発祥店巡りで気づくこと

大阪の地震から数日経ちました。
私の住まいが隣の兵庫県なこともあり、
地震直後には遠方の友人や知り合いから
多くのお声がけを頂きました。

ありがとうございます。
大きな被害もありませんでした。
ただ、今回の地震で
亡くなられた方もいらっしゃいました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

さて、今回は私の好きなことのお話。

先週、東京へ研修に行った際、
研修前に知り合いの方と合流し、
お昼ごはんを食べながら近況報告をしました。

その時に私が行きたいと
リクエストしたのは銀座にある
煉瓦亭さんという洋食屋さん。

このお店は、
オムライス発祥のお店として有名。
ポークカツレツ(とんかつ)や
エビフライも発祥と言われてます。



(奥に見えるスイスさんは、
カツカレー発祥のお店の一つと
言われてます。)

オムライスを食べたのですが、
チキンライスを卵で包んだ形でなく、
溶き卵を混ぜて焼いた感じでした。
予想以上に半熟状態で美味しかったです。

実は私、発祥のお店巡りが大好きなんです。

こう言うと
「発祥の店だからと行って、
全部美味しいわけじゃないでしょう?」と
言われることもあるのですが、
もちろんそうかもしれません(笑)。

でも私は味だけじゃなく、
店の雰囲気、場所、店員さんなど
いろんなことを感じてみたいのです。

今となってはポピュラーになったこの料理が
どうしてこのお店から始まったのか
そんな理由を肌で感じたいと思っています。

格闘技などでは
「王座を獲ることより
王座を防衛し続けるほうが難しい。」と
よく言われます。

私の大好きなギタリスト、
キース・リチャーズも
「ロックするのは簡単だ。
でも、ロールし続ける事が難しい。」と
言っています。

確かにそうかもしれません。

でも、どうしてこの料理が広まったのか?
どうしてお店から始まったのか?
最初に始めることもとても難しいわけです。

それなら、そのことを体験してみて
「何か新しい気づきがあるのでは?」と
思ったのがきっかけでした。

何店かご紹介・・・・


カレー南蛮・カツ丼発祥のお店
「三朝庵」さん(東京)



天せいろ発祥のお店
「室町砂場」(東京)



ソーキ蕎麦発祥のお店
「我部祖河食堂」(沖縄)



天むす発祥のお店
「千寿」(三重)



チキン南蛮発祥のお店
「おぐらや」(宮崎)



広島風お好み焼き発祥のお店
「みっちゃん」(広島)



博多らーめん発祥のお店の一つ
「赤のれん節ちゃん」(福岡)

他にも
水たき、串カツ、つけ麺、手羽先唐揚、
ドリア・ナポリタン・プリンアラモード、
ピザトースト、タコライス、あんぱんなど

あげたらキリがないです。
こうやって振り返ったら
いろいろ行ってるな・・・。

こうしていろんな発祥のお店に行って
気づいたことは

「活気がある」
「立地は様々」
「スタッフの方が気さく」
「おいしい」
「値段はちょっと高い(笑)」等々
いろいろありますが、

発祥店に限らず
流行店にも共通して言えることは、
やっぱりトイレは
「きちんと掃除してあってキレイ!」
ってことはありますね。

20年前、姫路に帰ってきたとき
「オマエはいずれリーダーに
なるのだから毎朝、便所掃除しろ!」って
言われて最初の3年間、毎朝掃除した理由が
いつも頭で繋がるのです。

そして、どうしてそのお店から
新しい何かが始まったのか・・・・

その答は、お店に行って感じてみてください。

温かい空気感と温かい接客に
なんか穏やかになれますから。

味だけではない事実。
腕自慢だけでは続かない事実。
だからお店は続いて、
振り返ったら発祥の店として
残っているんだなって事実。

その事実に触れるたびに
最初に始めたそのお店に敬意を表します。