令和になって1週間が経ちました。
皆さんはどんな連休を過ごされましたか?
我が家は、なぜかこの連休に
ジャッキーチェンの映画「香港国際警察」を
part1~part3まで家族で観ました。
いつ観てもジャッキーはスゴイですね。
小学校1年生のときに酔拳を観て以来、
私のアイドルの一人です。
さて、このGWは
10連休とはなりませんでしたが、
結構、休ませてもらいました。
1泊2日ですが、平成最後に
滋賀県へ家族旅行に・・・
彦根城や多賀大社、信長の館、
近江八幡、比叡山延暦寺、
近江神宮に琵琶湖ミシガンと
強行スケジュールで観光してきました。
延暦寺はメインの根本中堂が改修中で
しかも雨で大変でしたが(笑)。
最近、百人一首に興味を持ちだした娘達は、
百人一首の聖地、近江神宮では
かなりテンションが上がり気味。
そんな旅行をしたこともあり、
帰ってきてから家族そろって
歴史の漫画をただ読みまくると
いった展開に(笑)。
あっ、百人一首も娘達は
やっていましたが、父ちゃんは爆睡・・・
今回、近江や安土を観光したので
読んだ歴史の漫画も
信長や秀吉、家康、石田三成や
明智光秀といった武将を読みました。
読んでみたら敗者の立ち位置の
三成や光秀がとても優秀で魅力的な
人物であり驚きました。
勝てば官軍。
成功者の言葉しか残らないから
見過ごされますが、
どんな時代でも集団のトップに立った人で
あるなら魅力的な人だったとしても
不思議ではありません。
特に明智光秀が魅力的な人であることを
知れてとてもいい機会でした。
この漫画の台詞を借りたら
光秀はこんな風に紹介されていました。
戦上手とたたえられ
戦国の世を渡り歩いた男
妻と子をこよなく愛し
家臣を大切にした男
領地に善政を敷き
民に慕われた男
比類なき武将 信長に
最も信頼された男
そして
信長を裏切った男・・・・
(朝日新聞出版「マンガ日本史」より)
信長を裏切った男といった側面でしか
見ていなかったことに気づきましたが、
結構、こういうことって多いですよね。
ある側面だけで判断するのではなく、
多面的に物や人をとらえるように
心がけることが大事なわけです。
戸田智弘さんという方が書かれた
「ものの見方が変わる座右の寓話」を読むと
こんなことが書かれていました。
ある日、六人の盲人が象を触って
その正体を突きとめようとした。
一人目の盲人は象の鼻に触り、
「象とはヘビのようなものだ」と言った。
二人目の盲人は象の耳に触り、
「象とはうちわのようなものだ」と言った。
三人目の盲人は象の足に触り、
「象とは木の幹のようなものだ」と言った。
四人目の盲人は象の胴体に触り、
「象とは壁のようなものだ」と言った。
五人目の盲人は象のしっぽに触り、
「象とはロープのようなものだ」と言った。
六人目の盲人は象の牙に触り、
「象とは槍のようなものだ」と言った。
それから、六人の盲人たちは
長いこと大声で言い争い、
それぞれが自分の意見を譲らなかった。
(あくまでイメージ画像です)
傍で見てたら滑稽な話です。
でも私達も物や人の一部分だけを理解して、
それが全てだと錯覚を起こしてしまうことが
多々あるわけですから、笑えない話。
またこの話は、
真実を表現する方法が異なっているだけであり
真実が異なっているわけではありません。
誰か一人が正しくて、
他の五人が間違っているのではなく、
また全員が間違っているわけでもない。
全員が正しいからややこしいわけです。
明智光秀の話もですが、
信長の裏切り者といった側面も真実ですが、
戦上手で渡り歩いたことも、
妻や子、家臣を大切にしたことも
善政で民に慕われたことも
信長に誰よりも尽くし、信頼されたことも
すべて真実なわけです。
ある一面だけでその人のことを
こんな人だと決めつけがちになりますが、
視野を広げて多面的にとらえられるように
ならなければと思った次第です。
ちなみに京の医師、
江村専斎は光秀のことを
「実直で礼儀正しい人だった」と評してますが、
イエズス会の宣教師ルイス・フロイスは光秀を
「裏切りや密会を好み、刑を科するに残酷。
抜け目がなく、はかりごとの達人だった。」と
評していたようです。
実際、どんな人だったのでしょうか?
明智光秀の本が読みたくなりました(笑)。