「気づいていないフリをしない。」

先日、結婚発表された有吉さんと夏目さんが
結婚後初めて夫婦そろってテレビ番組に
出演されていました。

その中で有吉さんの発言で
なんとも興味深いものがあったのでご紹介。
ネットでも取り上げていたので
ご存じの方が多いとは思いますが・・

夏目さんが仕事は辞めて
家庭に入るといった話になった時のこと

「みんなの話を聞くと、離婚の理由って
『すれ違い』か『価値観の違い』じゃない?
価値観の方は無理だとしても、
『すれ違い』だけ潰しとくか、みたいな。」

聞いてて「なるほどな~。」って
一人で感心していました(笑)。

現時点での仕事の状況を見てても
夜型の有吉さんと朝型の夏目さん。

付き合ってる時も大変でしたでしょうが
結婚となり一緒に暮らし始めると
話も変わってきますし、
今まで以上にそのことが気になるのは
なんとなく予想できます。

絶対うまくいくかも
絶対成功するかもわかりませんが、

失敗しないためには
「臭いものに蓋はしないこと」や
「気づいていないフリをせず、
現実を受け止めておくこと」は
何事においてもとても大事だと思っています。

意外と誰も気づいていないフリをしますが
先で問題になりそうなことは
随分前から分かってたりするものですよね?

それなのに
「時間がたてば何とかなるだろう」や
「このまま有耶無耶にしていけるだろう」と
曖昧にしたまま時間が過ぎていって
問題として表面化したときは手遅れなことが
人生が上手くいかないなって思ってる人ほど
多いように思います。

家づくりのお手伝いをしていた頃、
本当にこういった多くの人を見てきました。
耳の痛いことは誰も聞きたくないですし、
誰も言いたくないものです。

でも、先でうまくいかないことが多いから
なんとかうまく達成して欲しい気持ちで
早めに言うようになっていきました。

結果、多くの方の家づくりを応援できましたが
私で家づくりをされなかった人で
耳の痛いことを言った私のことを嫌った人も
実際たくさんいたでしょうね(苦笑)。

でも、失敗しないためには
早めにそういった問題を今後どうするのか
決める勇気があったほうがいいのも事実。

そう思ってるので有吉さんのお話は
とても腑に押して納得したのでありました。
さすがですね。

金銭的にそう困ることもないのも
ふたりの背景にはあるでしょうが、
だからとって誰しも早めに決断する勇気を
持ってるわけではないので、
有吉さんが結果を出し続けていられる訳は
こんなところにもあるのでしょうね。

有吉さんも夏目さんも私は好意的なので
是非、幸せになって頂きたいと
一ファンとして心から願っています。

「質問」ではなく「観察」

お客様とお話するときは
質問ではなく観察をすることが大事。
成果が出ている人は「観察上手」です。

質問がきちんとできてもお客様の全てが
本音を語ってくれる訳ではありません。
逆にお客様の立場になったら
答えるのが面倒くさかったり、
嫌いな相手になら適当に答えて
とっとと話を終わらせたくなりませんか?

「いつまでにご返事頂けますか?」
「今月中には決めます。」
その言葉を信じても、いつになっても全然、
結論がもらえない営業マンも多々います。

まず相手をしっかり観察しましょう。

自分に興味や好意をもらってもらえるような
そんな場づくりをするわけでもなく
ただ質問だけをしてみてもそんな相手には
なかなか本音は言ってはくれないものです。

何に興味を持たれているのか?
何が知りたいと思われているのか?
何を確認したくてわざわざ来て下さったのか?

お客様の願いや思いをわかろうという
そんな気持ちがないといけません。

自分の思いを理解してくれる人だなと
思ってもらえないと
本音は言ってもらえませんよね?
だからどんなことお考えなのかを
しっかり観察して相手に興味を持って
質問できないといけないわけです。

何色の車に乗られてますか?
どんなカバンをお持ちですか?
口癖はありませんか?

観察してみた時に、そのお客様が
赤色が好きな方とお見受けしたのなら
オススメの赤色を3パターン
提案してみてらいかがでしょうか?

仮に赤色を選ばれなくても
赤色が好きだとわかってもらえた相手には
いろんなアドバイスをもらいたくなります。

間違っても30パターンを闇雲に出して
「ここから選べます。すべて標準です。」と
言ってお話してはいけません。

好きなものを少しの中からは選びやすいですが、
たくさんの中からたった一つを選ぶのは
大変で、実はかなり時間がかかること。

売れる人と売れない人
成果が出てる人と出てない人って
いつもこの辺りに差が出るなと思うのです。

初回接客時には
雑談やミラーリング、イエスセットが大事で
とりあえずやったらいいんだと
やることが目的になっている人も多いのも事実。

でも、それはあくまで手段の一つにすぎず、
お話しやすい空気を作ること、
相手に興味を持って理解し、
この人は信頼できそうな人だと
好きになってもらうことが目的なわけです。

そのためには質問するより前に
どれだけきちんと興味をもって観察するか
そういったことが大切になると思っています。

最近、ハッとしたこと。

この春で社会にでて26年目。
気づけば来年50歳になります。
ハウスメーカーの新人時代の支店長と同じ歳!
時間の早さに改めて驚きます。

我々の時代は65歳?70歳?
下手したら75歳まで働いて
当たり前の時代になりましたが、
昔は60歳が定年だったのが一般的。

その考えでいくとこれからの10年が
自分にとっての集大成と言った気持ちになり
いろんなことを考えますね。

昔の先輩や学生時代の友人と話をしていても
これからの10年間を悔いなく
全力で頑張りたいね!なんて話す感じですが、
会話をし続けていると
なんだか不穏な内容になったりもします(笑)。

「今まで社長や上司に文句言われ続けて
やりたいこともできず我慢してきたんだから
悔いなくやり遂げるためにも
少しは我を通してやっていきたい。」

「最近の若い連中は、やりたいことと
やらないといけないことをごっちゃにしてる。
俺らの時代では考えられない。甘えるな。
若い連中のわがままなんか聞く気もない。」

「起業してこれまで頑張ってきた。
引退までもうすぐなんだから数年は
好き勝手にやらせてもらえないと
他人に継がせて渡すのに割が合わない。」

立ち位置や環境によっては
理解できなくもない人もいますし、
全てが違うとも言い切れませんが、
人ってゴールが見えてくると
いろんなこと思ってジタバタするのでしょう。

誰かに利用された。
誰かに安く使われた。
働いていると自分を押し殺して我慢の連続。
そんな怒りがある人もいるでしょうね。

そんな想いを最後にはどこかに捨てて
わがまま、自分勝手に生きてみよう!
他人より自分が一番かわいいわけで
これからの人生は、周りを気にせず
自分のことを優先して好き勝手に生きよう!

そう思ってしまう人も
そのように行動してしまう人も
この年齢になったら多くなるのも
分からなくもない自分がいます。

でもここで、ある話を聞いてハッとしました。

実はこういった人の行動が
「老害」の始まりなんですよ・・・・って話。

なんで言うこと聞けないお年寄りが
レジや役所や銀行の窓口で大声だすんだろう?

若い頃にあんなお年寄りにはなりたくないと
思っていたはずなのに
どこをどう間違ってあんな行動の毎日に
なってしまったんだろう?

ずっと疑問でしたが
実際は、知らず知らずのうちにその道を
シニアになる手前辺りの頃から
自ら選んでしまっていたんですね。

そのことに気づいたときに
本当、ハッとしました。

「老いては子に従え」や
「老兵は死なずただ去りゆくのみ」
(所説は様々あるようですが)
昔の人はいいことを言ってますね・・・。

これからの人生を
もうひと踏ん張りして頑張るためにも
これからの10年をどう行動していくのか
しっかり考えてみたいと思っています。

少なくとも娘たちからは
死ぬまではウザがられず
「父ちゃん、大好き~。」とは
言い続けてもらいたい
煩悩まみれの父ですので(笑)。

「発信する側の意図と受信する側の視野」

発信する側と受信する側の思惑は
違うんだなってお話。

先週、日帰り出張の新幹線の中で
読みたかった本「スマホ脳」を読みました。
興味深い話ばかりでしたが、

帯にも書いてあるフレーズ
「スティーブ・ジョブズは我が子に
なぜipadを触らせなかったのか?」
その意味がとても印象的でした。

ジョブズに限らず、ビル・ゲイツも
我が子には暫くスマホを持たせていなかった。

買うお金がないわけでは勿論なくて、
それで自分らは巨万の富を得たモノなのに
我が子には容易く持たせるものではない。

それはあくまで他人に売って金を儲けるもので
その便利さと引き換えに自分達が受ける
悪影響を考えたら慎重にならざるを得ない。

体に悪いことが分かっている
添加物まみれの食べ物を売って
お金儲けはしているけど
自分達は絶対に食べようとしない話な感じ?

発信する側と受信する側によって
見えている世界が違う。
売り手と買い手によって
期待していることが違う。

便利さや気軽さだけで感じる側面だけで
全てがわかったような気になるのは
とても怖いことなんだなってふと思いました。

デジタルなツールでビジネスをしている人は
新聞や本などのアナログなものは時代遅れで
無料で気軽に自分の都合でできる
ネットやSNS、youtubeで
全てが学べるかのように発言されますが、

そんなデジタルな発信をしている人たちも
よくよく話を聞いたり、文を読んでいたら
彼らはやっぱりこの時代でも
勉強する中では本を読んでいる人が多数。

アナログを遠回しに否定して、
デジタルなツールでこれからの情報収集は
事足りると言ってビジネスをしてるけど
本人はアナログからも多々情報収集している。

言ってることとやってることの違和感。

でも、ここに実は多くのヒントや
多くの気づきがあるような気がします。

そう言えば、昔、
飛び込みセールスの達人さんに聞いた話。
「訪問販売お断りって書いてある家ほど
訪問したら契約が取れる。」と言われてたな。

これも当事者の営業マンと
我々、一般人の感じ方には
大きな違いがあるのと似ていますね。
見えてる世界というか
見えてる景色が違うというか・・・。

一般人なら訪問販売お断りと書かれてたら
尻込みしてしまいますが、
達人から見たら訪問販売お断りのステッカーが
買ってくれる人のサインに見えるわけです。

想像もしない角度からパンチが飛んでくるような
そんな発見だったりしました。

(ちなみになぜ訪問販売お断りのステッカーを
貼った家ほど契約が取れるのか・・・

それはこうして拒絶している人ほど押しに弱く
実際、面と向かったら断れない小心者の方が
圧倒的に多数の為、逢えたら後は何とかなる・・・
そんなこと言われてました(苦笑)。

訪問販売お断りって書いてる以上、
訪問販売の人間はまず来ないと思われてて
警戒心が弱く、インターホン押したら
結構出てきてくれるらしいです。

とは言え、こんな話を聞いても
なかなかそう思って行動はできませんよね。

そんな図太く訪問営業できるほど
腹も座っていない私には
到底できないなと思いました。
20年位前のまだ20代だった頃の話(笑)。)

もちろん、本や新聞だけが正しいわけでもなく
ネットやSNSが間違ってるわけでもありません。

言えるのは誰かだけが正しい、
どれかだけが正しいわけではない・・・
いろんな側面、いろんな角度、
いろんな人の意見を聞いて
広い視野で物事を考えるようにしたいです。

そもそも人間はたまたま知った
数少ない情報の中から答を探し出す
そんな生き物だとも聞いたことがあります。

何か一つに偏らず受信できるようには
こっちで気をつけていかないといけないですね。

そう思ったらやっぱり気軽にできる一つは
読書なのかなと思った次第です。

本はたくさん読もうっと・・・。