さんみたいに
惜しげもなく若い人に
なんでも教えてくれる人だったようです。

その弟子といった人たちのお店を
2~3軒知っていますが、
それらの店も20年、30年と続く
人気店だったりします。

金を残すのが上か
人を残すのが上か
人によって評価は分かれるところでしょうが、

歴史は人によって続いていくもの。
そう思ったら、
なんか一層寂しい気持ちになりますね。

私もそんな人を残せる
素敵な爺さんになりたいものです。

恩師に巡り合えるということ

9月も半ばになるころから
すっかり涼しくなりました。

汗かき、暑がりの私も過ごしやすく
日々、過ごしています。
と言ってもTシャツ、短パン姿ですが(笑)。

季節の変わり目は体調を崩しがち。
皆様、ご自愛ください。

昨日、出張帰りの新幹線の中でのこと。
読んでた本も読み終わり、
姫路に帰るまですることもないので
携帯いじってネットを見てたら
今、人気あるモノマネタレント、
りんごちゃんのエピソードを見かけました。

彼女?彼?の高校時代の話でした。

その記事を読んでいたら
ずいぶん前に読んだ本の
とあるエピソードを思い出しました。

この2つの話の共通点は
恩師に巡り会えるかどうかってことは
人生においてとても大事って話です。

以前読んだ話はこんな話でした。

徳永先生っていう小学校の先生がいました。
初めて30代で校長先生にまでなられたけど
数年で一教員に戻られたその先生の話。

その先生の教え子に、
両親が分からない生徒がいました。
かなりやんちゃな子供だったらしく、
大問題を起こしたことがありました。

宿直の夜に徳永先生は
「君の精神をたたき直してやる。」と
呼び出します。

その夜、徳永先生は
その子に説教することもなく、
何かをさせることもなく、
ただギュッと抱きしめて寝られたのでした。

その教え子は大人になり
会社を起こして大成功し、
自分と同じような身寄りのない子を引き取って
立派に育てたのだそうです。

その教え子は大人になり
「今の自分があるのは小学生の時に
徳永先生に抱いて寝てもらったのがきっかけ。
先生にお会いしたい。」と言って
再会されたという、そんなエピソードでした。

(書いててもちょっと涙でそうになりますね。
学校の先生になりたかった私としては
本当に素敵な話だなと思っています。)

りんごちゃんの話は高校時代のこと。

詰襟の制服を着てても髪の毛はセミロング。
普段も女の子の友達と一緒に遊んでいる
見た目は男の子でも、
心は女の子だったようです。

昔に比べたら、
まだ理解してくれる時代になったとはいえ、
人によっては、まだまだからかったり、
時としてイジメにつながりかねません。

そんなとき先生が男子生徒を集めて
こう言ったようです。

「〇〇(りんごちゃんの本名)の個性を
認めてあげよう。
つまらないことで〇〇を
イジメないようにしなさい。」と。

こうしてからかわれたり、
イジメられたりすることのなかった
りんごちゃんの今があるのなら
なんていい先生なんだろうって
読んでて一人、熱くなってました(笑)。

彼女の可愛気あるキャラクターは、
イジメられた怒りや
悲しみがないからなのかなと
ふと思ったりしました。

もしかしたら悲しみもいっぱい
乗り越えてるのかもしれませんが、
人生でそんな恩師に出逢えたこと、
そんな優しさに触れられたことは
とてもラッキーだったと思うのです。

私はよく言ってるのですが、
人生で
たった一人の親友と
たった一人のパートナー(理解者)と
たった一人の恩師に出逢えたら
人生はOK!と思っています。

友達がたくさんいるから
恋愛をたくさんしてきたから
いつの時代にも恩師が一杯いるから
いいだなんて全然、思っていません。

でも、たった一人でいいから
親友とパートナーと恩師には
出逢えるようにチャンスを見逃さず
日々過ごしていきたいとは思っています。

そんな人たちに出逢えたのは、
ただ運がいいだけかもしれませんが、
逢えたこと自体は人生の財産です。

幸いにも私はその3人には出逢えました。
そのことに感謝して、
今後もそうであり続けれるように
日々精進したいと思っています。


(この2人は+αの財産です(笑)。)

鉄は熱いうちに打て!

朝晩、少しは涼しくなってきましたが、
日中はまだまだ暑いですね。
体調崩さないように気をつけたいと思います。

先日、岡山に行ってきました。
というのも私は新卒で
岡山の大手ハウスメーカーに就職したのですが、
今でもその時の同期たちと交流があります。

20数年経った今、同期は2人だけ
残っていたのですが、
そのうちの1人が転職することになり
送別会を開催したので参加してきました。

といっても幹事は、私なのですが(笑)。

新人時代、仕事を教えてもらった
上司や先輩とも久々にお会いして、
懐かしくも楽しいひと時を過ごしました。

話は当然、昔話になりました。
恥ずかしい失敗談の話になったりして苦笑い。

勤めたのは短い時間でしたが、
この時代に教えられた事や躾けられた事が
今でも自分の根っこになってることに
改めて気づいたりしたのでした。

私は現在、小5と小3の娘がいます。
いいことしたらきちんと誉める。
悪いことしたらきちんと叱る。
精一杯愛するけど、甘やかさない。

こんな感じで子育てをしているつもりです。
いっぱい誉めてあげたいし、
そんなに叱りたくないのですが
毎日、叱ってばかりだったりします(笑)。

私は娘たちに子どもだから許される、
そんなこと言っても仕方ないとか思わず
大人にいうような叱り方をしています。

厳しいと思う人もいるかもしれませんが、
子どもの時に子どもだから仕方ないと
しっかり叱られなかった子どもが
大人になって気づくとは到底思えず、

「子どもだからスルーはしない、
父ちゃんは今からしっかり伝えたい。」と
言いながら毎日毎日叱ってたりします(笑)。

教育って最初でほぼ決まります。

最初にきちんとしておかないと
先で大きく生まれ変われる可能性は
著しく低いものだと実感してます。

最初にチャレンジすることや
頑張ることを経験していない人が
歳を重ねたからといってできる人には
ほとんど出逢ったこともありません。

かといって重労働や長時間労働を
推奨しているわけでもありません。

でも、ある程度の負荷や練習時間は必要で
それすら否定しては、
成長は厳しいものだと思っています。

子育ての中で一層そうだと思ったきっかけは
長女が産まれたときに
大好きなお客様からお祝いで頂いた絵本でした。

もう100刷くらいされてる絵本なので
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
その絵本は、せなけいこ さんの絵本です。

「えっ?子ども絵本がこんなオチでいいの?」

初めて読んだ時、もう衝撃を受けました(笑)。
でも、それが世の中の真実なオチならば
例え、子どもとは言え、
それを知っていたほうがいいわけです。

世の中は平等なものだと教えたとしても
現実は不平等なものですよね。

頑張ったから報われるとか教えても
現実は報われない人も多いわけで、
大人になったときに
あれは嘘だと思ったりするわけです。

「真実は、
報われるかどうかはわからないけど
頑張らないと報われないよ、
そしてやりたい方法で報われるのではなく
正しい方法でないと報われないよ。」

そのことを教えておいてあげることが
大事だと思うのです。

「子どもだから電車で騒いでいいのではない。
子どもでも電車では騒いではいけない。
ただ、子どもだから
許してくれる大人もいるんだよ。
大人だったら許されないよ。
かといっても誰も注意なんかしてくれないよ。
あんな人は相手にしないようにしようと
見捨てられるだけなんだよ。」

そのことを言っておいてあげないと
10歳になったから静かにしなさいと言っても
今まで騒いでも許されてきたことを
何回も学習してるわけですから
そう簡単に言うこと聞かないわけです。

せなけいこさんの絵本は
3歳くらいからそれを
ストレートに伝えてくれているのです。

子どもに厳しい内容だなと思う人も
いらっしゃるでしょうが、
100刷もされている
ベストセラーな絵本なことを思えば、
これって実は、真実なのだと思っています。

「鉄は熱いうちに打て!」

子育ても 教育も 指導も同じです。
最初にきちんとできるかどうかで大事です。
もちろん後で変われるかもしれませんが
とてつもない遠回りで時間がかかります。

最初なら5秒で終わったことを
後から10年かけて変えるのなら
最初にしたほうがいいですよね?

新人時代に躾けられたこと。
例えば、
挨拶を率先してしろ!
電話は率先してすぐ出ろ!
トイレ掃除を率先してしろ!
三つ子の魂、百まで。
今となっては心から感謝しています。

岡山から帰ってきてから、
そんなことを思ったのでありました。

絵本繋がりで最後に紹介。

「100万回生きたねこ」という絵本。
これもめちゃくちゃ名作ですね。

自分さえよかったらいいと思ってる人。
綺麗事言っても、結局は金儲けでしかない人。
相手に対して全然、敬意を持てない人。

そんな人からしたら
何にも感じることのない絵本かもしれませんが、
この絵本を読んだら、
なんだか胸がざわめくような人と
一緒に過ごしていきないなと思う森下です。