日中は、すっかり暖かくなってきました。
朝晩の温度差で
風邪を引きそうになりますが、
なんとか持ちこたえています(笑)。
季節の変わり目には体調を崩しがち、
皆様、ご自愛ください。
先日あったとあるプロ野球の試合。
試合中盤で大差があいたので
主力3選手を控え選手に
交代した采配があったようです。
中盤で試合を捨てたような采配に
「お客様に失礼」といった意見と
「戦略的に正しい」といった意見が
交わされました。
よくあるこういった展開。
意見は2つにわれますが、
皆さんはどう思われましたか?
私はこういったとき、
「お客様に失礼」といった意見は、
プロフェッショナルであり、
「戦略的に正しい」といった意見は、
アマチュアであると思っています。
これがプロ野球での話なら
「お客様に失礼」だと言わざるを得ません。
そう思うのです。
そもそもプロという言葉の意味は
「あるものごとを生計の手段として行なう人。
専門家。」です。
ちなみにアマチュアは、
「職業としてではなく、趣味として、
物事を行なう人。」という意味です。
(精通版 日本国語大辞典より)
これって興行論にもつながりますが、
報酬もなく趣味としてなら
あくまで勝ち負けにこだわるのもアリです。
しかし、プロとして報酬をもらうのなら
勝ち負けよりもきちんと儲けているのかと
いった目線は前提だと思うのです。
プロ野球の世界でよく
「優勝したから給料を上げてほしい。」とか
「3割打ったから給料上げてほしい。」とか
言う選手をよく見ますが、
それっていつもピントが外れているように
感じています。
「優勝して多くのお客様が来てくれたから
給料を上げてほしい。」
「3割打って人気が出て、自分のグッズも
たくさん売れたから給料を上げてほしい。」
といった意見なら納得できます。
なぜなら、入場料や放映料、
グッズの販売料が入るから
給料として回せる資源も生まれるわけで、
勝とうが優勝しようが
全然、お客様を呼べない選手に
支払える原資って生まれてこないわけです。
厳しい話ですけど、
それが本来のプロであるわけです。
(例えば、オリックス時代の清原選手。
選手として峠を過ぎていましたし、
成績はなかなか見込めませんでしたが、
集客力はかなりのものでした。
あの時代に5億円の価値は
なかったかもしれませんが、
あのお客様を呼べるネームバリューや
グッズ販売力には
1億円以上の価値はあったと思います。
でも、それに比例して評価が反映されることが
「野球を生計の手段として行なう人。」として
正しいのではないでしょうか?
ただ、逮捕されたことは残念です。
清原選手にはもう一度、立ち直って
復活して欲しいと願っています。)
ただ、我々の職場でもこういった話は
多くないでしょうか?
「たくさん売ったから評価して欲しい。」と
言われる営業マンは多いですけど、
本当は、たくさん利益をあげたからでないと
おかしいわけです。
「資格をとったから給料上げて欲しい。」と
言われる社員さんは多いですけど、
本当は、その資格を生かしてたくさんの結果に
貢献したからでないとおかしいわけです。
こういうと利益をあげたら
さもそれが自分一人だけの力で結果を出したと
大きな勘違いをする社員が生まれそうで
危険ですから注意は必要なのですが(笑)、
でも生計の手段として
その仕事をしているのなら
ここがズレてしまったときに
問題が起こる原因になるのではないでしょうか?
逆を言えば、きちんと利益をあげたときには
ちゃんと評価はしないといけないのも大切で、
その評価がお金にも 言葉にも 態度にも
表れなかったら辛いものがあります。
一番実績のある営業マンが管理職になって
チーム全体の実績を上げたとしても
個人的な成績が下がったら
「どうして若い奴に負けるんだ?」と
そこを責める経営者や上司って
案外、多くはないですか?
でもそれを言われたらそもそも
管理職なんてする意味もなくなって
やる気がなくなる人が多く、
実際退職される方の理由に多いので
評価する人は気をつけて欲しいですね。
話は戻ります。
プロなら長期的な展望はあるでしょうが、
負けてもお客様にその試合で
満足を与えられなかったらダメですね。
私ならせっかく観に来れた試合が
贔屓チームの捨て試合だったらガッカリ。
もう観にいくのが面倒になってしまいます。
(そんなことがあってもそれを許す
盲目的なファンが多いから、
どんなときでもチヤホヤするから
私の贔屓である某関西の球団は
全然、強くなりきれないわけです(笑)。
でも、お客様はたくさん来るから
結果、ある意味プロとしては正しいわけで、
その球団の某オーナーが
優勝争いはして欲しいけど万年2位でいい。
儲かって給料は上げなくていいからと
言ってたことあります。
なかなかコクのある意見です(笑)。)
勝ち負けにこだわるのはアマチュアで
お客様の満足にこだわるのがプロ。
となればファンサービスもプロの条件。
「俺は試合で結果さえだせば
そんなファンサービスなんていらないんだ。」
とか言っていると
「仕事さえしたら愛想なんていらない。」
なんて言って、どこかに消えていった
料理人や職人になってしまいます。
お客様を呼べること
お客様が満足することこそが
プロの評価とするならば、
自分が取り組むべきことはなんなのか?
もう一度よく考えてみないといけない
大事な自問自答になっていくわけです。
(負けても人気の下がらない選手を
しっかり評価することって
本当、大事ですよね・・・・・・。)