その時間は本当に無駄なのでしょうか?

ワールドカップで日本が
決勝トーナメント出場を決めましたね。
これからがある意味、本番ですが
1つでも多く勝って欲しいと思います。

さて今日は、
先日、奥さんと話をしていて
「なるほどな~。」と思ったお話です。

珍しく夫婦でテレビを見ていたときのこと。
青山ブックセンター六本木店という書店が
38年で幕を下ろし、
閉店するニュースがしていました。

姫路でも多くの本屋さんが閉店しています。
それでもまだ大きな書店が営業しているので
本はまだいいのですが、
CDやDVDはもう買える場所すら
ほとんどない状況です。

姫路は田舎ですが30数年前に、
日本で7軒目だか8軒目だかのタワレコが
オープンしてたりしてたこともあり
結構、CDは買いやすい環境でした。

洋楽に興味を持ち出した17歳の頃。
初めて買った輸入盤は忘れもしない
バディホリーとマディウォーターズの
ベスト盤でした。



(今でも聴いてるアルバムです)

残念なことに数年前、
入ってたテナントビルの解体に伴い
タワレコは姫路から無くなってしまいました。

店舗型のビジネスを続けるのは
本当に厳しい時代になりました。

こういった背景には
アマゾンなどを筆頭にネットで
欲しいものはすぐ手に入る環境があります。
忙しい人は店舗に
わざわざいくような時間ロスもなく、
欲しいものが買えるわけです。

しかも定価より安かったりするわけで
品揃えを含めても
欲しいものさえ買えたらいいのなら
店舗型のビジネスは厳しいですね。

そんな話をしてたら奥さんが
「本屋さんと新聞って一緒なんやけどな。」と
言ってきました。
「どういうこと?」って聞き直したら
こんな風なことを言ってきました。

「本屋さんと新聞はすごく似てる。
興味ある情報もわかるんだけど、
今までも聞いたこともなかったこと、
興味なかった情報も教えてくれる。

浅く広く情報が散りばめられている。

好きなことを深く知ったり、
興味あることの情報を集めたりもいいけど
新しいことを教えてくれたり、
知らなかったことの楽しさに
気づかせてくれるのは新聞読んだり、
本屋さんでいろんな本を立ち読みしたり、
そんなことがきっかけになることが多い。

そんなチャンスを放棄しているから
本当にもったいない気がする。

自分が知らないことにも
面白いことはいっぱいあるはずなのに・・。」

聞いてて「なるほどな~。」と
感心しました(笑)。

私も奥さんも本屋さん巡りが大好きで
1時間でも2時間でも時間が潰せます。
ちなみに私はタワレコなら
待ち合わせ3時間待ちは楽勝です(笑)。

確かにそのとき、
興味あるジャンルはもちろんのこと
いろんなジャンルの本を見て、
ときには興味をもって、その本を買います。

うちの奥さんはふだん新聞を
メッチャ読むのですが、
その横で私は本を読んでます。

そこでお互い読んだ記事で面白いものを
伝えて笑ったり、感心したりしています。

欲しい情報、知りたい情報だけでも
生きていく頼りにはなりますが、
それ以外のことのほうにも
ヒントや気づき、学びもあるわけで、

そんなチャンスをもらえる時間を
時間の無駄というには、
なんかもったいないって思うわけです。

ハンドルの遊びに代表されるように
人生の面白さも ゆとりも
その余白の部分にあるはずなのにな。

うちの奥さんは本当に博学です。
尊敬しています。
学生時代から勉強ができたようなので
学生時代に学んだ勉強全般、
特に芸術や歴史は本当に詳しいです。

今はそれに子育てや地元情報なども強い!

かたや私は雑学ジャンルが強いです。
全然、勉強してきていないので。
勉強に関することは絶望的なのですが、
音楽、お笑い、プロレス、野球の
趣味4本柱とサブカル系は
なかなかの守備範囲です(笑)。
(全然、自慢にならない・・)

と言っても読む本はビジネス、自己啓発、
ノンフィクションが多いです。

嫁さんは新聞と本、私は本で今も
いろいろと知識を増やしています。
浅く広く増やす知識、
深く掘り下げる知識をともに。

で、それをお互い共有しあって
楽しいことや興味あることを増やしています。

家族でテレビを見るときは
クイズ番組が多いのですが、
夫婦揃ってならなかなかの正答率。
(8割、奥さん)

本気で「夫婦クイズ大会」があったら
出ようか?と思ってます。
そのときは応援お願いします(笑)!

そして面白いジャンルあったら
また教えてください!

発祥店巡りで気づくこと

大阪の地震から数日経ちました。
私の住まいが隣の兵庫県なこともあり、
地震直後には遠方の友人や知り合いから
多くのお声がけを頂きました。

ありがとうございます。
大きな被害もありませんでした。
ただ、今回の地震で
亡くなられた方もいらっしゃいました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

さて、今回は私の好きなことのお話。

先週、東京へ研修に行った際、
研修前に知り合いの方と合流し、
お昼ごはんを食べながら近況報告をしました。

その時に私が行きたいと
リクエストしたのは銀座にある
煉瓦亭さんという洋食屋さん。

このお店は、
オムライス発祥のお店として有名。
ポークカツレツ(とんかつ)や
エビフライも発祥と言われてます。



(奥に見えるスイスさんは、
カツカレー発祥のお店の一つと
言われてます。)

オムライスを食べたのですが、
チキンライスを卵で包んだ形でなく、
溶き卵を混ぜて焼いた感じでした。
予想以上に半熟状態で美味しかったです。

実は私、発祥のお店巡りが大好きなんです。

こう言うと
「発祥の店だからと行って、
全部美味しいわけじゃないでしょう?」と
言われることもあるのですが、
もちろんそうかもしれません(笑)。

でも私は味だけじゃなく、
店の雰囲気、場所、店員さんなど
いろんなことを感じてみたいのです。

今となってはポピュラーになったこの料理が
どうしてこのお店から始まったのか
そんな理由を肌で感じたいと思っています。

格闘技などでは
「王座を獲ることより
王座を防衛し続けるほうが難しい。」と
よく言われます。

私の大好きなギタリスト、
キース・リチャーズも
「ロックするのは簡単だ。
でも、ロールし続ける事が難しい。」と
言っています。

確かにそうかもしれません。

でも、どうしてこの料理が広まったのか?
どうしてお店から始まったのか?
最初に始めることもとても難しいわけです。

それなら、そのことを体験してみて
「何か新しい気づきがあるのでは?」と
思ったのがきっかけでした。

何店かご紹介・・・・


カレー南蛮・カツ丼発祥のお店
「三朝庵」さん(東京)



天せいろ発祥のお店
「室町砂場」(東京)



ソーキ蕎麦発祥のお店
「我部祖河食堂」(沖縄)



天むす発祥のお店
「千寿」(三重)



チキン南蛮発祥のお店
「おぐらや」(宮崎)



広島風お好み焼き発祥のお店
「みっちゃん」(広島)



博多らーめん発祥のお店の一つ
「赤のれん節ちゃん」(福岡)

他にも
水たき、串カツ、つけ麺、手羽先唐揚、
ドリア・ナポリタン・プリンアラモード、
ピザトースト、タコライス、あんぱんなど

あげたらキリがないです。
こうやって振り返ったら
いろいろ行ってるな・・・。

こうしていろんな発祥のお店に行って
気づいたことは

「活気がある」
「立地は様々」
「スタッフの方が気さく」
「おいしい」
「値段はちょっと高い(笑)」等々
いろいろありますが、

発祥店に限らず
流行店にも共通して言えることは、
やっぱりトイレは
「きちんと掃除してあってキレイ!」
ってことはありますね。

20年前、姫路に帰ってきたとき
「オマエはいずれリーダーに
なるのだから毎朝、便所掃除しろ!」って
言われて最初の3年間、毎朝掃除した理由が
いつも頭で繋がるのです。

そして、どうしてそのお店から
新しい何かが始まったのか・・・・

その答は、お店に行って感じてみてください。

温かい空気感と温かい接客に
なんか穏やかになれますから。

味だけではない事実。
腕自慢だけでは続かない事実。
だからお店は続いて、
振り返ったら発祥の店として
残っているんだなって事実。

その事実に触れるたびに
最初に始めたそのお店に敬意を表します。

趣味の延長

ただいま、新幹線の中です。

先日、新幹線での事件の影響か
心なしか車内がピリピリしてる感じがします。

改めて、こんな状況であのような事件が
起きたこと、恐ろしく思います。
亡くなられた方のご冥福を
心よりお祈り申し上げます。

なんといっても
平和と健康が一番ですから・・・。

さて、GW以降の森下家のお話。

我が家はガッツリ共働き夫婦なのですが、
今の部署に配属になってから
5月は多忙の奥さんの仕事。

残業続きの毎日で
帰ってくるのも子供はおろか
私も力尽きてテレビの前で寝てるような
時間帯が続きました。

なので、私が姫路にいるときは
学童のお迎え、晩御飯、お風呂、
洗濯物をたたむのは
私の仕事となります(笑)。

(余談ですが、
日々の朝御飯、奥さんの弁当は
残業問わず基本、私の仕事です♪
こうなったのには深い理由があるのです。
機会あればまた言います(笑)。)

特にここ1ヶ月は
姫路にいるときは私、
姫路にいないときは義実家に
手伝ってもらいました。

6月になって、
ようやく落ち着いてきた感じ。
なんとか乗り越えれたって安堵感。

こんな話をすると
「協力的ですね。」とか
「優しいですね。」とか言われます。
誤解なく聞いてほしいのですが、
そうではなくて
私はやりたいからやっているのです。

料理は趣味でストレス解消のひとつ。
要は、趣味の延長なので
楽しんでいるのです。

ゴルフが好きな人と同じこと。
ただ、私はゴルフが料理なだけで、
クッキングパパ(笑)みたいな毎日を
楽しんでいるだけなのです。

ちなみに昨日の晩御飯は
味付けで全品完璧で、
我ながら素敵と自画自賛(笑)。

よそで食べて美味しかったら
すぐパクってみるのもお約束。

娘たちに魚が食べたいといわれたら魚。

おばあちゃんから筍の煮物貰った日に
野菜が食べたいといわれたら
野菜ばっかり(笑)

中華料理食べたいといわれたら
こんな感じ。

嫁さんの実家の畑から
大量の野菜が届けば一気に消費!

5月末は運動会だったので
お弁当づくりは前日の夜から仕込み開始。
(これは奥さんとの合作。)

母の日はなぜかギョーザ(笑)。
娘二人もお手伝いしてくれました。

結婚記念日はステーキ。
ただ、奥さんは残業で
一緒ではなかったですけど(笑)。

こうやってみたら
ここ1ヶ月は結構作ってますね。
(基本、娘たちとの3人での晩飯が
多かったので、3人分の写真多い。)

料理って同時進行で作っていくので
時間配分や下ごしらえなど
いろいろ考えないといけませんから
パズルみたいで本当に面白い。

何が大変ってメニューを考えるのが
一番大変なので、
是非、世のご主人たちは聞かれたら
「何でもいい。」じゃなく
「○○○が食べたい。」と
言ってあげてください!!

それだけでストレスが
4割くらい減りますから(笑)。

まぁ、私は趣味の延長なので
偉そうにもいえませんが、
説教でもなく意見として
言わせてもらえるのなら

もしあなたが住宅の営業マンなら
家事はきちんと経験されたほうがいいです。

住宅の性能や数値を気にすることも
いいことですけど、
使い勝手の提案も大事なわけで、
それはまず自分がやってみないと
間取りの使い勝手や収納の位置なんて
自分の意見として言えるわけないですから。

教科書に書いてある人の意見を
伝えるだけならこのご時勢、
ネットなどでいくらでも情報は得られます。

それなら誰でもいいわけで
あなたのアドバイスでなければいけないことは
そうそうあるわけではありません。

毎朝、炊事と洗濯が
同時進行しやすい間取りづくりと言って
提案してみても
共働き家族の50%以上の家庭が
洗濯は夜にしているのが事実。

働きながら毎朝家事をしていたら
炊事と洗濯を朝、同時進行でして
完結させてから出勤できることなんて
かなりの難題ということに気づきます。

要は、なんでもいいんです。
どんな内容のことでも
人にアドバイスしようとするのなら
教科書に書いてあることを言うだけでなく、
実際に経験してみて言って欲しいのです。

聞くほうもバカじゃないですから、
やってきた人間の言葉って
なにかしら心にひっかかるわけで
そうなら経験をしてみたほうがいいわけです。

「耳年間な素人が書いたHOW TO本」って
その事実がバレたら
誰も読まないですから・・・。

スーパーにいって
「キャベツって年中あるけど
高いときと安いときがあるな。」とか
「どこのスーパーにいっても
この調味料は押されているな」とか
「今日、豚肉が気持ち、安くない?」とか
そんなこと感じるだけでも
アドバイスには説得力が上がるものです。

料理が趣味の延長とか言いつつ、

夫婦間で炊事は私、
洗濯は奥さん、
掃除は二人の役割となんとなく決めつつも
洗濯も掃除も私の腕前が
どんどんあがってきたのは
どういうことなのか?

「・・・・・・あれ?」

それは皆さんのご想像にお任せします(笑)。

昔の自分に逢える 想い出の場所はありますか?

更新がしばらく滞りました。
梅雨入りしてジメジメした中ですが
元気にやっていきたいと思います。

先日、新宿に行きました。
人混みをかきわけ歩いていましたが、
新宿にくると私はいつも忌野清志郎さん
(以下キヨシロー)の声が
聞こえてくるような気がしています。

亡くなられてもうすぐ10年?
あの特徴的な声は
好き嫌いが分かれるようですが、
私は大好き派。
そして、センス、才能の塊と思ってます。

新宿でなぜか聞こえてくる
キヨシローが歌う声はいつも
「いい事ばかりはありゃしない。」を
歌っています。

ご存知の方はいらっしゃいますか?

この曲は、人生の悲哀というか
誰もが感じたことのある気持ちを歌いつつ
サビでは みもふたもないフレーズ(笑)。

でも、それが何ともいえない響きとなって
いつも何かが胸に突き刺さる名曲です。

歌詞はこんな感じ。

RCサクセション
「いい事ばかりはありゃしない」
作詞 忌野清志郎

いい事ばかりはありゃしない
きのうは白バイにつかまった
月光仮面が来ないのと
あの娘が電話かけてきた
金が欲しくて働いて 眠るだけ

いい事ばかりで笑ってりゃ
ウラメ ウラメで泣きっ面
かわいそうに あの娘にも会えないし
手紙を書くような柄じゃない
金が欲しくて働いて 眠るだけ

昔に比べりゃ金も入るし
ちょっとは幸せそうに見えるのさ
だけど忘れた頃にヘマをして
ついてないぜ 苦笑い
金が欲しくて働いて 眠るだけ

新宿駅のベンチでウトウト
吉祥寺あたりでゲロ吐いて
すっかり酔いも醒めちまった
涙ぐんでもはじまらねえ
金が欲しくて働いて 眠るだけ

最終電車でこの街に着いた
背中丸めて帰り道
何も変わっちゃいない事に気がついて
坂の途中で立ち止まる
金が欲しくて働いて 眠るだけ

~~~~~~~~~~~~~~~~~

サビの「金が欲しくて働いて 眠るだけ」
そんな言い方はイヤだ!と思いつつ
それは事実だったりするわけです(笑)。

とか言いつつもキヨシローは他で
「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」
とか歌ってたりもします。

「どっちやねん!」と
ツッコむ人もいるでしょうが、
どっちも正解ってのが答えだったりします(笑)。

言ってることが曲によってバラバラですが、
答えは一つじゃないから悩むのであって、
答えはいくつもあると受け止めれたら
なにかが変わるような気もしています。

キヨシローや相棒のチャボさんの書く詞は、
いつも自分なりの生きてる意味を
問われてることが多く、
それであるがゆえ高校3年生のとき、
初めてレコードからCDで再発された時に
昔のアルバムをすべて購入した時から
今でも聞き続けているのだと思います。

ブルーハーツのヒロト&マーシーの詞も
同じですね。
何回聴いても毎回、何かが刺さってくるのです。

久々に新宿駅を出て
西口バスターミナル周辺を歩いていたら、
目の前に20年前によく研修で
来ていたビルを見かけました。

20年前は東京の研修会場はいつも新宿。
新幹線は のぞみ がまだなく ひかり。
品川駅に新幹線が泊まるのはずいぶん先の話。

始発に乗って3時間半で東京駅着。
中央線に飛び乗り、新宿駅で下車して全力疾走。
10時スタートの研修会場につくのは
いつも2分前といったギリギリ状態(笑)。

お金もなかったので
前泊もなければ、もちろん日帰り。
終わったらダッシュで東京駅に行き、
ビールを飲みながら
あーだこーだと話しつつ姫路へ。

いつもバタバタしてましたが、
なんかいい思い出です。

ちなみにこのときの経験が元で、
今でも始発で出張、日帰りが平気なのは
この時代の賜物かもしれません(笑)。

そんなキヨシローの声が聞こえてくる中、
そのビルを眺めながら
「何も変わっちゃいない事に気がついて
坂の途中で立ち止まる」のではなく、

「何かは少しずつ変わってきた事に気がついて
想い出のビルの前で空を見上げてる」
ことがなんだかとても嬉しくて、
一人で感謝したのでありました。

そんなことを思える
思い出の場所があるのは幸せですね。
そんなこと思った梅雨入り前の
蒸し暑い日のことでした。