今週、たぶん人生で初めてだと思うのですが、
インフルエンザにかかり寝込んでました。
ここ10数年間、毎年11月には予防接種を受けて
万全の体制で日々過ごしてきましたが、
今年ついにかかってしまいました。
体調も弱っていたのかもしれません。
禁酒してゆっくり寝て充電できたと
今は結果論でプラス思考の森下です(笑)。
さて、今日は
「どんなときにプロフッショナルって感じがする?」
といったお話。
娘たちは学校にいく準備が早くできたら
朝はNHKを見ています。
子供向けの番組ですが、大人が見ても
面白い番組が多いですね。
なかでも「ピタゴラスイッチ」のピタゴラ装置は
本当、秀逸で面白いです。
(こんなやつです)
本当は頭のいい人達が
とても高度で
難しいことをやってるのでしょうが、
身の回りのものを使い
とても簡単そうに
とても面白く実演されるのを見て
すごい「プロ感」を感じてしまいます。
私は「むずかしいことを
どれだけ簡単に伝えられるか?」が
プロフェッショナルの第一条件だと思うのです。
むずかしいことをむずかしく言う人って
どれだけ自分がスゴイのかを
アピールしたい人にしか思えず、
どれだけ凄くてもアマチュアのすごい人って
感じがします。
むずかしいことこそ
最初に簡潔に一言で言えないと
専門家同士でない限りは相手には伝わりません。
そう言ったら
「わからない奴にはわからなくていい」
といったような上から目線の
みもふたも無いことを言う人も多いですけど
そんな人に限って、一般のエンドユーザー相手に
商売をしていたりするので、
「どないやねん!」とベタの若手漫才師みたいに
ツッコミたくなります(笑)。
「むずかしいことをやさしく」
これって本当に難しいですが、
商売でも教育でも躾でもとても大事ですよね。
井上ひさしさんの言葉に
こんな言葉があります。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
なかなか奥の深い言葉です。
でも、この通りですよね。
学校の授業に置き換えたら納得します。
こんな授業なら面白かっただろうな。
予備校時代の名物講師の授業は
まさにこんな感じでした。
週に1度の授業が楽しみで仕方なかった19歳の頃。
あれは金曜日の4時限目でした。
後、永六輔さんの信条
「法にのっとり 比喩を用い 因縁を語るべし」は
筋道を立て たとえ話を使い 原因と結果を話すことというのを
井上ひさしさんが言い換えたものだとも聞いたことがあります。
むずかしいことをむずかしく言うことが
悪いとか言いたいのではなく、
むずかしいことでも相手に伝えたいことは
伝えなければいけないわけで
それならそれをどうやって伝えたらいいのかを
考えていけば、やっぱりどれだけ簡単に
伝えられるかが大事なのではないでしょうか?
(それこそ小学生にも分かるような
具体的な言い方がいいですね。
ちなみに当時10人に1人が読んだとされる
大ベストセラー福沢諭吉「学問のすすめ」は
もともと小学生の教科書用に書かれたものらしく
これがまた難しいことを簡単に書かれてる名著。
機会を見ていつかこの話も書きたいです。)
頭ごなしに言われるよりも
わかりやすく言われたほうが
聞いてるほうも頭に入るし、
そこに笑いがあればなおさらですから。
そのプロセスには
「たとえ話」がとてもポイントになるのが
むずかしいことを優しく言うヒントのような気もします。
ちなみに私は「たとえ話」が異常に多い人です(笑)。